プロボクサーになった本当の理由
改めまして、私、晝田瑞希は5月12日にプロボクサーになりました。
プロになると伝えた時に、もう1度オリンピックを目指すか迷っていたりもしたので、色々な人から突然どうして?もったいないよ。と言われたりもしました。
私自身は嘘をついていたわけではありませんが、きちんと話そうか、本当はずっと悩んでいました。いつか忘れられるかも知れないとも思ってましたが、勇気を出して、伝えます。プロになってスタートをきる自分へのけじめでもあるので、プロになった本当の理由を言わせてください。
山根会長のことで知っている方も多いかも知れませんが、アマチュアボクシング界は選手の選考基準などクリーンでない部分がまだまだあります。
国際大会や代表を決めるための全日本合宿に参加する選手を選ぶときも、コーチが自分の教え子を押し込むことがあります。前回も、私に負けた選手たちがみんな合宿に呼ばれていたのに、私はこの2年間、全日本合宿のメンバーから外され続けました。私は全日本選手権で2年連続2階級で優勝してMVPにも選ばれました。周りから、どうして外されたかも聞いていますが、主観的で根拠がありません。中立的な立場でいなければいけいな人間があからさまに私情を挟むことがこんな簡単に許されしまうこの世界に私はとても悲しくなりました。参加選手たちを見送るたびにいつも悔しかったし、泣いていました。また匿名掲示板では、私が合宿に入るといじめをしたり雰囲気が悪くなるなど事実と異なる事が書かれていました。他にも、自分の地元で合宿がある時も呼ばれることはなく、いつも選考方法矛盾だらけでした。
そしてもう一つ、誰にも言っていない、隠していた事があります。私はその環境のストレスから摂食障害になりました。今もずっと摂食障害と戦っています。
私を味方してくれる人の中には「昔から変わらないもの(連盟の体制)はそう簡単には変わらない」「どうする事もできない」と謝られたこともあったり、他の競技のアスリートからは「ボクシングに限ったことではないから」と慰められました。もうボクシングなんて関わりたくないとも思いましたが、私が最後にたどり着いた答えは「もう1回だけ自分の才能を試したい」「頑張ってきたボクシングで自分も周りも幸せにしたい」でした。これがプロになった理由です。
もう後ろは向きません。何も隠しません。
自分と同じような扱いを受ける選手が今後出ないことを願います。
誰にも文句言わせないくらい強くなる。今度こそ拳だけで戦う。
新しいスタートをきった晝田瑞希の応援をこれからも宜しくお願いします。
少しでも多くの人に読んでもらえると嬉しいです。