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東京優駿 日本ダービー2024 全頭診断 完全版

さあ、競馬を愛するみなさん。
いよいよ今年もこの時がやってきました。

すべてのホースマンが夢見る舞台。
競馬の祭典、日本ダービーがやってきました!!

日本ダービーがやってきたら、やることはひとつ。

全頭診断しかない!!

今週全頭診断するのはこちら!

東京優駿 第91回 日本ダービー(GI) 東京芝2400m

今週は牡馬クラシック第二弾、3歳馬の頂点を決める戦い。
日本ダービーを全頭診断していこうと思います!

評価はいつも通り、【S→A→B→C】の順で一頭ずつ評価をします。

全人馬無事にゴールすることを願って、それでは早速見ていきましょう!








【アーバンシック】

A評価

皐月は豪脚届かず4着。本来の良さを活かせる府中に戻って大逆転を狙う。3走前の百日草特別は、スタートして少し後手を踏み、横の馬に寄られて後方から。3角くらいから少し進出し始めて前を射程圏に入れ始める。直線は大外に出してエンジンがかかると切れ味発揮。前でしっかり伸びていたアドマイヤベルをあっさり交わして、前残りだったマーゴットソラーレもきっちり差し切る。ラスト4Fを見事な加速ラップで、このメンバーの中では切れ味が違った。展開的には道中スローだったので、ずっと後方にいたこの馬には決して向いた展開ではなかった。それでも後方から一気に差し切ってしまうのは非凡な末脚を持っている証拠。2走前の京成杯は、ソロっとスタートする形で自然と後方からに。向こう正面でペースが緩んだ時にポジションを上げていく。直線は大外に回すと思いきや馬群の中に突っ込んでいき、詰まることなく最後まで伸び切る。鞍上のコメントによると、大外に出さなかったのではなく、大外に出せなかったが正しい。内にモタれるところがあり、それを修正することができなかった。まっすぐ走れていればもっと差を詰めれていたかもしれない。ただ勝ったダノンデサイルはポジションが前を取れていたので、力負けではなくポジションの差という感じ。直線の短い中山というのもこの馬向きではなかった。前走の皐月賞は、いつも通りスタートが遅く後方から。道中は1000m通過57.5秒のハイペース。ただ逃げ馬が飛ばして逃げていたので、2番手以下は58~9秒くらいだったと思う。ペースは流れていても少し行きたがる面を見せていた。休み明けだったので、少し行きたがっていたのかなと思う。直線は手応え抜群で上がってくるが、やはり内にモタれる面があって上手く追うことができず。上位3頭とは離されてしまった。現状はまだ未完成で粗削りなところが多くある。それでも皐月賞で4着に来てしまうのは能力の高さ。勝ちに行ってない分、直線は伸びてきていた。勝ちに行く競馬をしたら、まだ脆さを見せる感じはするが、この相手関係でそこまで上位人気になるとは思えない。ジャスティンミラノもいるし、今回はまだ勝ちに行く競馬をする必要はない。追走力は意外にあるので、もう少しスタートが上手くなれば好位~中団のポジションは取れるようになると思う。これまでのレースを見ても分かる通り右回りだと内にモタれる癖がある。口向きというか首向きが非常にスワーヴリチャードに似ていて右に曲がっている。このタイプは左回りになるとモタれることがないので、鞍上もまっすぐ追うことができる。この馬の大きなスライド走法的にも、直線が長くて広い東京の方が高いパフォーマンスを発揮できる。皐月賞は上位に立ち回りの差で負けてしまった。今回の東京2400mなら立ち回りが下手でも、直線の脚力でどうにかなってしまう。今回もメイショウタバルがいるので、ペースは流れる可能性が高い。展開的にはこの馬向きになりやすいと考える。ジャスティンミラノは先行力もあって切れる脚が使えるので、前にいると捉えるは難しいかもしれないが、今回は完全にマークされる競馬になる。少し脆いところを見せるなら、隙をつける能力をこの馬は持っている。過去10年で皐月賞4着から馬券内に来たのは14年ワンアンドオンリーのみ。この馬は皐月賞は舞台が合わず、後方から上がり最速で追い込んで4着。その前に中距離実績もあったので、距離的な不安もなかった。上がり最速で4着だった馬は他にもステルヴィオがいる。ステルヴィオは16~1800mしか皐月賞の前に使っていない。正直ダービーは距離不安があって人気も落としている。この馬は上がりは2位だったが、後方から脚を余す形で追い込んで4着。ワンアンドオンリーはハーツクライ産駒で、この馬もハーツクライ産駒のスワーヴリチャードが父。ここまでの過程は非常にワンアンドオンリーと似ている。少し不安なデータは、過去10年で皐月賞6番人気以下は1着なし。皐月賞6番人気以下からダービーで馬券内に入った馬は、基本的に皐月賞馬券内。救いとしてはアスクビクターモアが4着からダービー3着に好走。4着でもギリギリデータ的にはセーフ。ただ人気がなくても勝ち切れていない馬は、ダービーになっても勝ち切れないということ。現状の完成度で上位人気に劣るということも事実。過去10年皐月賞上がり2位組は1-2-4-5。上がりを使えている馬は悪い印象はなく、レイデオロは上がり2位5着から逆転でダービーを制覇している。基本的には皐月賞馬券内が理想だが、着外になっていてもその前に東京実績があるなら問題ないと見て良い。血統は父スワーヴリチャード母父ハービンジャー。父スワーヴリチャードはダービー2着やジャパンC1着の実績あり。ハーツクライでトニービンも入っている。間違いなく東京2400mでパフォーマンスを上げる血統。母系はディープインパクトの母として有名な、名牝ウインドインハーヘアが3代母にいる。同世代のGI馬レガレイラとステレンボッシュはいとこにあたる。底力に関しては文句なしで一級品。ハービンジャーが入ることで、欧州の重厚感もプラスされている。サンデーサイレンスの3×4とリファールの5×5のクロス持ち。サンデーサイレンスの3×4だと昨年マイルで大活躍だったソングラインがいる。4×3になるとエフフォーリアやデアリングタクトがいた。サンデーサイレンスのクロスで単純に一瞬の瞬発力は底上げされている。サンデーサイレンスクロス持ちは東京GIでこそ輝く。リファールクロスもイクイノックスやジェンティルドンナなどの名馬たちは持っていた。ハーツクライ系で母系にダンチヒ系がいてのリファールクロスは有効。ダノンザキッドやアドマイヤミヤビなどの活躍馬がいる。血統構成はかなり考えられている馬だと思う。鞍上の横山武史騎手はダービーを1番人気で2着2回。最近は少しGIで消極的な騎乗が目立つが、技術は若手の中でもトップクラス。人気がそこまでないダービーで思い切った騎乗ができるかどうか。皐月賞上位に比べると現状の完成度で劣る部分はあるし、自分から競馬を作りに行くことができないという欠点もある。それでも一回使ったことでガス抜きもできているだろうし、東京2400mなら少し出遅れてもリカバリー可能。確実に前走よりパフォーマンスを上げてくる。ここは絶対に買いたい。



