かげろう奇譚#7(石ノ森章太郎萬画館)
小四になる春、和美は父の仕事の都合で同じ市内の別の小学校に転校した。
この学校は父親国鉄職員が多く(現JR)転勤族が多いため、生徒の移動が絶え間なくあり
小学校のまわりにはいくつかの国鉄の宿舎が 点在していた。
和美は国鉄の宮城の萩アパートに引っ越した。
仙石線 宮城の萩駅の すぐ近くで、1号棟から8号棟まであり、
四階建ての2DKで、1棟24世帯が居住できるようになっていた。
そこの5号棟の二階の部屋が、両親と弟との四人住まいとなった。
広い敷地内には、物資部やラジオ体操ができるような広場、
公園には滑り台やブランコもあり、四季折々の木々や花壇、
そして時々 拍子木を鳴らして 紙芝居屋がやって来た。
敷地内の北道路に面して小さな商店街がある。
その中に その床屋 があった。
かげろう奇譚#8へ続く
(2002年作品)
最新作「駒草ーコマクサー」
弟が最後に見たかもしれない光景を見たいんですよ
※物語の発想&裏話「短編集 白龍抄より”雨夜幻想譚”」編
☆お話会 7月14日(水)20:00~20:30 zoomオンライン
★お申し込みはこちらから:https://www.reservestock.jp/events/585674
かげろう奇譚#7(石ノ森章太郎萬画館)
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