ジャパンC2024 全頭診断 完全版
競馬を愛する皆さん。
どうも、マイルCSを当ててノリノリのMIZUKIです。
noteでお会いするのは、ものすごく久しぶりですね。
久しぶりでも、やることは一つ!!
全頭診断しかない!!
今週全頭診断するのはこちら!!
第44回 ジャパンC(GI)東京芝2400m
今回は世界が注目するビックレース!
ジャパンCを全頭診断していこうと思います!
今年は例年に比べて有力な海外馬も集まり、熱戦が期待されます。
海外勢の逆襲か、日本が意地を見せるか。
非常に楽しみなレースです!
評価はいつも通り、【S→A→B→C】の順で一頭ずつ評価をします。
全人馬無事にゴールすることを願って、それでは早速見ていきましょう!
【オーギュストロダン】
ディープインパクト産駒最後の大物は、海外からの参戦のイギリスダービー馬。3走前のプリンスオブウェールズは、m競馬を愛する皆さん。
どうも、マイルCSを当ててノリノリのMIZUKIです。
noteでお会いするのは、ものすごく久しぶりですね。
久しぶりでも、やることは一つ!!
全頭診断しかない!!
今週全頭診断するのはこちら!!
第44回 ジャパンC(GI)東京芝2400m
今回は世界が注目するビックレース!
ジャパンCを全頭診断していこうと思います!
今年は例年に比べて有力な海外馬も集まり、熱戦が期待されます。
海外勢の逆襲か、日本が意地を見せるか。
非常に楽しみなレースです!
評価はいつも通り、【S→A→B→C】の順で一頭ずつ評価をします。
全人馬無事にゴールすることを願って、それでは早速見ていきましょう!
【オーギュストロダン】
C評価
ディープインパクト産駒最後の大物は、海外からの参戦のイギリスダービー馬。3走前のプリンスオブウェールズは、まずまずのスタートから先行する。直線に向いて楽な手応えで、先頭に立つ。最後は追い詰められながらも、バテず最後まで伸び切って勝利。一時期の不振から立ち直って、見事に返り咲いた。2走前のKGVI&QESは、好スタートから終始内の好位を確保。いい手応えで追走しながら、直線に向く。直線は思った以上の末脚が発揮されず、最後は脚が上がってしまった。非常にハイレベルなレースで、現状の力的にも少し劣ってしまったか。前走の愛チャンピオンSは、まずまずのスタートから、後方にポジションを取って、脚を溜める形に持っていく。直線は勢いよく上がってきて、少し左にモタれながら伸びていく。最後まで伸びるが、エコノミクスを捉えることはできなかった。思っていた以上の爆発力を見せることはできず、3着のシンエンペラーに詰め寄られるところもあった。確かにGIを多く勝っていて、実力があるのは間違いない。ただ超一線級相手だと、少し足りない部分も否めない。今年のKGVI&QESは、2着馬がのちの凱旋門賞馬ブルーストッキング。3着が今年のBCターフやドバイSCを制したレベルスロマンス。こう見ると、今年活躍している馬たちには、実力的にも厳しい印象はある。ただレベルスロマンスは、ドバイSCでリバティアイランド、ジャスティンパレス、シャフリヤール、スターズオンアースなどを完封。BCターフでもローシャムパークとシャフリヤールを完封。日本のクラシックディスタンスで活躍している馬を軒並み倒している。日本のこのクラスの馬たちのレベルにはあるかもしれない。ただ今回は天皇賞(秋)を勝利して万全なドウデュースや二冠牝馬チェルヴィニアなど、普通にレベルスロマンスよりも、強い可能性のある馬がいる。それに加えて、日本は東京という超ホームでのレースになる。厳しい戦いになるのは、間違いない。今回この馬が注目される点に、必ずディープインパクト産駒という点があると思う。確かにディープインパクト産駒は、東京2400mで多くの活躍馬を輩出しているし、日本の頂点に長く君臨し続けた種牡馬である。しかし、血統的な面で言えば、この馬は母系がゴリゴリの欧州馬なのである。母ロードデンドロンは、英1000ギニー2着、英オークス2着、ロッキンジS1着などの成績を持つ名牝。母父はアーバンシーとサドラーズウェルズの子供ガリレオ。アーバンシーは凱旋門賞を勝った後ジャパンCに挑戦しているが、8着に負けている。典型的な欧州の母系で、良馬場の東京では明らかにスピード不足。ディープインパクト産駒なのは、良いが母系に米国ダートのスピードがもっと欲しかった。このように血統的にも、あまり推せる要素はない。走りを見ても、日本のディープインパクト産駒のように、キレッキレの脚を使うというよりは、ズンズンとずっと同じ脚を使う感じで、いかにも欧州馬の走りである。ある方の言葉を拝借するが、血を育むのは人である。結局ディープインパクト産駒でも、欧州式の育成をしたら欧州馬の走りになるのである。最近でもわかりやすい事例があった。凱旋門賞馬ソットサスの全弟シンエンペラー。凱旋門賞に挑戦したが、大きな見せ場もなく敗戦。いくら欧州の優秀な血統でも、日本で調教したら日本の馬場に合う走りになってしまうのである。このことからも、東京2400mの高速競馬がベストになるとは思えない。未知な部分が多いが、基本的には軸できない。紐でも買うか迷うレベルである。
【カラテ】
C評価
常に高いレベルへ挑戦し続けることが大事。大逆転の大金星なるか押忍。3走前の鳴尾記念は、最内枠からスタートで押していくが、行き脚つかずポジションを取ることはできなかった。道中は追走できていた。手応えよく直線に向いて、一瞬伸び欠けたが、最後は他の馬の切れ味に劣ってしまった。人気以上の走りはしているし、現状の力は出し切れていた内容だったと思う。2走前の宝塚記念は、道悪の中終始先行して、内の進路を確保する。最後は力尽きてしまったが、道中のファイトは見せたレースだった。3走前の毎日王冠は、好スタートを決めたが、その後のテンで遅れて後方からになってしまった。直線は内に進路を取ったが、見せ場なくそのままゴールインする。最後に勝利したのは、23年新潟大賞典でそれ以降は掲示板にも乗ることはできていない。過去に3回重賞を勝っているが、全ての左回りの競馬場である。今回も左回りなのは良い。これまでの勝ち鞍全て2000m以下の距離で、それ以上になってくると全て着外になってしまう。今回は2400mで、本来のベストよりは、明らかに長いと感じる。血統的には父トゥザグローリーで、キングカメハメハの直系は、多くの馬が好成績を残している。母系にフレンチデピュティがいて、米国のスピードも持っているのは良い。3代母がゴールデンサッシュで、ステイゴールドの母である。ノーザンテーストの血を持っているので、成長力も期待できるところはある。血統的には評価できる馬。過去10年で10着以下から馬券内に入った馬は、全てGIを前走走っていた馬で、この馬はGIIで11着なので、現状の実力的には足りない。これまでGIを7回走って全て着外なので、正直厳しいと思う。ここは見が妥当。
