ある独白#3
「ジャーナリスト?
女性の方がこんな山奥まで・・・。
いったい このわたしに
何のご用なのですか?」
「・・・お話を聞かせてほしいのです」
「話・・・ですか?」
「あなたは葛城博士が六十年ほど前、
最初に作られた
RP7(アールピーセブン)型ロボットですね?」
彼はうなずいた。
「はい、そうです。
わたしはRP7型ロボット・ リュージ」
「あなたが作られてから、この六十年の間に
あなたに起こったことを
話してほしいのです。
私は それを書きたいのです」
彼は何か言いかけたが
私は まくしたてるように続けた。
「明日 この屋敷が取り壊されると聞き、
もしや あなたがまだ生きて
いや、動いているのではないか、
と 思い やってきました。
人工皮膚を持ち、人と機能を同じくして
一見では とうてい人と見分けつかない
最初のロボットである あなたに
この六十年の話を聞きたいのです。」
「そして 太陽エネルギーで
永遠に動けるはずのあなたが
何故 人と同じく死を望むのか。
最後に私に聞かせてください」
ありがとうございました(◎_◎;)
ある独白#3我が永遠の鉄腕アトムに捧ぐ
最新作「駒草ーコマクサー」
弟が最後に見たかもしれない光景を見たいんですよ
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#4へ続く
https://note.com/mizukiasuka/n/n261f3f6763a2
#1最初からは、こちらから
https://note.com/mizukiasuka/n/nb5ab031cb177
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