日曜美術館を見て(2023.9.24)
今回のテーマは『デイヴィッド・ホックニー』。イギリスの画家。
試行錯誤を繰り返しながら、絵の中に人が入っていける作品作りに挑戦した。逆遠近法を編み出し、作り上げた絵は確かに絵の中にいるような気分になるから不思議だ。その一因として、大きな絵だからこそ、その中に入っていけそうな気持ちになれるのだろう。
イギリスではまだ同性愛は法律で取り締られていた時代に、それを暴露するような絵を描いた。親から「隣の人などきにせずに、自分らしく生きろ」と言われて育ったのが大きかったのだろう。他人の目を気にしすぎる日本人(私もその一人だった)には、なかなかできないことかもしれないが、まわりを気にしすぎて心の病気になってしまった今、「年齢な関係ない。自分らしく生きろ」というメッセージが心に響く。
東京都現代美術館で展示会開催中。是非、実際に絵の中に入る経験をしてみたいものだ。