1.不妊治療⑧ 不妊生活3年目 精子を良くするために夫婦で出来る4つのこと。
こんにちは。
ジブリ大好き「みずき杏仁豆腐」です。
前回は、2つの不妊治療クリニックを比較し、転院したことによりわかった「不妊治療クリニックを選ぶ5つのポイント」をお話ししました。
今回はついに体外受精に向けての準備に入ります。体外受精をするにあたって、確率を高くするにはやはり健康な精子が必須となります。
ですが、体外受精当日に良い精子が渡せれば良いのですが、なかなかそうはいきません。その日の体調とか気分とかで、どうしても当日のコンディションは変わってきます。
ではどうすれば良いのか?
状態の良い精子を体外受精当日以外に確保しておける方法があります。
それは「精子凍結保存」です。
精子凍結保存とは、
凍結保存した精子による妊娠は1953年から報告されており、比較的古くから行われている方法です。
もともとは新鮮な精子が準備できないAID(非配偶者間人工授精)に用いられてきましたが、近年では人工授精、体外受精時に夫が来院できないとき、精子数が少ない型の精子の貯蓄、精巣悪性腫瘍などの患者さんの精子の保存などにも用いられています。(引用:不妊治療・婦人科 いがらしクリニック「精子凍結保存」一部抜粋)
つまり前もって良い精子を凍結保存し、体外受精本番に解凍し使用することができます。
ですが、私たち夫婦は当初の検査で「今のままでは、精子凍結もできない状況だ」と言われてしまいます。この状態だと解凍した際に駄目になる確率が高いと。なので、まずは精子凍結保存をするため、実際に院長先生(担当医)に言われた、
「精子の状態を良くするために夫婦で出来る4つのこと」
をお伝えします。
1.「金冷法」を実施
主に夫がやることなので、私はひたすら心の中で応援です。
金冷法とは、
「陰嚢冷却は精子に良い」ということは以前よりよくいわれてきました。古来中国には精力増強のため「金冷法」という陰嚢を冷やす方法もあったそうです。(引用:kobi-one コビワンボクサーパンツshop 横浜市立付属市民総合医療センター、生殖医療センター准教授の湯村 寧先生の見解。一部抜粋)
<金冷法のやり方>
1.お風呂やシャワーで温まる
最初はお風呂で2〜3分温まります。温水シャワーでもOK!
2.水風呂もしくは冷水シャワーを睾丸中心に当てて冷やす水風呂、もしくは冷水シャワーで2〜3分睾丸を冷やします。
ペニスではなく陰嚢部分です。間違わないようにしましょう。
3.温水、冷水を交互に繰り返し1日4〜5セット金冷法を行う睾丸を冷やしたらまた2〜3分温まります。
これを1日4〜5回繰り返すことで睾丸が適度に冷やされ元気な精子が生成されるというわけです。最後は冷水で。冷やした状態でお風呂から上がります。
(引用:trip partner 年下専門未亡人様記事一部抜粋)
2.食生活の改善と、亜鉛やクロミッドの薬の処方
夫の血液検査の結果、亜鉛とクロミッドが足らないことが判明したので、処方されました。私は、食生活で精子に良いとされている「ビタミンE」 「ビタミンB2」「ビタミンC」を多く取れるように工夫しつつ、お弁当づくりを開始しました。
亜鉛とは、
亜鉛は2,000種類以上ある酵素のうち約300種類の組成に欠かせない重要なミネラルです。体内でエネルギーを作り、細胞分裂、さらに免疫機能など、生きるうえで欠かせない効果をもたらしています。(引用:クラフト株式会社 さくら薬局 季節の食のススメ 亜鉛とはより一部抜粋)
亜鉛が不足すると、
精子の生成や性腺機能に必要な「亜鉛」が不足している男性が増えている。獨協医科大学埼玉医療センターの男性不妊外来を担当する岩端威之医師を中心に、2018年1月~19年5月に受診した26~55歳の男性297人の血中亜鉛濃度を調べたところ、潜在性亜鉛欠乏症(血中亜鉛濃度60~80μg/dL未満)が31.3%(93人)、亜鉛欠乏症(同60μg/dL未満)が0.7%(2人)だった。男性不妊外来受診患者の32.0%(95人)が亜鉛不足だったのだ。
1回の採血結果だけでは評価が難しいが、結果的に亜鉛が不足気味だったグループは、正常群に比べて、精液量と精液の亜鉛濃度、精子の前進運動率が、有意に低いことが分かった。また、現在までのデータでは科学的に有意な差はないものの、総精子数や運動率、精子DNA損傷率は、血中亜鉛濃度正常群のほうが、良い傾向がみられた。
(引用:日経doors 体と栄養の大事な話より一部抜粋「日経Gooday」に2019年7月19日に掲載された記事を転載)
クロミッドとは、
クロミッドは一般名(有効成分の名前)をクロミフェンクエン酸塩という、いわゆる排卵誘発剤です。
