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ある独白#24

耀子博士の葬儀の後、として全財産を相続したあなたは、

この屋敷の売却を決めましたね。

そして、寄付する先も決めると解体日を決め、

自分がRP7型ロボット・リュージであることを公表し、

自ら命を絶つことを宣言しました」

RP7型ロボットの粛清は有に四十年以上も前だったため、

国もむりやりあなたを壊すことではなく、あなたの意思どおり

この屋敷で朽ちることを認めた。

そうですよね?」

私は確かめるようにリュージを見た。

「その通りです。

・・・すみません、もう時間がないようです」

リュージの声が、か細くなってきた。

私はあわてて最後の質問をした。

「あなたにとって耀子博士は、何だったのですか?

ご主人さま・姉・恋人・妻・・・」

リュージは わずかに口をあけて最後の力を振り絞るように

言葉を発した。

「・・・よ・・・耀子は・・・」

リュージが完全に止まった。

私は、開いた目をそっと閉じさせた。

その感触も人と変わらないようだった。

私は心を残しながら、葛城邸を後にした。

耀子博士、あなた方のことを書かせてもらいました。

本が出版されたので、持ってきました。

私が勝手にあなたの気持になって書いてみました。

もし真実と違っていたらごめんなさい」

私は耀子の墓参りに来ていた。

リュージの話を元に書いたものが本になったのだ。

私は耀子の墓に、本を供えた。

「あなたにとってリュージが・・・・いえ、竜次さん

かけがえのないであったように、

竜次さんにとっても、あなたは唯一無二の人でした。

最後に私が質問したことに、竜次さんは

耀子は・・・』と言いました。

名前で言いました。

あれは耀子博士だと言いたかったのだと、

私は思います」

ありがとうございました(..)

ある独白#24我が永遠の鉄腕アトムに捧ぐ


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かあさん、僕が帰らなくても何も無かったかのように生きていってね

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#25へ続く
https://note.com/mizukiasuka/n/n697d1f0465d3

#1最初からは、こちらから
https://note.com/mizukiasuka/n/nb5ab031cb177


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水月あす薫SIRIUS
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