木と人をつなぐ
木の家具を製作して販売している。
私の父が始めた家業で、かれこれ40年近く続いている。
2代目が私だ。
ソリウッド・プロダクツ株式会社。
吉祥寺に販売のための店舗を構え、相模湖に家具を製作するための工房がある。
家具を製作して販売する以外に土日は工房で木工教室を開催している。趣味で木工をやりたい人が楽しむ時間と場所を提供している。
ソリウッドはただ単に家具を作って売りたい訳ではない。
木と人をつなげたい。
日本人は皆、木を身近に感じている。でも、実際に私たちの生活の中で使われている木に関心を持っている人は少ない。
多くの人が木造住宅に住んでいるのに、そこに使われている木材の多くは外国産の木材だ。せっかく植林した木造住宅用の杉や檜は今ちょうどよい大きさになっているのに活用されずに山に眠っている。
家具に使われている広葉樹材も多くは外国産の木だ。
作り手からすると外国産の木材は、量と質が揃っていて同じものを作るのに扱いやすい。国産の広葉樹材は量が少なく、手にしたいときに手に入らないことも多い。また、産地や時期によって木の色や質にバラツキが多く感じる。
だからもっともっと木のことを知ってもらいたいし、木を使ってもらいたい。そして、その木はどこから来て、どこで加工されているのか、誰にお金を払っているのか、そういうことを考えてみて欲しい。
私に明確な目標がある訳ではないけど、木と人をつなげて木と関わりながら生きていく、そういう決意で仕事をしている。