Love's night #9
「タカネせんせー、パパと仲良くしてるの?」
タカネはちょっと はにかみながら、更冴(さらさ)に微笑んだ。
「そうよ、仲良くしてたの。今日は 更冴ちゃんの おうちまで送るわね」
更冴は 自分からぴょんと飛び下りると、二人の真ん中になって
左手を勢(せい)に、右手をタカネに つないだ。
「わ~~い! ママみたいだ~!」
小さなアパートの一階、それが勢と更冴の家だった。
「せんせー、うちに入って、入って」
更冴はタカネをアパートの部屋に入れようとした。
勢もタカネも困ったような顔をしたが、勢はそれを止めることをせず、
アパートの鍵を開けた。
おのずと更冴はタカネを中に引っ張って、無理に部屋に入れた。
タカネも拒むこともせず、更冴のなすがままに中に入った。
小さな台所と小さな部屋、いわゆるワンルームだが、その一部屋は畳敷きになっていた。
勢と更冴の 二人だけの小さな空間だった。
ありがとうございましたm(__)m
Love's night #9
最新作「駒草ーコマクサー」
かあさん、僕が帰らなくても何も無かったかのように生きていってね
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