Love's night#4
「パパ、紹介が遅れてごめんなさい。
沓澤 勢(ふみさわ せい)さん、それから更冴(さらさ)ちゃん。」
「沓澤です。」
勢が頭を下げたので、更冴は小首をかしげながら それに習った。
「勢、私の父」
「・・・比留川(ひるかわ)です。
いつも 娘がお世話になっているようで・・・」
男・タカネの父である比留川は、額にシワを寄せ、気難しい顔を勢に向けた。
だが、すぐに更冴に向き直ると、腰を落とし更冴の目線で話しかけた。
「更冴ちゃん、庭を見てみようか」
「見る~ 見る~!」
更冴は 飛び上がって喜んだ。
比留川は網戸を開けて庭先に降りると、更冴を抱っこして庭に出て行った。
「何なの?」
タカネは比留川の後ろ姿を見つめながら、首をかしげた。
「パパったら、よっぽど更冴ちゃんが気に入ったのか、
それとも勢と 話したくないのか。 変よね」
「俺と更冴のこと、きちんと話してある?」
「えぇ、今朝 話したわ。
来てからビックリ!なんてことになったら、かえって逆効果かと思って」
ありがとうございましたm(__)m
Love's night#4
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