【ゴリアット】
A評価
今年のKGVI&QES勝ち馬が日本に殴り込み。最強の鞍上を背に日本を制圧へ。3走前のハードウィックSは、最内からまずまずのスタートから、先行集団にとりつく。道中は少し前進気勢が強い感じで、行きっぷりは良かったと感じる。直線は進路を外に出すと伸びてくるが、勝ち馬の方が勢いがよく切れた。最後まで伸びて2着は確保する。初のアスコットで、前哨戦としては良い内容だったと思う。2走前のKGVI&QESは、まずまずのスタートから、中団やや後ろを追走。終始手応え抜群の状態で、直線を迎える。直線は馬の後ろから外に進路を取ると、馬なりで先頭に並びかける。後続が追い込んでくるのに対して、それでもあまり追うことはなくそのまま突き抜けて快勝。勝った相手がのちの凱旋門賞とBCターフ勝ち馬で、ハイレベルなメンバー相手に圧巻のパフォーマンス。前走のコンセイユドパリ賞は、外枠からスタートを決める。久々ということもあって、少し前半は行きたがる面を見せる。上手く宥めながら馬の後ろに入れることができた。終始スローで進んで、直線に向くと鞍上が左右後方を確認するほど手応えに余裕があった。直線は内から伸びてきた馬と併せ馬になるが、追えば追うだけ伸びる感じで内容は完勝だった。軽度の故障があるなど、少し順調さを欠いていた部分はあったが、復帰戦は見事な勝利で状態面の良さも感じることができた。ジャパンCを目標にしたレース選択で、良い間隔でここに向かうことができている。古馬になってから右肩上がりで成長している。まだ底を見せていないのは大きな魅力。欧州の馬にしては、非常にフットワークが軽いという印象。切れる脚も使えるので、なかなか面白いと感じる。前走もあったが、この馬は欧州馬では珍しく前向きな気性をしている。欧州馬は非常にもっさりしている馬が多い。気性的におとなしい馬が多いので、必然的にペースも落ち着く。逆に日本は気性の荒い馬が多いので、ペースが速く日本独特のペースになる。この影響で欧州の馬が日本のレースに出走すると、テンのスピードで置いていかれてしまうのがオチ。先週のチャリンも日本マイルのペースについていけず、ポジションを取ることができなかった。今回は明確な逃げ馬も不在で、前半はある程度ペースが落ち着きそうでもある。これだけ前向きな気性があれば、今回のペースにもついていける可能性は高い。良いポジションを取って、追走さえできてしまえば、あとは長く良い脚が使えるので、勝負になる。血統面は父アドラーフルークで、この馬の産駒の有名どころは、2021年凱旋門賞馬トルカータータッソ、2015年ジャパンCに出走したイトウ、2016年17年にジャパンCに出走したイキートスなどがいる。この馬自身が独ダービー馬で、欧州の道悪を得意とする血統である。しかし、ゴリアットはKGVI&QESを良馬場で勝利している。そこの適性は母系から来ている。母父シャマーダルは、欧州のトップマイラー。父にジャイアンツコーズウェイを持つ配合で、母系にはミスタープロスペクターもいて、米国のスピード血統が入っていることが分かる。母系が欧州馬にはあまりいない米国のスピード型なのだ。このスピードを持っているのは、東京2400mにおいてかなり好材料である。父系が重すぎる面は否めないが、この母系なら血統的な面白さは感じる。この馬はセン馬なので、元々凱旋門賞に出走することはできなかった。KGVI&QESを勝利した後から、すでにジャパンCに出走することを候補として挙げていたので、長いスパンでここを目標にしていた。前哨戦もここをターゲットに8割程度の仕上げから勝利しているので、今回への上積みは大きいと考える。今回はしっかりと帯同馬を用意して、ここに調整していることも高く評価。海外馬の中ならやはりこの馬を買いたいと感じる。
【シュトルーヴェ】
B評価
久々で挑む今回はいきなりの大舞台。若手のホープを背にクラシックディスタンスの頂点へ。3走前の日経賞は、少し遅れ気味のスタートから、終始後ろから2番手3番手を追走。3角すぎから徐々に進出を開始すると、直線は坂を上がってから切れて、馬群の間を割るように伸びて差し切り勝ち。初めての重賞挑戦だったが、これまで重賞で結果を残している馬たちをあっさり勝ち切ったのは評価できる。このレベルだと切れ味で一枚上手。2走前の目黒記念は、スタートからダッシュつかず、後ろからのポジションになる。2番手以下は超スロー展開で、馬群は固まった状態で道中は進む。究極の上がり3Fヨーイドン勝負になって、上がり最速32.9をマークして差し切り勝ち。234着が前にポジションを取った馬なので、それを考えれば非常に素晴らしい末脚を発揮したことが分かる。その後2着のシュヴァリエローズは京都大賞典を勝利しているし、クロミナンスも重賞を好走しているので、決してレベルの低いレースではなかった。その中で重賞連勝できたのは、かなり評価高い。前走の宝塚記念は、いつも通りスタートは遅く後方からになる。終始手応えは良い感じで運んでいた。向こう正面では、自然とポジションも上がる感じで、直線まではいっていた。直線に入ると手応えがなく、いつもの末脚を発揮することはできなかった。これまで、ここまで重い馬場は経験したことがなかったので、道悪が堪えたか。初めての京都競馬場で、初めての関西圏での競馬。そして道悪で馬場の悪い内側を常に走らされる状況。正直このレースはノーカンでも良いと感じる。これまで左回りは5-3-0-3で、東京に限れば3-1-0-0と連対率100%。陣営も左回りの競馬場を多く選択していて、左回りの方が得意であることが分かる。不安点としては、毎回スタートが遅い点。末脚に賭ける馬だし、切れ味はなかなかのモノを持っているので、スタートで後方からになっても重賞までは平気だった。