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ミハイル・プレトニュフ(Mikhail Pletnev)のGRAND HALLコンサート🎶
今日は…
カワイヨーロッパGmbHの方々から
リスト音楽院の学生としてご招待をいただき
リスト音楽院GRAND HALLで行われる
ミハイル・プレトニュフのコンサートを
聴きに伺います…♪
ミハイル・プレトニュフ(Mikhail Pletnev)は
指揮者・作曲家としても素晴らしい才能を発揮されている
ロシア人ピアニスト🇷🇺
昨年末に
「Müpa」(ブダペスト芸術宮殿)で行われた
コンサートに伺い…
その素晴らしい演奏に
とても感激致しました✨
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今日の演目は…
モーツァルト作曲
ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466
(Mozart: Piano Concerto No. 20 in D minor, K. 466)🎶
この曲は…
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが
1785年に作曲したピアノ協奏曲で
モーツァルトが初めて作曲した
短調の協奏曲です…🎹
モーツァルトはこのピアノ協奏曲第20番と
第24番(ハ短調 K.491)の2曲の短調の協奏曲を作曲しましたが…🌱
それまでの長調の華やかな協奏曲には
見られなかった
暗く不安げな旋律や
劇的な展開からなる激しい情熱の表出が
とても特徴的です…🎼
モーツァルトが
ウィーンで大成功を収めていた
1785年2月11日に行われた
四旬節の予約演奏会のために作曲された
ピアノ協奏曲第20番…🇦🇹
父レオポルトによれば…
多忙なモーツァルトはこの作品を
前日になってようやく完成させたものの
終楽章を通して弾いてみる余裕さえなかったのですが…
モーツァルトのピアノにおける
演奏会は大成功だったそうで…
5日後にも再演され
成功を収めたそうです✨
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが
大変気に入っていた作品として知られている
この曲…
モーツァルトの短調作品が持つ
独特の儚さと…
どこか高貴な悲しみが漂う
作品になります…💐
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19時半になり…
会場には満員のお客様の姿…
ハンガリー・ブダペスト交響楽団
(MÁV Budapest Symphony Orchestra)との協演…🎻
3回公演の全てが
ソールドアウトしたそうで…🎫
会場は熱気に包まれています…
いよいよ始まります…✨
第1楽章:Allegro ニ短調 4/4
ソナタ形式
弦楽器のシンコペーションの
不安気な音色…
怪しい揺れが不気味さを醸し出します…🎶
1906年に
アルフレート・ホイスが提示した
「デモーニッシュなモーツァルト」…🇩🇪
晴朗無垢な
いつものモーツァルトの音楽では無く…☀️
この20番の始まりのような
情熱的な激しさや
悲劇的な悲しみの側面さえも見せる
メロディ
ホイスは
このようなモーツァルトの音楽の中に
時々垣間見える意外性を
「dämonisch」
デモーニッシュ(魔的)という強い言葉で
人々に印象付けました…👿
管弦楽の激しい嵐が過ぎ去り…
静かにピアノが始まります…
プレトニョフ の美しい音色が
会場に響きます…♪
静寂感すら感じるその音は
滑らかで
深みがあり…
ニ短調の第2主題からの
鮮やかなテクニックのカデンツァが
聴いている人すべてを魅了します…✨
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第2楽章: Romanze 変ロ長調 4/4
複合三部形式
ゆったりとした穏やかなメロディ…
まるで春の日思わせるような
プレトニョフ の
柔らかなあたたかいピアノの音が
場内を優しく包み込んでいきます…🌸
モーツァルトが主人公の映画
ロス・フォアマン監督
「アマデウス」(1984年)の
エンディングにも使われた
第2楽章…
モーツァルトの父レオポルトは
この楽章を
「気高いほど荘重な」
と評しているそうです…✨
突然…
通り雨のようなピアノが鳴り響きます…☔️
ト短調の激しい中間部…
ベートーヴェンは特に
この中間部の研究をしていたそう…🎼
第3楽章: Allegro assai ニ短調 2/2
ロンド・ソナタ形式
何かを訴えかけるような
ピアノの音色…
切ない思いが募る
ピアノの旋律に
まるで呼応するかのように
弦楽器が一斉に音を重ねて行きます…🎻
粒の揃った
鮮やかなアルペジオ…
徐々に華々しく
ニ長調へと変化していく
旋律が…
それまでの暗雲の中から
徐々に光が差して行くような
高揚感を生み出し
圧巻のフィナーレへと
昇華されて行きます…✨
アンコールの
ショパンの
ノクターン第2番♪
音が鳴った瞬間…
この世のものとは思えないような
まるで天井界から降り注ぐような音色…🕊️
人生の様々な経験から
紡ぎ出されているような
その音色に
深く感動しました…💕
カワイヨーロッパGmbHの皆様
素晴らしい機会をいただき
本当にありがとうございました✨
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