ある独白#7
リュージは、ロボットとして耀子の部屋の前に立っていた。
管理人に葛城竜次、耀子の弟としての写真入り身分証明書を見せると、
こころよく部屋の鍵を渡してくれた。
リュージが大学を卒業するまで人としての時間を過ごしたが、
葛城博士がRP7型ロボットであることを発表したことによって、
ただの使役ロボットになっていた。
耀子の部屋のドアを開けると、
中のカーテンは閉めきってあった。
リュージはまっすぐにカーテン向かい開け放つと
あらゆる窓を開けた。
部屋の中はしばらく帰ってない様子で、
物が散乱しホコリにまみれ
台所は洗い物や食品のゴミの山になっていた。
リュージは注意深くそれらを観察すると
次々と選別し片付け掃除していった。
夕方になり耀子は久しぶりに帰宅の途に着いた。
マンションに帰るのは何日ぶりだろう。
研究に熱が入ると、ついつい
大学の研究所に寝泊まりしてしまう。
今日はゆっくり風呂にでも入って一杯やって・・・。
と思い、自宅マンションを見上げると、
どうも自分の部屋らしき所に明かりが点いている。
ありがとうございました\(゜ロ\)(/ロ゜)/
ある独白#7我が永遠の鉄腕アトムに捧ぐ
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#8へ続く
https://note.com/mizukiasuka/n/ne9ae75f65476
#1最初からは、こちらから
https://note.com/mizukiasuka/n/nb5ab031cb177
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