ただGIの超一線級相手になってくると、スタートで遅れて後ろからになってしまうと、脚を使っても前も同等の脚を使うので、届かない競馬になってしまう可能性が高い。今回は同じくらいのポジションに恐らくドウデュースもいる。ドウデュースよりポジションが後ろになってしまうと厳しい。このスタートの遅さは、GIにおいて致命的かもしれない。しかも、今回は宝塚記念以来の久々の競馬になる。休み明けだと更にゲートは心配である。過去10年で宝塚記念からの直行ローテで来た馬は2頭だけ。2頭とも着外になっていて、その中には2番人気だったゴールドシップもいる。他の王道ローテをきっちり走って結果を残している馬に比べると、勢いでも足りない印象がある。血統的には父キングカメハメハで、母父ディープインパクトと日本の主流血統の構成である。父がミスプロ系というのは、ジャパンCの好走傾向とハマる。母系も母母父ワイルドゾーンが米国のダート短距離馬で、スピードを持っている血統。それにディープインパクトなので、血統的にはバランスもよく評価できる。今回は鮫島克駿騎手と日経賞以来のコンビ。鮫島克駿騎手は、リーディングも上位で結果を残しているが、まだGIを勝てていない面はある。多くの名手が来日するジャパンCで、いきなりGI制覇をするのは難しいか。普通に上手い騎手であると思うが、他のトップジョッキーに比べると、大舞台での経験値はイマイチ足りない。陣営的には久々でも、ここを照準に仕上げてきたと思うが、私が本当に買いたいのは有馬記念の方。今回は買っても紐まででいいだろう。
【シンエンペラー】
B評価
激戦を終えた若き才能。見せるのはタフさだけではなく、己の強さの証明。3走前の日本ダービーは、スタートで遅れるが、その後行き脚ついて中団にポジションを確保できる。終始折り合って中団を追走しながら、脚をじっくりと溜めていく。直線に向いて追い出すが、なかなかエンジンがかからなかった。残り300mをすぎてからやっとエンジンがかかって、最後まで伸び続けるが、前の2頭には届かず3着まで。それでも世代で上位の力があることは証明した。日本だと本来脚を使いたいところで、使えない点が少し厳しい。2走前の愛チャンピオンSは、いつも通り少し遅めのスタートから、少し押していきポジションを取りに行く。道中は久々の影響もあってか、少しハミを噛む場面があった。直線に向いて少し前が壁になる場面があり、ワンテンポ仕掛けが遅れるところがあった。追い出してからは、なかなかエンジンが全開にならず、他の馬に遅れを取ってしまう。それでも、最後は外から勢いよく伸びてきた馬を交わして3着に上がる。オーギュストロダンには、先着を許したが、初の海外遠征でこれだけの競馬ができたら十分だと思う。前走の凱旋門賞は、まずまずのスタートから、先行集団に加わる。終始そこまで折り合いを欠く場面もなく、手応えも悪くない状態で進んでいった。後半から少しづつポジションが下がっていく感じで、重馬場はあまり合っていなかったかもしれない。直線に向くと頑張って伸びようとするが、なかなか前に行くことはできず、最後は前の馬に挟まれてしまう場面もあり、そこで万事休す。これまでのレースを見て分かり通り、頭が常に高い状態で走っている。頭が高い状態で走るのは、個性でもあるし、一概に悪いとは言えない。しかし、頭から背中につながるので、身体全体を使えて走れてないというのはある。ここがもう少し低くなって、柔らかさが出てきたら馬は更に良くなりそう。皐月賞のレコード決着に対応できなかったように、日本の速い時計の決着になると、エンジンのかかりが遅く前が決着した後に追い込んでくるので、届かない可能性が高い。展開がそこまで速くならず、最後の1Fがかかる競馬になれば、この馬のタフさを存分に発揮することができると思う。今回は明確な逃げ馬不在で、スローのヨーイドンが濃厚である。この展開になってしまうと、切れ味不足になってしまうと考える。東京は1-0-1-0で全て馬券内に入っている。エンジンのかかりが遅いので、直線の長い東京は合っている。過去10年で前走凱旋門賞組は0-1-0-5。ジャスタウェイが凱旋門賞からのローテで2着に好走している。過去10年3歳馬でこのローテを使ってきた馬は、14年ハープスター5着、15年イラプト6着、22年オネスト7着。いずれも人気より上の着順にはなれていない。斤量有利という面もあるので、大きく負けはしないが、なかなか厳しい成績が続いている。オネストは凱旋門賞3着からこの成績なので、やはり凱旋門賞とジャパンCでは、求められる適性が全く違うことが分かる。血統面は父シユーニで母父ガリレオ。全兄に凱旋門賞馬ソットサスがいるのは周知の事実。シユーニ自体はマイラー種牡馬で、産駒の多くが各国の1000ギニー2000ギニーなどのマイルGIを勝利している。この血統は母父にガリレオがいるので、長い距離でも走ることができる。母系にはわずかにミスプロの血が入っているが、欧州色は強すぎる血統にある。東京2400mだと切れ味不足感は否めない。3歳馬で好走している馬は基本的にダービーかオークスでの好走実績がある馬たち。この馬はギリギリダービーで3着に入っているので、勝ち切るまではいかないが3着にならチャンスはあると思う。紐抑えておくのは良いかもしれない。
【ジャスティンパレス】
B評価
昨年の長距離王者。ついに東京2400mのGIに出走で最強の称号を取りに行く。3走前のドバイSCは、スタートを決めて先行する。少し道中は行きたがるような面を見せて、ジョッキーが宥めながら追走する。折り合いに専念した影響で、前の3頭に4角でアドバンテージを取られてしまった。最後は後方から追い込んできたリバティアイランドにも差されて、4着になってしまった。その前の年の秋のような末脚は発揮できず。先行すると末脚はやはりそがれてしまう。2400mだったら、先行するよりも後方で脚を溜めた方が良いかもしれない。2走前の.塚記念は、ゲート内の駐立も悪く、そこまで良いスタートを切ることができなかった。道中は中団やや後ろを追走。3角からペースアップしたタイミングで、楽に追走することができなかった。直線に入っても、手応えはなく伸び切ることはできなかった。道悪が全体的に良くなかった。良馬場だったら、結果はもっと違ったかもしれない。前走の天皇賞(秋)は、いつも通りゲート内で落ち着かず、そのまま出遅れて後方からになってしまう。