ある独白#10
「お嬢様、ベッドメイクもできています」
ベッドルームもきれいに掃除されて、シーツやカバーも取り替えられ
ふとんもふかふかで、太陽の匂いがした。
耀子はワインをもう一本空けて、
後片付けをするリュージに近づいていった。
「ねえ、リュージ。あなた、さっきから私のこと
『お嬢様』って呼んでるけど、それってパパに
プログラムされたから?」
リュージは耀子の方を向き直った。
「はい、お嬢様がわたしを使用人と認識すれば『お嬢様』と。
弟と認識すれば『姉さん』と呼ぶように・・・」
「だったら、私が恋人と認識したら
どうなるの?」
耀子は飲みすぎたのか、リュージの胸に倒れこんできた。
そして、リュージの唇を指でなぞった。
「恋人だったら、どうしてくれるの?」
リュージのサーチライトの目が点滅して、
抱きとめた耀子をじっと見ている。
「もし・・・恋人だったら・・・」
リュージが言いかけると、腕の中でスースーと寝息が聞こえてきた。
耀子は眠っていた。
リュージは耀子を抱き上げると、ベッドにまで運んだ。
ありがとうございました( *´艸`)
ある独白#10我が永遠の鉄腕アトムに捧ぐ
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#11へ続く
https://note.com/mizukiasuka/n/nbab121ca8ad7
#1最初からは、こちらから
https://note.com/mizukiasuka/n/nb5ab031cb177
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