【エコロヴァルツ】

C評価

3歳になってからは悔しいレースが続く。新しい相棒を背に2歳で見せた末脚を発揮する。3走前の朝日杯FSは、+14キロで馬体は成長。スタートで少し遅れるが挽回して中団につけようとする。序盤からかかり気味で途中にぶつけられる不利があった。その結果ずるずるとポジションが下がって最後方になってしまう。最後方になってからは比較的落ち着いた状態で直線まで向かう。直線は大外に出して最後はジャンタルマンタルに0.1秒差まで詰め寄る。展開的にはハイペースでジャンタルマンタルとタガノエルピーダ以外は6着まで10番手以下にいた馬。ジャンタルマンタルはその後の活躍を見れば納得のレース。タガノエルピーダもスタミナがある馬なので納得。結果的に展開が向いてくれたのは事実。まだ幼く競馬には参加していないので、高く評価はできない内容だと思う。スケールは感じさせる。2走前の共同通信杯は、好スタートを切るがペースが序盤から流れず折り合いを欠く。ずっと力んだ状態で走っていた。直線に向いた頃には脚が残ってなく、最後は伸びず5着まで。このレースは究極の瞬発力勝負になってしまい、道中スローペースで流れたのが結果的に良くなかった。朝日杯FSはペースが流れたので良かったが、スローペースになるとやはりまだ精神的な面が仇となる。力負けというよりは自分自身に負けた感じ。初の関東輸送という点もレース前からテンションが高かった原因かもしれない。前走の皐月賞は、スタートから首を上げる形でリズムはあまり良くない。折り合いに専念するため、ポジションは最後方から。道中はかなりペースが流れたので、折り合いを大きく欠くということはなかった。3~4角で少し集団に置いて行かれる場面があった。瞬時に反応することができないタイプで、器用さもないから中山のコーナーは厳しかったと考える。直線は一応脚を使っているが、前とはかなり差があってのゴール。上がり3Fは最速だったが、結局は前にいたレガレイラと同じ脚でこのメンツだと抜けた脚を使ったわけでもなかった。ポジションが後ろすぎて競馬には参加できていない。ここまで同世代の一線級と戦ってきたが、正直なところ現状の力で逆転は難しいと感じる。まず大きな課題として折り合い面。折り合い面を重視するためにポジションは後方からになるのがほぼ確定。前に出していけば引っかかってしまうので、序盤は後ろからゆっくり出すしかない。今回は更に距離延長にもなる。ペースはメイショウタバルがいるので、流れると思うが距離が延びる分、我慢しなければならない時間は増える。直線を迎えるまでに馬がつかれてしまう可能性が高い。大観衆の中スタンド前発走にもなるので、レース前からテンションが最高潮になってしまう可能性もある。そして今回は鞍上が武豊騎手から岩田康誠騎手に乗り替わり。武豊騎手は折り合いに重きを置くタイプの騎手で、この馬もかなり折り合いに関して重視していた。だが岩田康誠騎手は折り合いをつけようとするが、我慢できず手綱を離してしまうことがよくある騎手である。あまり馬をなだめることも得意な騎手ではないので、下手したら道中手綱を離して逃げてしまう可能性すらあると思う。少し今までと違った競馬が見られるかもしれないが、良い方向に向くとは思えない。話は戻るがポジションは後方からになって脚が溜まったとしても、上位を凌駕する末脚を発揮することはできないと考える。まずジャスティンミラノやシックスペンスは間違いなくこの馬より前にいて、そこから切れる脚を発揮することができる。ジャスティンミラノに関しては、皐月賞のあのペースについていって止まることはなく伸びている。もっと脚を溜めれば更に鋭い脚を使うことができる。この馬たちを交わすためには、相当速い上がりを使わなければならない。今の折り合いに不安があるこの馬にはかなり厳しいことに間違いない。展開が後ろに凄く向いたとしても、レガレイラと同じくらいの脚しか使えないので厳しい。レース間隔が詰まることは、一度経験して勝利しているので問題なし。関東輸送は3回目になるので、流石に慣れているはず。ただ前回東京に来た時はかなりレース前からエキサイトしていた。東京に行くといつもよりイレ込む可能性はある。過去10年皐月賞6~9着組は1-1-2-20。この着順でダービー好走している馬は、東京1800mの重賞実績かGI実績がある。ただヴェルトライゼンデはホープフルS2着で中距離GIの実績があった。その後スプリングSで2着にも入っている。この馬は重賞以上だとマイル実績しかない。1800m以上の実績はないので、正直ここから更なる距離延長で良い方向に向く感じはしない。過去10年で皐月賞上がり3F最速組は5-1-0-5。ただ上がり3F最速でダービー馬券内に来た馬は、全頭4着以内に入っている。5着以下の馬たちはいずれも4角10番手以下。後方から競馬に参加せず脚を伸ばしていただけ。少なくとも皐月賞上がり3F最速で来ている馬は、中団から切れ味を発揮しているか、後方からでも上位とレベルの違う脚を発揮しているかである。そこまで価値のある上がり3F最速とは言えない。過去10年皐月賞から乗り替わりで馬券内に来ているのは昨年のタスティエーラのみ。タスティエーラは皐月賞2着で元々世代上位の力があった。皐月賞で結果を残せていない馬の乗り替わりは微妙。血統は父ブラックタイド母父キングカメハメハ。ブラックタイド産駒は過去にマイネルフロストは3着に大穴を開けている。父サンデー系に母系米国型は近年ダービーのトレンド。コントレイルやドウデュースがこの配合。ブラックタイドは血統的にはディープインパクトと全く同じなので悪くない。ノーザンダンサーのクロスがあるので底力に関しては問題なさそう。いとこにスプリントで活躍しているヴェントヴォーチェがいる。やはり母系的にもスピード重視で、気性もかなり前向きなタイプ。傾向的には悪くないが、距離延長はそこまで良い感じはしない。スケールを感じさせる走りも見せていたが、近走は正直目を見張るものはない。ここで武豊騎手が乗り替わってしまうのも運の尽きか。今後の成長に期待してここは見で。