道中は後方から楽に追走して、脚をしっかり溜めることができる。直線に向くと少し進路選択でミスをする。一度外に進路を取ろうとしたが、空く気配がなく内に進路を切り替えるロス。その後も完璧に進路が空くことはなく、最後までスムーズさ欠いてしまったが、それでも追い込んで4着に来ているので地力がある。近走は負けが続いているが、不思議な負けは一つもないという点。全てにしっかりと敗因がある。その中でもスタートが一番の課題。近走はゲート内での駐立が悪い。ゲート内で落ち着いていないので、スタートで遅れる確率は高い。今回もスタートで出遅れると、ポジションが被る馬もいるし、後ろすぎると前に届かない。正直スタートが改善されないと軸にはできない。ポジションは後ろからになると仮定すれば、恐らく切れる脚を使える。ジャパンCで勝ち切るのに必要な決め手は持っている馬だと思う。中4~6週は1-1-1-1で、着外になっているのはまだ完成前で少し調子を崩していたダービーだけ。基本的には、レース間隔が詰まっても問題なく高いパフォーマンスを発揮できる。東京2400mは日本ダービー以来になる。古馬になってからは初めてこの舞台を使うことになる。距離も2F延長で直線の長い東京は、ベストパフォーマンスを出せる舞台だと考えられる。血統は父ディープインパクトで母父ロイヤルアンセム。父ディープインパクトは皆さんご存じの通り、東京2400mにベストな種牡馬。半兄にベルモントSを勝ったパレスマリスがいる。母系は米国の芝色が強い血統。ただ欧州色はあまり強くないし、スピードは持っている血統なので良い。過去10年で天皇賞(秋)4着からジャパンCで逆転した馬は、ショウナンパンドラがいる。天皇賞(秋)凡走からジャパンCで挽回は多くの馬が記録している。この馬も該当するので、この王道ローテは良い。ジャパンCはスタミナのある馬が好走する傾向にある。天皇賞(春)を勝つくらいのスタミナがあって、かつ切れ味もある馬なのでジャパンCに合っている。ただスタートの不安や展開に左右される面はあるので、紐までにしておきたい。
【スターズオンアース】
A評価
22年桜花賞オークスの二冠牝馬。桜花賞以来の川田騎手とのコンビで復活を誓う。3走前のジャパンCは、大外枠から抜群のスタートを決めて、外から内のリバティアイランドに並びかけて先行する。道中は横にリバティアイランド、前にイクイノックスを見る形で追走。4角でわずかにリバティアイランドの前に出て直線に向かう。しかし最後はもう一度リバティアイランドに交わされて、3着でゴールインする。ドウデュースには交わされなかったし、リバティアイランドは斤量が2キロ軽かった。天皇賞(秋)を回避して、決して順調に行っていたわけではないので、その中で結果を残せたのは良い。2走前の有馬記念は、絶望的な大外枠から完璧なスタートを決めて2番手を確保。道中も2番手で楽に追走する。3角くらいで少しバランスを崩す場面があったが、そこまで大きな影響にはならなかった。4角で外からドウデュースに競りかけながら直線に入る。直線はずっと内にモタれながらあまり全力で追うことができていなかった。それでもファイトして最後までドウデュースを追い詰めるが、差し返すことはできず2着。有馬記念で普通は好走できない大外枠からの好走でかなり価値は高い。2戦連続で完璧なスタートを決めている点も評価できる。前走のドバイSCは、また好スタートから先行する。道中は少し嫌がる場面も見せながらまずまず折り合う。直線に向いて伸びてくると思いきや、外にモタれるようになってしまって、上手く伸びることができなかった。元々の鞍上がC.ルメール騎手の予定だったが、怪我の影響で急遽L.デットーリ騎手に乗り替わりだった。その影響もあってうまく馬とコンタクトが取れていなかったので、最後は制御することができていなかった。度外視して良い内容だったと思う。前走でキャリア初の着外になってしまったが、国内に限ればまだ複勝率100%。初めての海外遠征だったので、そこまで悲観することはないと思う。近走は非常にスタートが安定している。ヴィクトリアマイルでマイル仕様にしてから、スタートが改善されている。スタートが上手くなったことによって、2400mのレースだと、前にポジションを取ることができるようになった。今回は明確な逃げ馬が不在なので、ペースもある程度落ち着くと考えられる。中34週でかなり久々になるところがあるので、折り合い面で少し心配なところはある。調教を見てもかなり前進気勢が強いので、下手したらハナを切ってしまう可能性もゼロではないと考える。鞍上が桜花賞以来のコンビとなる川田騎手。川田騎手はとにかく見せ場を作ることを意識する騎手なので、仕掛けは早めになると予想。そうなると、ポジションは前でハナを切るという選択を取るかもしれない。ただ流石にGI馬で久々なので、前半は慎重になると考えて上手く3~5番手くらいのポジションを取りそう。そこのポジションを取ることができれば、直線でも切れ味で劣ることはないと思う。東京は2-1-3-0で、今までで一番走っている競馬場。オークス勝ちやジャパンC3着など、東京2400mの大舞台で結果を残している。脚のスライドが大きな馬なので、直線の長い東京はベスト。この舞台なら高いパフォーマンスを発揮できると考える。右にモタれる場面が多く見られるが、川田騎手とは1週前から調教でコンタクトも取れているし、そこの心配はあまりしていない。上手く制御してくれると思う。中20週以上レース間隔が空いた時でも、問題なく高いパフォーマンスを発揮できているし、今回は今まで最長の中34週になるが、そこまで気にしなくても良いと感じる。今回も中間で少し脚元に違和感があったと思うが、昨年の天皇賞(秋)もザ石の症状から回避して、その後すぐにジャパンCで結果を残している。症状は違えど頓挫明けから結果を残しているのは評価できる。今回はしっかり間隔もとって調整しているので、そこの部分の評価も高い。血統は父ドゥラメンテ母父スマートストライク。父ミスプロ系はジャパンCと相性抜群。ミスプロの4×3で母系も、米国と欧州のバランスがよく今の東京に合っている配合。血統面の評価も高い。東京2400mのGI実績も十分だし、久々で人気がなくなるなら逆に買いたい。川田騎手はジャパンC勝ちはないが、馬券内にはよく来ているので買える騎手。まず馬券内からは外せない。