主に排卵が起こりにくい方に処方され、タイミング療法や人工授精のための排卵誘発に使われます。また、体外受精のための排卵誘発にも使用します。(引用:英ウィメンズクリニック 公式アメーバブログ一部抜粋)
主に女性への処方のイメージですが、男性不妊にも医師の判断で処方されるとのこと。
乏精子症に対するクロミフェンの効果はまだ確定していないのが現状ではありますが、テストステロンは精子形成に必要不可欠なホルモンであるという点から、低テストステロンを伴う乏精子症患者には効果があるだろうという考え方が主流となっています。(引用:英ウィメンズクリニック 公式アメーバブログ一部抜粋)
3.2〜3日に1回の定期的なタイミングを
基本、私が生理の際と、精子凍結保存する際の3日前から(精子の濃度を濃くするため)以外は「基本2〜3日に1回の定期的なタイミングを取るように」と、院長先生から言われました。精子を定期的に出すことにより、質も良くなるし、出すことに慣れるとのこと。
禁欲生活が長いとどうなるか
禁欲期間が長いと確かに精子数は増えますが、運動率が低下する傾向にあり、実際に私たちが精子をカウントすると数は多いのに、運動率が悪い方がいます。
精子の数も重要ですが、精子の運動率、運動性(直進している精子)が受精に大きく関わっており、長すぎる禁欲は精子の質も下げると言われています。一般的に禁欲期間は2~7日間が最適で、人工授精や体外受精をするときだけではなく、日頃から1週間前後で射精した方がいいでしょう。
(引用:はるねクリニック銀座 男性の禁欲期間について[培養室から]一部抜粋)
4. 下記、院長に言われたことに近いことがネットにて記載があったので、下記転載します。
岡田弘(おかだ ひろし)さん
獨協医科大学埼玉医療センター病院長
リプロダクションセンターGM(統括責任者)・泌尿器科主任教授
が、かねてから下記の「精子力を高める7カ条」を提唱
精子力を高める7カ条
第1条 禁煙すべし!
タバコを吸うと血流が悪くなり、ED(勃起不全)をまねくことに。喫煙によって精子の数や運動性のいい精子が減り、参加ストレスで精子のDNAが損傷する恐れも。
第2条 禁欲するなかれ!
精子は毎日作られるが、射精しないと古い精子がたまり、精液全体の質を下げてしまう。また、禁欲を続けると、精子のDNAの損傷率が高くなる傾向が。
第3条 ぴっちり下着は避けるべし!
睾丸(精巣)は熱に弱く、温度が上昇すると精子を作る造精機能が低下する。ブリーフやタイトなジーンズなどで圧迫すれば熱がこもりやすい状態に。
第4条 サウナ、長風呂は控えるべし!
精子を作る精巣は熱に弱い。股間を高熱にさらすことは、精子を作る造精機能に悪影響を及ぼす。
第5条 膝上でのPC操作に注意すべし!
パソコンは使用していると次第に熱を発する。膝の上に置いて使えば、股間へとその熱が伝わり、熱に弱い精子には大打撃。どうしても使う時には短時間で終わらせよう。
第6条 自転車で股間を刺激するなかれ!
長時間、前傾姿勢のライディングを頻繁にすると、サドルが当たって男性器付近の血流が悪くなり、EDや精子の減少、運動率の低下を招く恐れがある。自転車に乗る際には、男性器付近の圧迫を避けて、血行の確保を。
第7条 育毛剤に気をつけるべし!
AGA(男性型脱毛症)の治療薬のうち、フィナスデリドやデュタステリドを主成分とする治療薬には、男性ホルモンの作用を抑える働きがある。また、副作用として、性欲減退や精子数の減少、EDなどが起こることも。子どもが欲しいなら、このタイプの育毛剤は避けるのが無難。
(男性不妊バイブル 泌尿器科医 岡田弘オフィシャルサイトより抜粋、一部改変)
引用:日経doors 体と栄養の大事な話より一部抜粋「日経Gooday」に2019年7月19日に掲載された記事を転載
流石に院長先生もここまで詳しくは話されていませんが、 個人的に調べて気をつけていたことも含むので、自分の中の整理も含め転載させていただきました。
まとめ
長くなりましたが、私が院長先生に言われたり、自ら調べた「精子の状態を良くするために夫婦で出来る4つのこと」でした。
夫に1.の「金冷法」を実施するよう伝えたところ、「…え⁉︎」としばしフリーズしていました。浴槽でYouTubeを観ながら長風呂を日課にしていた夫ですが(それが原因では…)、効果があるのならと真面目に実施していました。まだ冬だったので、かなり寒く辛かったようです。
果たして夫婦でできることをひたすらやり続けた結果は?はたして精子の状態は改善されたのか。
次回もお楽しみに。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
ご意見・アドバイス・感想 等 頂けるとうれしいです!