【コスモキュランダ】

B評価

皐月賞は低評価を覆す走り。鞍上を戻してビックレッド悲願のダービー制覇へ。3走前の1勝クラスは、ゲート内の駐立からあまり良くなく前脚を上げる形でスタートを切る。ポジションは後方からで折り合いに関しては不安なし。道中は動くこともなく、常に後方で前を射程圏に入れている。直線は手前が替わってエンジンがかかる。最後はものすごい切れ味を発揮するが先に抜け出してたファビュラススターは捉えることができず。最初の出遅れがなければ前に届いていた可能性はあった。上がり3F最速で1勝クラスでも十分通用する能力はあった。2走前の弥生賞は、またスタートで後手を踏んで後方から。序盤は無理にポジションを上げることはせずそのまま後ろを追走。向こう正面後半からポジションを押し上げて3角で2番手につける。直線はそのまま前をパスして最後まで押し切る。2度目の重賞挑戦で初制覇。最終的に道中動けたことが勝因。折り合いを気にしなくて良い馬なので、道中思い切って動くことができる。シンエンペラーやダノンエアズロックに先着するのは能力がないとできない。使って馬がレースに慣れてきた印象。人気はなかったがフロックという感じはしない。ただ人気を背負うと道中動く競馬はしづらいと思うので、マークされた時にどのような競馬をするのかは気になる。前走の皐月賞は、いつもよりスタートを決めてすぐに内へ進路を取る。展開が流れて中団でガッチリと折り合う。ペースが流れたので中団にいたこの馬にも展開が向いた。直線は外に出すと切れ味発揮。最後までジャスティンミラノに詰め寄るが交わせず2着。一発でハイペースにも対応して時計勝負を苦にしなかった。能力は確実に高い。ただ最後はジャスティンミラノと同じ脚になっていた。ポジションの差を考えるとジャスティンミラノとの差はありそう。これまでキャリア8戦して、最初の頃は結果を出せていなかった。年明けからムラがなくなって良い結果が出始めた。いかにもビックレッドファーム生産馬という感じ。昨年9月から使い詰めで上積みがないという考えもあるかもしれない。逆に考えるとこの馬はノーザン系の馬ではなく、ビックレッドファーム生産馬でどちらかというと泥臭いタイプ。天栄仕上げなどの馬と違って、常に在厩で使って状態を上げていく馬。これだけ使っても馬体重は減っていないし、使い詰めで状態が下がるということはない。レコードタイムの反動も気にすることはないと思う。前走はモレイラ騎手で常に折り合い専念で直線に賭けた。今回はM.デムーロ騎手で弥生賞のように道中動く可能性が高い。皐月賞の時は最後ジャスティンミラノと同じ脚になってしまった。切れる脚は使えるが長く良い脚は使えない。デムーロ騎手が途中で動いて前に行くなら面白いが、前走のように中団待機で行くなら意外に脚が使えずという可能性も捨て切れない。この馬の末脚を過信しすぎるのは良くないと思う。あと少し気になるところはデビュー戦以外全て2000mを使っているという点。中山2000mと東京2400mはまったくペース構成が変わってくる。持久力や瞬発力など求められる適性が全く変わってくる。左回りの勝ち鞍はあるものの、東京実績はないのであまり直線が長いのは歓迎できない。やはりコーナーで勢いをつけて一気に先頭まで追い付きたいタイプ。過去10年で皐月賞2着組は2-2-1-5。ここまでの過程的に昨年ダービーを勝ったタスティエーラと似ている印象。ダービーでもそこそこ舐められているところも同じ感じ。ただ皐月賞2着馬でダービーを好走しているのは皐月賞5番人気以内の馬だけ。人気がしていない状況の好走はそこまで評価できないかも。血統は父アルアイン母父サザンイメージ。アルアイン自身は皐月賞や大阪杯を制覇している。ダービーは5着に負けた。2000mのスペシャリストという印象で、2000m以上だとパフォーマンスは落とす。ギリギリ2200mなら重賞で勝負になるくらい。アルアインは皐月賞の高速決着で結果を残して、ダービーのドスローで結果を残せなかった。この馬もダービーがドスローになると求められる適性が異なりすぎて凡走するかも。母サザンスピードは豪州で芝2400mのGIを勝っている。ヘイローの4×4を持っている。ヘイローのクロス持ちは海外で結果を残している馬が多い傾向がある。芝でのパワーを強調するタイプ。タフさが問われるレースになると強さを発揮するが、瞬発力勝負になると微妙な血統かも。近走は確かに結果を出しているし能力は高いと思う。だが人気で好走しているわけではないので、過信しすぎるのは良くないと感じる。ドンピシャの適性舞台は前走で、今回は他の馬の方が適性を上げてくるので逆転される可能性が高い。今回も人気しないなら買っておくべきだと思うが、上位人気になるなら見しても良い。