【ソールオリエンス】
C評価
今年の春は古馬相手にも通用することを証明。昨年悔しい思いをした舞台で勝利を狙う。3走前の大阪杯は、まずまずのスタートから、前半は中団を追走。ローシャムパークが向こう正面で動いた場面で、それにつれていかれる形で一緒にポジションを上げていく。最後は外に出して伸びてくると思いきや、あまり伸びず最後は失速してしまった。少し新鮮味を出そうとして道中動いたが、やはり最後まで脚を溜めて、最後に賭けた方がこの馬の良さは出てくると考える。2走前の宝塚記念は、そこそこのスタートから、後方追走を選択。向こう正面のペースが動くタイミングで、少し置いていかれる感じになるが、そこまで焦ることなく軽く促しながら後方を追走。直線で外に出して追い出すと反応。最後はブローザホーンを捉えることはできなかったが、久々に好走することができたのは収穫。やはり道悪になった方が、この馬の良さを出る。前走の天皇賞(秋)は、スタートを決めてそのまま中団を確保。道中は楽に追走して脚を溜める。直線に向くと手応えはあって、伸びてきていたが上位に進出するほどの末脚を発揮することはできなかった。やはり良馬場のヨーイドン勝負だと分が悪い。これまでのレースからも分かるように、道悪がこの馬の良さを一番出す。道悪になると消耗戦になりやく、最後まで脚が残っている馬がいない。この馬は消耗戦になっても最後まで脚が溜めることができる馬なので、道悪のレースが得意。逆に良馬場のヨーイドン勝負になると、瞬発力不足になってしまう。昨年の日本ダービーもスローのヨーイドンで、最後は思っていた以上の切れ味を発揮することができず2着に敗れている。今年の天皇賞(秋)も同様に、スローのヨーイドンで対応できず敗戦。瞬発力勝負になってしまうと厳しいので、ペースは流れてほしいが、今回は明確な逃げ馬が不在。恐らく自分から逃げたい馬はいないので、誰が逃げてもペースは落ち着く。そうなるとスローのヨーイドン勝負になってしまうので厳しい。今回はレース間隔が詰まるが、レース間隔が空いてリフレッシュさせた方がパフォーマンスを上げるタイプ。間隔が詰まるのはそこまで良くない。血統は父キタサンブラック母父モチベイター。母系はサドラーズウェルズにレインボウクエスト。完全な欧州型の母系で、あまり東京2400mの瞬発力勝負には向かない。この母系だと明らかに道悪が得意なことが分かる。父キタサンブラックはイクイノックスが結果を出しているが、この馬は別格すぎるので参考外レベル。サンデー系なのは良いが、あまりにも母系の欧州色が強すぎるので微妙。天皇賞(秋)からのローテで出走する馬は、他にドウデュースとジャスティンパレスとダノンベルーガ。簡単に考えると繰り上がりで3番目になるので、3着ということはあるかもしれない。それでも他の馬も強力なので厳しいのは事実。今回はスローのヨーイドンにもなる確率が高いので、ここは見が妥当かもしれない。基本的には見の方向で。
【ダノンベルーガ】
B評価
悲願のGI制覇にあと一歩届かず。共同通信杯以来の松山騎手とのコンビで逆転を目指す。3走前のジャパンCは、好スタートから中団にポジションを取る。道中2番手以下はあまりペースが流れていなかったが、少しだけ追走で遅れていた感じがする。直線は脚を使っているが、前の方がもっと強烈な脚を使っていたので、差が縮まらず6着でゴールイン。結局前の馬たちが強くて展開的にも2番手以下はスローだったので、後ろから行ったこの馬には厳しかった。ただ持ち時計的には、もう少し走ってほしかった感はある。2走前のドバイターフは、スタートから少し出していって中団を確保。直線は進路を内に選択して、最後は良い勢いで伸びてくるが3着まで。やはりこのコースは合っていて、力を出し切れたレースだったと思う。トップスピードに乗るまでの時間が少し長いので、勝ち切るのは難しいかもしれないが、良い競馬は毎回している。前走の天皇賞(秋)は、スタートで少し右にヨレる場面あり。最初のコーナーでバランスを崩して躓いてしまった。道中はいつもよりポジションを前に取る。直線では早い段階で脚がなくなってしまった。中30週でかなりの休み明けだったので、まだ状態が伴っていなかった可能性は高い。前に出していく競馬も、この馬本来の良さを活かすにはあまり向いていなかったかもしれない。最後に国内で好走したのは22年天皇賞(秋)になる。それ以降はドバイでしか好走できていない。国内だと適鞍がないというもの影響していそう。着順的にも、前走以外は追い込んでギリギリ掲示板に乗るか乗らないかくらいまで来ている。恐らく上位とはそこまで差がないはずなのだが、イマイチ結果に繋がっていない。今回は前走から2Fの距離延長。東京は2-0-1-5で勝ったことのある舞台は全て東京。東京2400mは0-0-0-3で、全て着外に負けている。22年ジャパンCで一度直線に立つ場面があった。しかし、そこから脚がなくなって最後は力尽きて5着。日本ダービーも直線で勢いよく伸びてくるが、最後はアスクビクターモアを交わせず4着。2400mになると、最後の1Fで止まってしまう。このことから、距離は18~2000mがベストと考える。今回良さそうな点は、終いだけの勝負になりそうな点。明確な逃げ馬不在で、恐らく道中はスロー展開になる。最後の3F4Fの上がり勝負になってくる。そうなると、追走力が問われず最後の上がりだけ使えれば良い。末脚は切れるので、この展開になると少し希望は残る。今回他に良さそうな点は、鞍上が共同通信杯以来の松山騎手になる点。この馬の良さを活かすなら松山騎手が一番合っていると考える。今までの川田騎手や前走のC.デムーロ騎手は、先行意識が強くて最後まで脚を溜めるタイプではなかった。松山騎手はかなり極端な位置取りをするタイプの騎手。この馬の場合なら後方待機に徹してくれるはず。この馬本来の末脚を発揮するのに一番合うと考える。中4週になるが、中9週以内は0-0-0-4で一度も好走できていない。前走は久々すぎた面があるが、間隔が詰まるのもあまり良くない。血統は父ハーツクライ母父ティズウェイ。この馬はサンデー系に米国型の母系で、確かに良い。ただ母系が軽過ぎる面がある。もう少し欧州の血が入っていても良かった。GIになると底力に欠ける面は否めない。ここまで何回もGI好走を期待されて裏切ってきている。今回はガクッと人気を落としそう。松山騎手との化学反応を期待して3着には買っておきたいが、基本的には見の方向で。
