会社経営と素直な心(幼少期より奪われ続けた素直な心)
これは実業家というか、あの松下電工の松下幸之助の書いた本の中に書かれていることです。
松下幸之助は、この本の中で素直であるという事が人間として何よりも大切だ!と言っています。
素直な心を皆が持つことが出来たら、私たちを取りまく社会も、そして世界ももっともっと良くなる。それはもっと大きな地球、そして宇宙にまで波及するといっています。
素直であるという事が、私もずっと何よりも素晴らしい、まあいってみれば、人間として一番素晴らしい才能だ!とよくうちの夫に話すのですが、私の夫は、素直であるという事が、それがどれだけの才能であるのか?という事を未だにあまりよく認識できないようですw
組織を作るうえで何よりも大切な力、それは素直な心であるという松下幸之助に私も同感です。これまでも様々な人に対して素直であるという事がいかに力強いものであるかを伝えてきた私からすると、彼の話すことはとてもよく理解できます。
私が思うに、みんな嘘をつくことをいつからか覚えてしまっています。自分を偽ることをいつからか覚えて身に着けてしまっています。これはある意味とても寂しいことです。
でも、この嘘をつくのを一体いつから私たちは始めたのでしょうか?その嘘をつくことを推奨した人は一体誰だったでしょうか?それをさかのぼれば、私たちに嘘をつくことを教えたのは、親であり、そして社会です。
嘘をつかなければ生きていけないそういった環境下に私たちはずっと生きてきました。本当のことなんて言ったら殺される。左遷される。エリートコースから離脱させられる。
だから、みんな必死で嘘をつくようになった。そんな風に嘘をついて自分の身を必死に守っている。ある種、この状態にある人達は気を抜く瞬間もないだろうと思います。
いつもぱんぱんに意識は張りつめて、いつ自分が何をどうされるかわからないそうした中刷りの状態でその身を激しい緊張状態の中に置く。
そしてわたしたちは自分を偽る事ばかりを始める。それは皆、自分を守るためなのだけれど。
でも、ここでよく考えてみてほしいことがあります。それは、なぜ、私たちは自分の身を自分で守らなければならないのでしょうか?
どうして、自分に嘘をついてまで自分の身を守らなければいけないのでしょうか?そうしなければならない状態になぜ、私たちは置かれているのでしょうか?
素直な心、それは周りの人に守られてこそ、認識することの出来るものなのではないでしょうか?
誰も自分をも守ってくれない。誰も自分をかばってなどくれない。誰も自分に興味も関心も持ってはくれない。そんな状態の中で私たちが、自分の中に素直な心を見出すことなど絶対に出来はしないのだと思います。
良い組織、それを作るにはまず、この素直な心がそれぞれの人間の中にあるという事、それを見出してあげることがとても重要だと思います。
自分に嘘をつかせてなどいては、彼らが職場で自由な創造性をもってより生産的に仕事をすることは難しいと思います。
わたしたちの心は曇っている。だから曇りだらけの心で外のある事象を眺めている。だとしたのなら、そこには1つのものをあるがままに見る目は生まれるはずがありません。
なので、そこにある実相をつかむ力も生まれなければ、なすべきことをなし、なすべきではないことを排する勇気というものも持てるはずなどありません。
自分に嘘をつくわたしたちは、常に相手を批判し、憎むべき相手すらも愛するなどという境地になどこれまた辿り着くことも出来ません。
もちろん高い見識を持つことも出来なければ、人を正しく聡明にする力も持ちません。
今の企業の全てとは言いませんが、その多くが社員すべてに嘘をつくことを推奨している気がしてなりません。
会社として今組織改革をなそうとしているのなら、まずは、社員一人一人が、一体いつから自分を偽る事を覚えたのか?なぜ、自分を偽るのか?それをまずは個々に探らせ、認識させる必要があります。
そしてそこを個々の社員がそれぞれに紐解くことが出来て初めて、自分にも素直な心というものがあったんだ!という発見にそれぞれの社員が気づくことで、そこから、組織全体に大きな変革、流れが生まれていくものと考えています。
曇りなき眼(まなこ)で、あるがままをみる。これが出来る力が素直な心です。この素直な心を社内でどれだけの人間が持つことが出来ているか?その素直な心を自分が持っているという事に気づくことが出来ているか?そこで、全ての企業の差というものは生まれてくるものだと思います。
私は主に個人のマネジメントを行っていますが、ご依頼の内容によっては、組織改革のマネジメントもお受けしています。もしご希望の方があれば、メールにてお知らせ頂けると幸いです。
よろしくお願いします。