【ゴンバデカーブース】

C評価

NHKマイルCは力を見せる4着。底を見せないその能力で一気に世代の頂点へ。3走前の新馬戦は、好スタート好ダッシュからハナを切る形。序盤少しだけ飛ばしてそこからはスローペースに落とす。上がり3Fの瞬発力勝負で後続をそのまま寄せ付けず快勝。逃げていたのであまり参考にはならないが、道中で折り合いの不安感はなかった。最後に手前を替えてもうひと伸びしていたし、長く良い脚を使えるタイプに感じる。2走前のサウジアラビアRCは、好スタートを切るが控えて中団に。中団追走と思いきや最後方までポジションは下がるか形に。馬のリズム重視で道中少し離されるところもあったが気にせず。直線に向いて外に出すと一気に弾ける。右ムチが入ると少し左にヨレてしまう面があった。まだ幼い面もある感じ。それでもボンドガールとシュトラスを後ろから差し切ってしまうのは能力の高さ。上がり3Fの瞬発力勝負になっても、切れ味で劣ることは全くなかった。前走のNHKマイルCは、好スタートから中団にポジションを取る。3角で少しだけ行きたがるが鞍上が引っ張って我慢させる。4角から仕掛けを初めて直線は少しエンジンのかかりが遅いように感じる。ムチが入るとヨレる場面を見せて後続の馬を邪魔してしまう。結果的に上がり3F2位タイの脚を使うが4着。最後止まってしまったのは休み明けの分か。それでもいきなりのGIで追走も苦にすることはなく、4着にきたことは評価すべきこと。これまでキャリア3戦しか走っていないが、一気にステップアップしてもそのレベルにしっかりと対応している。逃げる競馬や最後方からの競馬など様々なケースでのレースに、一発で対応しているのは地力の高さを証明している。恐らく本来の競馬は前走のように中団から末脚を活かす競馬。長く良い脚を使うことができるし、ここまで東京しかレースに出ていない。左回りで直線の長いコースは合っている。まだ精神的に幼い面もあって直線もフラフラするところがある。今はまだ折り合いに不安はないが、今回は一気に4Fの距離延長になる。いきなりマイルのGIで中団追走をできてしまうくらい前進気勢は強い。4つコーナーを回る競馬で、道中ラップが緩む競馬になると折り合いを欠く可能性はある。レース間隔が詰まるのも今回が初経験。でも輸送はないし、逆に一回使えたことで上積みはあると考えるので、状態はもう一つ上向いてきそう。過去10年でNHKマイルCからのローテは0-0-0-16。一昔前は松国ローテと言って、NHKマイルCからダービーのローテでダービー馬が3頭誕生していた。ただこの3頭はNHKマイルC前に1800m以上の重賞勝ちがあって、NHKマイルCも馬券内に入っている。世代上位の力があることが大前提と言える。そしてここまで順調に使えているかも重要なことである。この馬は1800m以上の重賞勝ちはなく、NHKマイルCも馬券内に入れていない。近年はマイルと中距離で適性がハッキリしている馬が多い傾向にあって、松国ローテはほとんど行われなくなった。それに加えてこのローテをして結果を残している馬は、いずれも屈腱炎で引退を余儀なくされている。脚元にも負荷をかけるローテであることが言える。正直このローテは現代競馬と合っていないという印象。過去10年で前走着外からの逆襲も基本的に皐月賞組のみ。14年3着のマイネルフロストは青葉賞6着から挽回したが、その前に毎日杯1着で1800m以上の重賞実績があった。血統は父ブリックスアンドモルタル母父ディープインパクト。父ブリックスアンドモルタルはストームバードの3×3という強烈なクロスを持っている。少し濃い気がしなくもないが、スピードとパワーはしっかりと継承してくれそうな血統。ブリックスアンドモルタル自身は米国の芝ですごい活躍をしていた馬。軽いスピード決着になるなら力を発揮できそう。ただダービーは父系サンデー系が優勢で、ストームバード系は一枚落ちる印象。母父ディープインパクトで母系はロベルトも入っているので、距離延長自体はそこまで悪くなさそう。父母間でロベルトクロスも入っているので、底力はかなり期待できる。母系はコンスタントにOPクラスまで勝ち上がっている馬を輩出しているし、母も重賞で好走歴がある。もう少し実績が欲しいのは事実だが、GIで通用しても不思議ではない血統。前走休み明けでGI4着に来たのは評価すべきで、実力はこの世代でもトップクラスにあると思う。ただここまでの順調さは他に馬に劣って、距離延長もすごく良い方向に向くとは思えない。微妙に人気してしまうのなら、思い切って見まであり。



