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夢をのせた風船(エッセイ)

小学校6年生の頃だったと思うが、何かの行事でみんなで風船を飛ばすことになった。風船には自分の夢を書くこととなり、みんなは将来の夢、例えばプロ野球選手だとか、ケーキ屋さんだとあ書いていた。
しかし、将来の夢がなかった私は「僕の風船よ、火星まで飛んでいけ」と書いた。
同級生のみんなからはバカにされたが、私の中ではいい思い出になっている。だって、これ以上ポジティブな文を、私は今に至るまで書いたことがないからだ。

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