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水木三甫
2023年2月12日 10:24
今回は陶芸家、板谷波山がテーマ。工芸品だった陶芸を芸術品の域にまで到達させた人物で、幾つかの作品が紹介された。その磁器は繊細な文様を浮き彫りで作っている。釉薬の開発にも力を入れ、独自の葆光釉を開発する。葆光とは光を包むという意味で、その作品は釉薬の名前のとおり、柔らかな色合いで、日本の春を思わせる暖か味が感じられる。波山は、東京美術学校で高村光雲と出会い、彫刻を学ぶ。その後、石川県工業高