【サトノエピック】

C評価

ダートで覚醒からまさかのダービー参戦か。国枝厩舎でも勝つのはこっちの方か。5走前の未勝利戦は、ホームストレートで少し行きたがる面で見せて抑えながら中団待機。コーナーに入ってからは折り合いは落ち着く。中間は12秒台後半が2回続いてかなり緩んだラップ。4角でポジションを上げて直線で一気に加速する。ただ道中がスローペースだったので前の勢いは止まらず2着。勝ったウインマクシマムは青葉賞で5着に入るくらいの実力を持っているので、交わし切れなかったのは実力差もあった。非常に馬格のある馬なので、あまり器用さは感じられない。パワー系でズンズンと進んでいくタイプなので、芝だと切れる脚は使えなさそう。4走前の未勝利戦は、好スタートから誰も逃げる馬がいなくてハナを切らされる形に。道中は13秒台もある超スローペース。このスローペースを見かねて他の馬が一気に動く。この馬は無理に応戦せず折り合いに専念して4~5番手まで下がる。4角から直線に向けて手応えがある形だったが、あまり切れることなく止まることもなく4着まで。ラスト2F11.2-11.3で結果的に瞬発力が足りなかった。スローペースのヨーイドンになると切れ味で完全に劣る。正直道中で他馬が動いた時、一緒に動いていけば良かったと思う。前走のユニコーンSは、スタートで少し躓くところがあった。挽回して好位にはポジションを取る。道中は折り合って良い感じで直線まで向かう。4角から少し接触したが弾き飛ばす。直線は結構切れる脚を使ったが、ラムジェットには及ばなかった。ここまでのレースを見ても大型馬なので、芝だと絶対に切れ負けする。ダートだと切れる脚を使えるところはある。ダービーはどんな展開になっても、最終的な切れ味は必要になってくる。芝を使っていた最後の方はスタートも出るようになっているが、いきなりの芝GIでダービーだと最初の1コーナーでごちゃつく時に後手になる。馬格はあるので揉まれることに対して、そこまで気にすることはないが、器用さはないので勝負所でも置いて行かれそう。過去10年で前走国内ダート戦からのローテは0頭。海外ダートからだと昨年落馬で競走中止になったドゥラエレーデ。地方ダート重賞からのローテだとテーオーエナジーのみ。テーオーエナジーは18着に大敗している。国内ダートからで過去にいたのはサクセスブロッケン。サクセスブロッケンは当時初の芝挑戦だったが、3番人気に支持されている。結果は18着で大敗している。この馬は一応芝経験があるし、未勝利で好走はしている。ここまで大敗をすることはないと思う。ただ基本的に皐月賞組などの芝で王道ローテを歩んでいる馬たちに比べたら劣る。ダート重賞でもずば抜けて強い訳ではないので、現状の完成度的にも厳しいと感じる。馬体重520㎏以上は過去10年でサリオスの2着のみ。サリオスはマイルGIでも勝てるスピードがあった。基本的に大きすぎる馬はあまり向いていない。血統は父キタサンブラック母父ベラミーロード。キタサンブラック産駒は3頭出走して2着2頭。もう一頭はスキルヴィングなので参考外。2着に来ている2頭はイクイノックスとソールオリエンスで皐月賞を連対している。そこまでキタサンブラック感もないので、あまり参考にならないと感じる。母ランドオーバーシーはケンタッキーオークス2着馬。母系はチーフズクラウンやプルピットが入っているのでダート色がかなり強い。米国型の母系に父サンデー系は傾向にマッチしているが、馬格の大きいキタサンブラック産駒なので、血統的にも芝の瞬発力勝負向きとは言えない。芝では未勝利も勝ち切ることはできなかったし、ここは流石に厳しいと感じる。見で良い。※結局東京ダービーに向かうらしいので回避ですね~



