かげろう奇譚Ⅱ＃13
和美が生まれてからの１０年を過ごした南ノ杜町の家は、
その後 宮城の萩 伊達ノ原 と住居を替えたが、
父が国鉄（現ＪＲ）を定年退職した後 当地に新築し、
今は和美の実家となった。
地下鉄 南ノ杜町駅から 歩いて一分の その家は
和美の両親の終の住処になろうとしている。
南ノ杜町駅を降りて 家に向かう道路は
昔は舗装されてなくてでこぼこで土から石が見えるような
転べば すぐケガしそうな道だった。
和美の家の道路向かいに銭湯があった。
幼い頃には 父と男湯に入ったこともあった。
保育園を卒業した時、父が もう最後だから と言って
一緒に男湯に入ったのだが、子供心に
大人になるのだから もう女湯しか入らないんだと、
誇らしげに思ったものだ。
そして それから 父とは二度と男湯に入ることはなかった。
かげろう奇譚Ⅱ＃14に続く
かげろう奇譚Ⅱ＃13
最新作「駒草ーコマクサー」
弟が最後に見たかもしれない光景を見たいんですよ
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(実はけっこう前からセラピスト( *´艸｀)）
始めました
水月あす薫mizukiasuka (みずき あすか ) - リザスト (reservestock.jp)
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