短歌 エッセイ 深まる想い ミルフィーユ
雪虫が 飛び交う中を 前へ行く
去年の秋こそ 遠くになりぬ
ゆきむしが とびかうなかを まえへゆく
こぞのあきこそ とおくになりぬ
心療内科の帰り 百貨店のギャラリー 二箇所 見学した
姉 莉絵とも 邂逅した
漸く
12年もの長い時間を お互いを想いながら
連絡はしなかった
哀し過ぎる空白
小さい頃から仲良しだった二人
莉絵の後を追っていた子供の頃
私は成人式のお祝いに 莉絵からプレゼントされた
ダイヤモンド ここのつついている
指環を 時折見ていた
R From mari と刻印されている
指環を見ては 莉絵を想う
元気なのかなぁ
どうして どうして こんなことに
なったのだろう
一緒にショッピングも 旅行も行くほど仲良かったのに
莉絵は 美容のお仕事 私はディスクワーク
偶然 職場が近った時は お昼にサイコロステーキを食べたね
おしゃべりに 花が咲いて
そして
莉絵は 若いママさんになった
赤ちゃんを抱いている莉絵は 母親の顔になっていた
美容のお仕事していた時は
メイクバッチリ決まっていたのに
素顔の莉絵
我が子を愛おしそうに抱いている
私も仕事が休みの日には 莉絵の家に遊びに行った
赤ちゃんを抱かせてもらった
可愛い やわらかい 赤ちゃんのかおり
赤ちゃんって 愛されるために 生まれてきたのね
バッチリメイクに セットアップスーツを着ていた 莉絵
今は 赤ちゃんに 優しい服を着ている
おしめを変えて おっぱいを飲ませて
これから腰が冷える季節になる
親友とデパートに行って 莉絵に似合う服を見つけた
チュニック風 割烹着
莉絵は莉絵で このチュニック風 割烹着を見ては
妹 ミルフィーユを 想っていた
元気なのかなぁ
茉莉
そして 盛夏 私の誕生日
おめでとうのメール
仲 復活
長い 長い 空白だった
寂しかった 莉絵
寂しかった 茉莉
今は おはようから おやすみ まで LINE LINE LINE
莉絵 ヴェネツィアも素敵な街だけど
日本も秋が深まってるよ
莉絵と私の仲のように
深まる秋
深まる仲
去年の秋こそ 人生で一番 孤独で 辛い日々でした
それも 遠い思い出に なりゆく 今
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姉 莉絵と喧嘩した訳でもないのに
引き裂かれていたんです
私達を悲しませ 苦しめた やから
真実という 太陽は沈まない
決して
最後に笑うのは 誰でしょう
アンタじゃないから
猿
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