【サンライズアース】

C評価

初のGIは一度壁に当たる。新しい鞍上を迎えて父のように先頭で駆け抜けたい。3走前の新馬戦は、スタートから遊ぶような面がありムチを打って矯正しながらハナを切る。道中はスローペースで特にメリハリのある展開にはならなかった。エンジンがかかると止まらず最後まで先頭で押し切ってしまった。馬格も大きくパワーはかなりありそうな走り。スケールは感じさせるが、まだまだ幼すぎるという印象。2走前のすみれSは、まずまずのスタートから横の馬に少し寄られる場面も。無理についていこうとせず、自分のリズムを重視して1コーナーに入る。向こう正面で13秒台が続くラップの時にペースを読んで仕掛ける。一気にロングスパートを掛けて先頭に立つ。そのまま持続力を活かして最後まで後続の追撃を凌ぎ切る。パワーがあって持続力のある末脚を使えるので、このようなロングスパートができる展開になれば強い。メンバー的には2着のジューンテイクがのちに京都新聞杯を勝っているので弱いということはない。前走の皐月賞は、スタートゆっくりで中団後方から。ペースは流れたので折り合いは苦にならず。4角で直線に入るところでレガレイラに進路をカットされる。その影響で外に振られて直線はレースに参加することもできなかった。時計勝負もこの馬には向いていなかった。これまでのレースから分かる通り、まだまだ子供で自分の力を全て発揮できていない。この一か月半で急激に馬が変わることは考えづらい。本格化するのはまだ先だと考えるのが妥当。スタートもそこまで速くないので、ポジションは後ろからの確率が高い。今回は池添騎手に乗り替わりになる。池添騎手が道中でロングスパートを掛けるイメージはない。ただ後方から末脚勝負で勝てる馬でもない。それは騎手も把握していることだと思うので、思い切って向こう正面で動いていく可能性は捨て切れない。動けるペースなら動いていくと想定した方が良いかもしれない。これまでのレースは持続力を活かして早め先頭押し切りに持ち込む形。直線の長い東京になると4角でセーフティリードがあっても切れ味に屈してしまう。左回りも初めてになるので、コーナーで戸惑う場面もあるかもしれない。東京になるのはあまりプラス材料とは言えない。過去10年で皐月賞10着以下は0-0-0-24。基本的に皐月賞大敗は現時点の完成度で上位に劣るので良くない。しかしこの馬は4角で不利を受けて直線は全く競馬に参加していない。前走を参考外にする考えもあるが、あのまま不利がなくても上位に来ていたかというと恐らく厳しい。結局はまだ現状の完成度で劣るということ。過去10年で520㎏以上の馬はサリオスの2着のみ。最後は切れ味が要求されるので、馬格がありすぎる馬は不利になる。過去10年前走10番人気以下は0-0-0-34。元々の評価が低い馬の逆転は厳しいと考えるのが妥当。血統は父レイデオロ母父マンハッタンカフェ。レイデオロ自身はダービーの他に秋天も勝っている。東京が得意な馬だった。この世代が初年度産駒なのでまだ評価は固まっていないが、正直物足りない印象はある。2代母は名牝ハルーワスウィートを生み出したハルーワソング。半兄にセラフィックコールもいる。母系の実績は申し分なし。ヌレイエフの5×3がある。ヌレイエフは持続力とパワーを伝える馬なので、この馬の持続力やパワーがここから来ていることが分かる。母父マンハッタンカフェは昨年のダービー馬タスティエーラと同じ。距離延長に関しては全く問題ない。父ミスプロ系はキングカメハメハの直系は結果を残しているが、それ以外はサンデー系と差がある。血統的もここが適性舞台という感じはしない。前走は度外視しても良いが、基本的に現状の力でこのメンツの中、上位に来ることが考えづらい。本格化はまだ先で買いたいのは菊花賞。ここは見で。



