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よくばりカルチャー

前回の記事でなかなかボロクソに書いたのだけれど、あたし、まだまだ死ねないと思い、相変わらずカルチャーを摂取しております。適度にね。そしてこれは"あたしの"カルチャーでしかない。

昨日の夜はなかなか眠れなかった。きっかり1時間に1回目を覚ます。22時27分にベッドに潜り、それから毎時05分に目を覚ます。最後の記憶はAM2:05。おかげでiPhoneとAirPodsの両方を満タン充電できたけど。

今朝はいつもほど早起きはできなかったけど、1限がないからだいぶと余裕があった。余裕があるとダラダラしてしまう。リビングのソファに横たわり、うとうとし始めたあたしに、母親が「大福あるよ」と声をかけてくれた。大きい大福をお箸で突き、へなへなと洗面へ向かった。お弁当作らなきゃ。でもやる気が出ない。コーヒーを淹れることにした。こんな日はランニングかコーヒーに限る。豆を挽きながら、お湯を沸かし忘れていることに気づいた。T-falの電気ポットに200mlと少しの水を入れスイッチを押す。豆を最後まで挽き終わると同時にお湯が出来上がる。T-falのお湯を月兎印のやかんに移し替え、火をかける。もちろんすぐに沸騰する。二度手間だけど、やかんから淹れたい。フランクロイドライトがデザインしたコーヒーカップにペーパーをセットし、淹れる。ゆっくりのんびり淹れる余裕はなかったので、何も考えずにサッと淹れてしまった。そして2回目の朝食に、昨晩の水餃子を食べた。これでだいぶやる気が起こり、お弁当とおにぎりをサクッと作り、身支度を始めた。

雨が降りそうなので折りたたみ傘を持った。好きなバンドのマーチの白いロンTに黒スキニー。1コマしかないからかなりのダル着にほぼすっぴん。日焼け止めだけ塗って、眉毛とリップだけ塗った。荷物もなるべく少なめに。通っているレコードショップのペラッペラのトートバッグにウィリアムモリスのお弁当バッグ。こんなシンプルな日の足元は下駄に限る。玄関を出て伊達メガネをかけながらゆっくりと階段を降りた。

駅のホームに立つ。イヤホンからは詞曲ポール縛りのビートルズ・プレイリスト。手には図書館で借りた谷川俊太郎+和田誠のエッセイ。目の前を通過する電車に自分の姿が映る。さすがによくばり過ぎか。そう思ってイヤホンを外した。頭がまわらず本の内容があんまり入ってこない。だけどやっぱり、かせきさいだぁを聴きながら、エドワードリアの"ナンセンスの絵本"を読んでいた時よりは全然マシ。あれはどうかしてた。曲のリズムと、韻を踏んだ柳瀬尚紀さんの日本語訳がピタッとハマりすぎてもはや恐怖だった。声に出して読み、いや、歌い始めてしまいそうなぐらいだった。

そんなことを考えながら電車に揺られていた。まだ京都の和田誠展行けてないや。

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