かげろう奇譚#1
幼き頃見た幻は 信ずる者が誰ひとり いないとしても我が身には
儚き命燃やすよな かげろうのごとき光なり
夏休みの終わりに、和美は夫と 小6の三男と三人で、石巻にある『石ノ森萬画館』に行った。
石ノ森章太郎は宮城県が生んだ天才漫画家で、手塚治虫がマンガの神様、
赤塚不二夫がギャグの神様なら、彼は『萬画の王様』と呼ばれていた。
自らを漫画家ではなく『萬画家』と称し、高校生の時16歳でデビューを飾り、
その後
『怪傑ハリマオ』『サイボーグ009』『原始少年リュウ』『さるとびえっちゃん』
『仮面ライダー』『ゴレンジャー』『佐武と市捕物控』『がんばれ ロボコン』
『ファンタジーワールドジュン』『龍神沼』『化粧師(けわいし)』『おみやさん』『HOTEL』
など数々の名作を生みだし、1998年日本漫画界に大きな足跡を残し、
60年という稀有な人生を全うした。
かげろう奇譚#2に続く
かげろう奇譚#1
HPです 過去作品も掲載
最新作「駒草ーコマクサー」
かあさん、僕が帰らなくても何も無かったかのように生きていってね
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