【サンライズジパング】

C評価

ダートから路線を変更して活躍。再びGIで大穴を開けることはできるのか。3走前のホープフルSは、スタートから気合をつけて押して先行させる。反応は鈍いが押していったことによって好位が取れる。4角で内の馬が外に膨れたので、外に振られてしまう。直線は内にモタれながらも伸びていくが、最後に上位2頭に寄られて挟まれる形になってしまう。最後の手応え的に交わすことはなかったと思う。人気薄で思い切った騎乗ができたのも良かった。元々ダートを走っていた馬なので、暮れの荒れた中山が合っていたということもある。反応がズブいところがあるので、瞬発力勝負になると厳しくなると考える。2走前の若駒Sは、まずまずのスタートから無理をせず後方待機。終始うしろのいて最後のコーナーでペースが上がった時も置いて行かれる感じだった。しかし直線は一気に前を捉え切って快勝。一見切れ味のある走りに見られるが、これは完全に前が止まって切れているように見えるだけ。馬場は重でかなりタフなレースになっていた。この馬はダートで走れる馬なので、タフなレースは得意。最後2Fが12.2-12.6かかるレースになれば当然展開は向いてくる。小頭数で馬群を捌く手間もなかった。相手関係を見ても、このレースを評価しすぎるのはあまり良くない。前走の皐月賞は、最内枠からスタートを決め手先行策に出る。ただかなりのハイペースになった影響で、道中は常に追わないと追走できなかった。これくらい流れてしまうと追走でかなり後手になってしまう。直線もジリジリと伸びているが、切れ味で完全に劣ってしまった。これほど流れることはGIでもあまりないと思うが、やはりペースが流れてしまうと厳しい戦いになるのは間違いない。これまでのレースを見ても分かる通り、常にズブいタイプでGIだと切れ味のある馬に劣るので勝ち切れない。今回も最終的に切れ味は必要になってくる。メイショウタバルがいるので、道中もペースが落ち着きすぎることはない。脚を溜めるタイミングがないと考える。これまで結果を残している舞台はダートと荒れている芝。ダービーの週は開催が進んでいるとはいえ、芝はまだ綺麗な状態である。開催日に雨が降って馬場が荒れないかぎり、自分の力を全部出し切ることは難しいと考える。過去10年で皐月賞で掲示板外してから好走した馬は、東京重賞実績かGIで連対実績がある馬。この馬はダートでも芝でも東京で結果を出せていない。結果を残している舞台は全て右回り。GIで一応3着があるとはいえ、超人気薄での3着なので展開のアヤ。馬体重も500㎏を超える馬体。500㎏以上で結果を残している馬は、過去10年で見ると皐月賞で好走している馬と青葉賞を勝って1番人気だったアドミラブルのみ。皐月賞のスピード勝負に対応できて馬格のある馬しか好走できていない。お世辞にもこの馬はスピードのある馬とは言えないので、ここでは厳しいと感じる。前走10番人気以下も過去10年は全頭着外。元々の評価されていない馬の逆転は厳しい。血統は父キズナ母父ゾファニー。キズナ産駒は傾向を見た感じ母系の良さを活かす。ディープボンドのようにジリジリと持続型の末脚を発揮する馬やソングラインのように一瞬の切れを発揮する馬もいる。この馬はどちからというと前者。母系もデインヒルにネヴァーベンドで欧州型の母系。重いタイプなので、ダービーだとスピード不足感が否めない。ヘイロークロスも芝でのパワーを強調するタイプ。血統的にここは適性舞台ではない。前走は自身の力を出し切っていた。現状の力ではこのメンツ相手に通用するとは思えない。ここは見で。