【チェルヴィニア】
A評価
今年の3歳牝馬大将格。世界のジャパンCを制して一気に現役の頂点へ。3走前の桜花賞は、大外枠から少しスタートダッシュで遅れるが、行き脚ついて好位にポジションを取る。道中は比較的折り合っている状況。直線に向いて伸びてくると思いきや、案外伸びず。最後は挟まれる不利もあったが、いつもの切れ味は見られなかった。中間の調整は上手くいかず、休み明けで動けなかった可能性は高い。鞍上はテン乗りのムルザバエフ騎手で、この馬のことをあまり知らなかった点も良くなかった。右回りだと口向きの悪さが目立つ点も気になる。2走前のオークスは、スタートを決めて中団にポジションを取り切る。道中は外目を楽に追走して弾けそうな感じ。4角で馬群が密集したタイミングでも外にいたのでかなりスムーズに直線へ入る。直線は楽な手応えで、追い出しに入るとすばやく反応。最後は左手前に替えたところで、一気に切れる。見事にステレンボッシュを差し切って勝利。3着以下は離して、本来の実力を発揮できた。やはり左回りの方が、走りやすそう。前走の秋華賞は、好スタートから好位中団の絶好なポジションを確保。終始折り合って手応え抜群。直線に入ると、いつも通り口向きが悪かったが、馬の間に入れて矯正しながら上手く伸ばす。最後までしっかり脚を使って後続を0.3秒離す快勝。1番人気でもしっかりと勝ち切って、この世代での頂点であることを証明した。時計的にも優秀だった。ここまでで大崩れしたのは、頓挫明けの休養明けだった桜花賞のみ。鞍上もルメール騎手ではなく、このレースは度外視していい内容だった。右回りでは口向きの悪さなど少しクセのある走りをするので、怖い場面がある。左回りだと口向きの悪さは目立たず、本来の綺麗な走りをしている。これまでのパフォーマンスを見ても分かる通り、東京が一番高いパフォーマンスを発揮している。その中でも東京2400mはベスト。オークスでの最後のひと伸びも鮮やかで、このパフォーマンスを発揮できれば、ジャパンCでも通用すると考える。今回この馬が有利な点は、まず斤量である。3歳牝馬と古馬牡馬との斤量差が4キロもある。4キロに加えて、この馬は前走から斤量-1キロになる。54キロで走れるのが、かなり大きい。正直4キロ差よりも、-1キロの方が良い点である。これまでずっと55キロで走ってきたところに、-1キロは今まで経験してきたより軽いので、馬も更にパフォーマンスを上げることが期待できる。前走はオークス以来の休み明けで、桜花賞でも飛んだように20週を超える休み明けは正直不安があった。それを簡単に跳ね返すように勝ち切ったのは褒めるべき。関西輸送もあったので、恐らくメイチ仕上げではなかった。今回は中6週で、桜花賞からオークスと同じレース間隔。それでいて、長距離輸送もないので、メイチの仕上げが期待できる。前走より更にパフォーマンスを上げれこれるだろう。オークスと秋華賞は、飛ばしていく逃げ馬がいたので、後続はスローのヨーイドン勝負になっていた。それでしっかりと勝ち切っているのは評価できる。スローのヨーイドン勝負だった、アルテミスSでは3番手追走から33,3秒の末脚を使っている。これを考えれば、スローのヨーイドンで、速い上がり勝負になっても勝ち負けになると思う。過去10年で3歳馬が勝ったのはアーモンドアイのみ。それ以外は馬券内に来ているが、勝ち切ることはできていない。過去10年でオークス勝ち馬で、馬券内に沈んでいる3歳牝馬はミッキークイーンとユーバーレーベンとソウルスターリング。馬券内に来ているのは、アーモンドアイとデアリングタクトとリバティアイランド。カレンブーケドールも馬券内に来ている。カレンブーケドールはオークスと秋華賞で2着に来ている。ユーバーレーベンとソウルスターリングは、秋に好走していない。オークスと秋華賞を好走していれば、大体ジャパンCでも足りるくらいの実力があるといって良い。ミッキークイーンは秋華賞メイチの仕上げだった可能性は高いが、正直あのレベルの相手だったら好走してほしいところ。これまでの傾向的にも、チェルヴィニアは余裕で通用するクラスにあると思う。血統は父ハービンジャー母父キングカメハメハ。母系がミスプロ系のキングカメハメハと、サンデーサイレンスでもう少し米国型ダートのスピードが欲しいが、主流血統なのでそこまで割引する必要はないと思う。気になるのは父ハービンジャー。ハービンジャーは少し東京2400mの瞬発力勝負には向かなさそう。ただハービンジャー産駒には珍しく2歳の頃からしっかりと勝ち切れて、3歳ですでにGI2勝している。ハービンジャー産駒の最高傑作というか突然変異型に感じるので、あまり型にはめ過ぎない方が良さそう。この馬はスタートも上手で、ポジションも取れるので、あまり大崩れするイメージは湧かない。ここは普通に軸候補。
【ドゥレッツァ】
A評価
英遠征から帰国の大器。その切れ味を発揮するのはこの世界が注目する大舞台。3走前の金鯱賞は、少し遅れ気味のスタートから、そのままのポジションで後方待機。道中はじっくり脚を溜めるようにして追走。直線は大外に出して脚を使うが、最内から抜け出していたプログノーシスを捉えることができず2着まで。初めての59キロという点も、道中あまり進んでいかなかった要因かもしれない。地力の違いで2着まで来たが、もう少し前との差は詰めてほしかったところ。2走前の天皇賞(春)は、スタートから前に進んでいき2番手を追走する。前半は少し力むような走りで、折り合いに苦労する場面があった。後半は3番手になってまだ力んでいるような走り。3角からすでに手応えが怪しく、直線に入った頃にはもう力尽きていた。2周目からはずっと内にモタれるような走りで、少し窮屈そうな走りをしていた。菊花賞は13秒が2回続くラップがあって、求められる適性が違った。更にタフなレースになってくると厳しかった。レース後に剥離骨折が発覚して、それも伸びなかった原因かもしれない。前走のインターナショナルSは、スタートから前に進んでいき、外の3番手を追走する。最後は伸び切れなかった。勝ったのはシティオブトロイで、現役の最強クラスの馬。その他にもカランダガンやブルーストッキングなどかなりハイレベルのレースだった。その中で話されてしまったが5着に入れたのは良かったと思う。