ある独白♯1
葛城(かつらぎ)博士邸が取り壊される。
敷地等買い取られた財産すべて、
しかるべき福祉施設等に寄付される。
その情報が耳に 入った時
私はまよわず 葛城邸に向かっていた。
葛城邸は人家より少しそれた山の入口に
ひっそりと建っていた。
昔の洋館を思わせる作りで、
大きな門は開いていたが、
広い庭は ついこの間まで
手入れされていた様子が 読みとれた。
私は門から玄関までの数分の道筋
まだ家主が生きているか不安になった。
明日は取り壊し予定日。
家主は今日まで 生きているはずだ。
生きている?
私は思わず苦笑した。
生きているというのは、
ここの家主にふさわしい
言葉ではなかった。
ありがとうございましたo(_ _*)o
ある独白#1 我が永遠の鉄腕アトムに捧ぐ
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