ぽっかり穴があいた
大切にしていたものが、この世から急になくなることが決まったのが今から9ヶ月前。
その8ヶ月後、それは本当になくなってしまった。
それは、私にとって生活の一部で、日々の楽しみで、私に一番やりがいを与えてくれたもので、なにより私が私自身を好きでいさせてくれたもの。
こんなにも失いたくないと涙を流したのは今までで一度もなかったから、「“本当に”愛する恋人なんかと別れることになったら、こんな気持ちになれるのかな」とか適当なことを考えたりした。
なくなってから1ヶ月。最初は寂しくて辛くて涙を流すこともあったけど、結局は慣れてしまうもんだなと思って過ごしていた1ヶ月。
今日はふとしたきっかけで思い出してしまって、すごく切ない気持ちになった。
有り得もしない未来を願った8ヶ月間が蘇って、また私のそばに戻ってきてくれないかと願った。
そしてこの辛さは、だれかに同情はされてもだれにも共感はされないからなお辛い。
大切なものをもつということは、それを失って一人ぼっちになる恐ろしさまで背負う勇気が必要だと思う。