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水木三甫
2025年2月16日 09:51
久しぶりの感想。今回のテーマは黒田辰秋。木漆工芸家。赤漆を塗った作品は見る向きによって光が動き、新しい顔を見せる。螺鈿も好き。「自分の作品は地球と代えられる価値を持っているか」と本人は語ったが、そんなものがあるわけない。民藝は人間のためであり、アートは自己満足にすぎない。黒田辰秋はそれを知っていて、それでも理想に向かって進んでいったのだろう。