Terror Háza
今日は練習後に
Terror Háza(恐怖の館)を訪れました…
Terror Háza(恐怖の館)は
1944年10月から1945年5月まで存在したハンガリーにおけるナチス・ドイツの傀儡政権
国民統一政府、矢十字党によって行われた
ハンガリー系ユダヤ人に対するホロコーストなどハンガリーが受けた恐怖の歴史を後世に伝えるための施設です🇭🇺
国民統一政府の短い支配期間の間に10万〜15万人のユダヤ人の方々が犠牲になりました…
ホロコーストでポーランド人の次に多く亡くなったのはハンガリー系ユダヤ人だったそうです
国会議事堂にほど近いドナウ川堤防にある
「ドナウ川遊歩道の靴」など
ハンガリーにはその暗い歴史を伝える施設がいくつか点在しています…
2002年2月に開館した建物は
当時の矢十字党が使用し
第2次世界大戦後、共産主義の時代には
ソ連の秘密警察本部が置かれていたそうです…
チケット(4000フォリント)を買い
入り口へ向かいます…
中へ入ると…
いきなり実物の戦車と
たくさんの人々の写真…
フロアは4階まであり
展示は上の階から順に見て行きます
館内にはクラシックのような静かな音楽が流れています…
展示はハンガリー語ですが
大きな情報板には英語の表記もあり
英語とドイツ語のオーディオガイドがありました
撮影は禁止されています✖️
矢十字党政権時代のファシズムやハンガリー人民共和国時代の共産主義などの20世紀のハンガリーに関する展示🇭🇺
ナチス・ドイツやソビエト連邦との関係や
それらの時代の犠牲者や抑留者の写真や映像の数々の展示は…
とても悲惨で
思わず目を覆いたくなるようなものばかりでした…
地下には実際に使われていた牢獄があり
その暗く冷たい質感に漂う空気が
すごく恐ろしかったです…
帰り道…
美しいブダペストの街並みが
いつもとは違って見えました…
100年以上の歴史ある建物の街並み…
今見てきた写真や映像は私が今、歩いている
全く同じ場所で起こっていました…
この平和で美しいプダペストの街並みを取り戻すまでにハンガリーの人々がどれほどの悲しみを乗り越えて来たのかと思うと…
その歴史の重みに心が押し潰されそうになりました…
ハンガリーを知ること…
美しい部分だけを見ることもできますが
その歴史に触れることで
また違った側面から
ハンガリーの素晴らしさを
学ぶことができました