エンドレスヒールⅡ-3.11　＃14あさみの場合

2023年6月6日 20:52

Ｔ北福祉大学、浅海の家から車なら３０分くらいか。
ネットで調べた方が早いか。
Ｔ北福祉大学の通信部はまだ新しく、通信部が出来て５年ほどだった。申し込みが必要のない説明会があるというので、浅海は２０１１年、年明け早々の仕事休みの日に、説明会に参加した。

浅海が取得を希望している「精神保健福祉士」とは国家資格だが、一般に知られている「介護福祉士」や「社会福祉士」とは、ちょっと違う。

「精神保健福祉士」

精神保健福祉法に基づく、社会福祉や介護福祉に比べて比較的新しい国家資格で、ＰＳＷともいわれている。

同法第２条で「精神保健福祉士の名称を用いて、
精神障害者の保険および福祉に関する専門的知識および技術を持って、精神病院その他の医療施設において精神障害の医療を受け、
または精神障害者の社会復帰の促進を図ることを目的とする施設を利用している者の社会復帰に関する相談に応じ、
助言、指導、日常生活への適応のために必要な訓練その他の援助を行うことを業とする者」

と定められている。

ヘルパーの資格を取得する以前、オペレーターをしていた。
オペレーターとして就職したのだが、偶然、様々な障害を持つ方々と出逢い、そこでパソコン業務のサポートを４年務めた。
その経験が、きちんとした知識を学びたい、という「ヘルパー取得」へと繋がって行った。

浅海が一番希望していることは、障害を持つ方への就労支援だ。
ヘルパーを勉強するまで、介護福祉士と社会福祉士しか知らなかった浅海は、ヘルパー取得の学校で初めて「精神保健福祉士」という資格を知った。

２０１１年６月１４日（火）
続く