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リチャード・レヴィンソン&ウィリアム・リンク『皮肉な終幕』読了(前半)

皮肉好きな私が読まないわけがない本。

第1話の『口笛吹いて働こう』はまずまずの軽いジャブ。しかし、的確に私の脳みそを叩いてくる。なぜか映画の『PERFECT DAYS』を思い出した。

第2話『子どもの戯れ』はキャンプ場から家に帰りたい子どもがそのための一番効果的な行動に出る。第1話とは毛色の違う作品だ。

第3話『夢で殺しましょう』は一種の職業病のディレクターの夢と現実が入り混じった物語。現実と夢が逆転する巧みさ。

第4話『強盗/強盗/強盗』は天国から一気に地獄に落ちるジェットコースターストーリー。金より命のほうが大切。

第5話『ある寒い冬の日に』。人は老いると臆病になる。若者はそんな老人を軽蔑する。カール、よくやった。老人の底力を見せつけてくれた。

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