欧州の馬場も完全に合っていなかった感はある。久々で前半から少し前進気勢も強かった。今回は初めての東京2400mのレースになる。この馬の良さを発揮するには良さそうな舞台。左回りは3-1-0-1で着外になったのは海外遠征のみ。国内の左回りならまだ馬券外はない。菊花賞を勝っているが、このレース自体スローのヨーイドン勝負で、あまりスタミナは問われていない。本来なら2400mくらいまでが守備範囲だろう。近走はベストの舞台を使えていないという可能性もある。今回は逃げ馬がいなくて、先行馬もあまりいない。近走のレースを見ると、かなり前に行く意識が強いように思う。鞍上がW.ビュイック騎手で、今回が初めてのコンビになる。欧州の騎手は折り合いをつけるのが上手いので、最初に出していっても折り合わせることができる。スタートで出ていっても、スローで逃げるという展開もありそう。ハナからでも、ある程度速い上がりは使える馬なので、勝負にはなると思う。逆にハナを切らずに抑えられたら、もっと良い切れ味を使えるかもしれない。3番手くらいを追走からホンコンJCTのような末脚を使えたらベスト。血統は父ドゥラメンテ母父モアザンレディ。父ミスプロ系はジャパンCと相性が良いので高評価。母系も米国ダートのスピードと欧州の重厚感を兼ね備えているので良い。底力も十分持っているスピードなのは良い。いかにも東京2400m合いそうな血統をしている。近走はなかなか結果が出ていないが、やっと本来の力を発揮できる舞台に出たと思う。鞍上もジャパンCでの経験がある騎手なので良い。ここは狙っても良い馬であると思う。
【ドウデュース】
S評価
天皇賞(秋)を制してGI4勝目。日本総大将として絶対に負けられないレースになる。3走前のドバイターフは、スタートで完全に後手を踏んで馬混みの中に入ってしまう。道中外に馬を置く形で、終始自分のペースで走れない状況が続いてしまう。直線に入っても進路がなく、内に入って間を狙いながら伸びてくるが、思っている以上に弾けず5着。どこかで外に出していれば結果は変わっていたかもしれない。不完全燃焼の競馬になってしまった。2走前の宝塚記念は、スタートを決めてからポジションを後方に取る。3角からブローザホーンが上がっていったタイミングで、無理についていこうとしなかった。最後は内の進路を選択するが、上位には及ばなかった。鞍上が外に出すロスを気にして、最後は内を選択した形。道悪だからこのような競馬になってしまったが、良馬場だったらここまで外に膨れることはなく、ブローザホーンが動いていったタイミングで、後ろをついていけていたと考える。どちらにしろ、あまり力を発揮できていなかった競馬だった。前走の天皇賞(秋)は、スタートを決めてそのまま後方に下げる。後ろから2頭目のポジションを確保して、非常に良い手応えで道中は追走する。直線は大外に進路を取ると、抜群の手応えで大外から脅威の末脚を発揮する。上がり3F32,5秒を使って、最後は0.2秒突き放す完勝劇。本来の力をやっと発揮できたレースだったと思う。これまで着外になったレースの敗因は明確。昨年の天皇賞(秋)とジャパンCは、武豊騎手ではなく戸崎圭太騎手が騎乗。戸崎圭太騎手は悪くないが、この馬本来の末脚を生かすなら、中団待機ではなく後方待機が正解だった。東京2400mは力を発揮できる舞台で間違いない。前走でもわかったように、東京の長い直線でも長く切れる脚を使うことができる。スローのヨーイドン勝負で、32.5秒を使って勝ち切ってしまうのは正直異次元としか言えない。ペースがある程度流れていた日本ダービーでは、上がり3F33.7秒を使って勝利している。これらのことを考えれば、今回は明確な逃げ馬不在で、道中はスローになる。スローのヨーイドン勝負なら、2400mでも32秒台を使えてもおかしくない。驚異の上がりを使ってくると考えられる。一番嫌な展開が昨年のジャパンCのような、ぺースが流れて道中も脚を使わされてしまう流れ。今年は昨年のような流れにはならないと考えるので、最後までしっかりと脚を溜め切ることができると予想する。自分の力を出し切れば、負けることはないレベルの馬。この馬は今まで叩き良化型の馬と思われてきたが、休み明けだと元気が有り余り過ぎて力を出し切れていなかったのだと思う。5歳秋になって、精神的にも大人になっているし、それでも前進気勢を失っていない面は評価できる。連続で使ってもパフォーマンスを落としていないのは、この馬の丈夫さが物語っている。天皇賞(秋)で勝利した後も、食欲が落ちることはなくカイバを完食している。すぐに乗り込みも開始しているし、それが状態を落とさない大きな要因であると考えられる。今回はいつも通り追い切りを消化していて、1週前のCWでは最後の2F11.0-10.9という素晴らしい加速ラップを踏んでいる。当週もいつも通りのポリトラック追いで、状態は前走よりも更に上がっているのは間違いない。血統は父ハーツクライ母父ヴィンディケイション。父ハーツクライは過去にシュヴァルグランとスワーヴリチャード勝利している。他にもジャスタウェイが好走していたりと好成績を残している。スワーヴリチャードも母系が、シアトルスルーとミスタープロスペクターの血が入った母系。シュヴァルグランも母系にミスタープロスペクターの血が入っている米国型。ジャスタウェイも米国型で、これらの馬とこの馬の血統はかなり共通点がある。ジャパンCは間違いなく合う血統と言える。ハーツクライ産駒は5歳秋になると完全開花する傾向もある。この馬は2歳からずっと最前線で活躍し続けているが、この秋に更に成長している可能性はある。ハーツクライ産駒の成長力が、ここで覚醒しているかもしれない。前走天皇賞(秋)組は過去10年で、6-3-5-34と半分以上の勝ち馬が天皇賞(秋)からのローテ。天皇賞(秋)勝ち馬に限ると2-0-3-0で、馬券外になった馬は1頭もいない。スピルバーグは6番人気だったが、ジャパンCでも3着に好走している。この時期の王道路線を勝利している馬は、確実に充実していて、実力的に間違いなくジャパンCで結果を残せるレベル。ちょうどこのタイミングで、枠順が出たので枠順に関しても少し書いておく。今回は3枠3番。少し内目の枠に入った。すぐ隣にジャスティンパレスとシュトルーヴェがいる。ポジションが被りそうな2頭がすぐ隣になってしまったのは微妙かもしれないが、今回は小頭数だし、距離も長いレースである。ある程度最初から腹を括って後ろに下がれば、ポジションが丸被りすることはなさそう。ジャスティンパレスはスタートで出遅れても、そのあと行き脚をついてしまうタイプ。シュトルーヴェは更に出脚が遅い面もある。上手く外に出せる可能性は高いと見る。今回は能力も圧倒的に高いし、スロー展開になりそうなのも、この馬には絶好と言える。ここは逆らわず素直に本命。
【ファンタスティックムーン】
C評価
独から参戦のダービー馬。海外馬は海外馬でも勝つのは独のエースか。2走前のバーデン大賞は、スタートから後ろに下げて最後方追走を選択。道中はずっと最後方で、脚を溜める。最後は馬群全体が大外に行く展開で、大外に出して、そのまま突き抜けて圧勝。小頭数で楽な競馬だったので、そこまで評価は高くできないが、良い競馬だったと思う。前走の凱旋門賞は、終始中団を追走。直線は内がオープンされるので、切り込めたがあまり脚はなく最後は脚が上がってしまった。これまで結果を残しているのは、良馬場が多く道悪はそこまで得意ではない。かと言って日本の高速馬場が合うとは言えない。日本の馬場に比べて、独の馬場は下が柔らかく良馬場でも違う良馬場。日本の高速馬場には合わない。2年連続で凱旋門賞を走っているが、2回とも好走できていない。今まで好走している時は、ほとんどが小頭数の競馬。多頭数になると、スムーズな競馬ができないので、あまり良くない。今回は14頭立てで、日本だとあまり頭数が揃っていないが、この馬からしたら多頭数。今回はペースが落ち着くとされているが、それはこの馬にとって好材料。そこまで追走力が問われない点は良い。ただスローのヨーイドン勝負になってしまうのは良くない。日本の馬場で上がり3F33秒台を使えるとは思えない。切れ味不足になるのは間違いないと思う。血統は父シーザムーン母父ジュークボックスジュエリー。父系も母系もゴリゴリの欧州血統で、日本の馬場に合うとは思えない。流石に重すぎるので、血統的には厳しいという印象。ジャパンCで好走している海外馬は、アメリカ馬か本当に強い欧州馬。この馬はお世辞にも欧州でトップレベルの存在とは言えない。ここは見が妥当だと思う。
【ブローザホーン】
C評価
今年の宝塚記念を制してGI馬に。最大火力は間違いなくトップ。復活を狙う。3走前の天皇賞(春)は、まずまずのスタートから折り合い重視のため後方待機。道中は課題の折り合いも克服してリラックスして走れていた。直線は大外からすごい勢いで飛んできて、最後は追い詰めるが前には届かなかった。初めてのGIで2着に来たのは褒めるべき。2走前の宝塚記念は、スタートを決めて、外からスムーズに後方へ下げる。後方待機で終始折り合いながら脚を溜める。3角くらいから進出を開始して、大外から一気に前を捉えにいく。直線はすごい反応で一気に先頭に立つと、そのままの勢いで勝ち切る。2回目のGI挑戦で、あっさりとGI勝利。道悪は鬼でこの馬場が完全に味方した。前走の京都大賞典は、スタートから進んでいかず、後方に下がってしまう。道中もなかなかスイッチが入らず、ずっと促しながら追走する感じになってしまう。3角からも全然前に進んでいかず、4角でもう大きく離されてしまう。直線でも全く反応せず、そのまま流れるようにゴールイン。追い切りから状態が伴っていなかったが、流石に負けすぎな面はあった。斤量59キロがこの馬には厳しかったかもしれないが、それにしても進まなかった。今回は仕切り直しの一戦になるが、前走より状態は上がっているだろうが、一番いい頃の状態にはなっていないかもしれない。これまで強烈な末脚を使っているが、33秒台の上がりは一度も使ったことがない。速い上がりの勝負になると、少し対応できないかもしれない。東京はデビュー戦以来になる。これまで結果を残しているのは右回りで、デビュー戦以来の左回りになるということ。中山や京都で高いパフォーマンスを発揮していて、コーナーから加速して直線に入っていくタイプ。直線の長い東京で、キレッキレの脚を使うようなタイプの馬ではない。今回は道悪にもならないので、この馬の良さはあまり出ない可能性が高い。エピファネイア産駒によくあるが、全盛期の時期がすごく短いという仮説はある。エフフォーリアもデアリングタクトも、絶好調の時期はものすごいパフォーマンスを発揮していた。デアリングタクトの場合は怪我もあったが、エフフォーリアは怪我もなかったのに急に能力が落ちてしまった。追走力の落ち方などが、この時と少し似ている。血統は父エピファネイア母父デュランダル。エピファネイアはジャパンCを完勝しているので、合わないということはないと思う。母系にミスタープロスペクターも持っているし、悪くはないと思う。母系にノーザンテーストの血を持っている馬なので、成長力は間違いなくなる。このままで終わるような血統ではないというのはある。前走着外からの挽回は、基本的にGI組である。GIIでこれだけ負けてからのローテはあまり良くない。最大火力は持っているが、正直前走負けすぎで、状態もいい頃ほどの前進気勢がない。今回は見で勝負は有馬記念という感じか。
ジャパンC2024評価一覧
S評価 ドウデュース
A評価 ゴリアット スターズオンアース チェルヴィニア ドゥレッツァ
B評価 シュトルーヴェ シンエンペラー ジャスティンパレス ダノンベルーガ
C評価 オーギュスロダン カラテ ソールオリエンス ファンタスティックムーン ブローザホーン
評価はこのようになりました!
S評価はドウデュースです!
この馬の脚質的にいつも不安はありますが、今回はスローのヨーイドンになる確率が非常に高く、展開的に一番力を出せそうなので一番高い評価にしました。最後方から上がり32秒台の強烈な末脚に期待します!
A評価はこの4頭から。
ジャパンCは牝馬の好走が多いですし、この2頭は歴代でも上位クラスの実力を持つ牝馬だと思うので、普通にやれば馬券内に来てくれると思います。人気の盲点では、ドゥレッツァが一番かなと思います。ゴリアットは未知数な部分は多いですが、追い切りもある程度時計を出していますし、良い仕上がりでもあるので、ここは買いたいと思います。
ここから最終結論はST指数を見て決めたいと思います!
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