【シュガークン】

B評価

青葉賞を制して一気に主役候補へ。兄の雪辱を晴らすためにレジェンドと挑む。3走前の未勝利戦は、スタートから出脚が良く、先行集団の後ろにつける。道中はかなりのスローペースだったが、折り合いに不安感もなかった。一度レースを使ったことで、レース慣れしたので前半の追走に戸惑うこともなかった。3角から進出していき4角ですでに先頭を射程圏に入れる。直線はそのまま伸び切って押し切る。馬格もあって非常にスケールのある走りだった。2走前の大寒桜賞は、重馬場だったがスタートを決めてキャリア初のハナを切る。4F目から13.8-13.3-13.2-12.6-13.1と続くラップ。超スローペースだったが道悪の影響で誰も動けず。逃げていても脚はしっかりと溜まっていた。直線は右ムチを打っていたが、右にささるようなところがあった。それでもしっかりと押し切った。まだ幼いところを見せて本格化前という感じ。使っていくごとに良くなっているので今後の成長次第。ここで逃げてしまったことが今後折り合い面に影響してしまう可能性はある。前走の青葉賞は、一番良いスタートで少し周りを見ながら行かせて先行。恐らく大寒桜賞で逃げてしまったので、折り合いを確実にするために今回は控えた。コーナーで少し行きたがる面もあったので、控えたのは正解だったと思う。直線は横の馬を弾き飛ばすようにして抜ける。直線は少し止まりかけたが、最後まで後続の追撃を防ぐ。ペースは流れたので後続に展開が向いた形になった。それでも持久力を活かして一発で重賞を勝ち切ったのは能力の高さ。ここまで一度も後続から抜かれることはなく、まだ完全に底を見せていない。兄と同じように長く良い脚を使えるタイプ。瞬発力勝負になるとそこまでの絶対的な切れ味はないので、厳しくなると思う。最後まで持久力を問われるレースになれば強い。理想は昨年やロジャーバローズが勝った時のようなペース。前走は折り合いに専念するために控えたが、本当の力を発揮するなら逃げて自分でペースを作りながら挑んだ方が良い。鞍上が武豊騎手なので、今後のことを考えてあまり行くイメージはないが、メイショウタバルの離れた2番手を取れたら怖い存在。気になるところは戦ってきた相手が微妙で、ここで一気に相手強化になる点。青葉賞2着のショウナンラプンタはホープフルS7着。3着のデュアルウィルダーは未勝利からいきなりの重賞挑戦。正直このメンバーがダービーで通用するかと言われると微妙なところ。一気の相手強化で案外ということもありそう。今年に入って5戦目で青葉賞まで勢いで突き進んできた感じ。このレース間隔で2400mを勝ってから、中3週で更に強度の高い2400mを走らなければならない。前走メイチにも見えるので、今回は上積みがないと感じる。過去10年で青葉賞組は0-0-3-19。このローテだと3着が限界。近年のレース間隔を空けて使うのが主流になった競馬界で、3歳馬が続けて2400mを走るのは精神的にも体力的にも難しい。過去10年青葉賞勝ち組はアドミラブルの3着のみ。アドミラブルはダービーで1番人気に支持されるくらいの評価を受けていた。この馬がそれほどの評価を受けることは考えづらい。大穴前残りのマイネルフロストを除けば、アドミラブルとハーツコンチェルトは上がり3F最速で青葉賞を走っている。瞬発力勝負で戦える脚を持っていないと上位に来ることは難しいと考える。馬体重的にも持続型の大型馬なのでダービー向きと言われると微妙。血統父ドゥラメンテ母父サクラバクシンオー。父ミスプロ系はサンデー系に比べるとダービーは苦戦気味。ただ今はディープインパクトもハーツクライもいないので、付け入る隙はあると思う。ドゥラメンテはトニービンも入っているので東京などの左回りは良い。半兄はみんなご存じGI7勝馬キタサンブラック。ただキタサンブラックはダービー大敗で、本格化したのは3歳秋以降。本当に覚醒したのも古馬になってから。ノーザンテーストの5×4があるので、成長力に長けている血統であることが分かる。母父サクラバクシンオーがどうしても気になってしまう。キタサンブラックはブラックタイドも入っているし、突然変異と見るのが正解かもしれない。正直この馬も突然変異という可能性はあるので、距離で割引はしない方が良いかもしれない。まだ底は見せていないし、血統的にも期待したい気持ちは分かる。ただ中3週で連続しての2400m。輸送も続けてだし、ここで全力を出し切るのは厳しいと感じる。完全に見はしないが、あまり買いたい気持ちはない。



【ショウナンラプンタ】

B評価

青葉賞は最後追い込んで2着に滑り込む。粗削りでも確かな末脚で悲願のダービー制覇を狙う。3走前のホープフルSは、最初から折り合いを欠く。前の壁を作ることができず、コーナーで一気にポジションが上がってしまい2~3番手追走。前に上がってからも折り合いはあまり落ち着くことがなく。4角で外にヨレてしまう場面があり、他の馬に迷惑をかけてしまう。直線も脚が残っていなかったので、見せ場を作ることができなかった。この時はかなり幼い面を見せており、レースになっていない印象。これだけハチャメチャな競馬をしても、一応7着には残っているので力はある。精神面が成長してくれば。2走前のゆきやなぎ賞は、ホープフルSで分かった課題の折り合いを克服。序盤から落ち着いてレースに挑むことができた。折り合い重視でスローペースでも大きく引っかかることはなかった。直線は進路が狭いところを縫うように伸びてくる。最後は最内に進路を取って、大外からの猛追を凌ぎ切る。スローペースからの上がり3F瞬発力勝負は一番力を発揮できる展開だった。小頭数でそこまで馬群を捌く手間がなかったのも良い方向に向いた。折り合いさえつけばかなり切れる脚は使える。結局は精神面の状況で変わってくる印象。休み明けで馬体重も増えていたが、そこで勝ち切れたのは大きい。前走の青葉賞は外枠で今回も折り合い重視は変わらず後方から。前半は少し行きたがる面を見せたが、何とか前に壁を作って折り合いに専念させる。直線はしっかりと外に出してしっかりと脚を使い切った。シュガークンに頭差まで詰め寄る。ゆきやなぎ賞から馬体重を10キロ絞って、ここを目標にしてきた感じがする。左にモタれるところがあるので、ゆきやなぎ賞から左側だけにチークピーシーズをつけている。口向きなどの課題はまだあるが、重賞でこれだけの脚を使えたことは収穫。ただこの展開になったら差し切ってほしかったのは事実。キャリアを積んできて徐々に成長しているが、まだまだ粗削りなのは間違いない。本当に強い馬なら前走のレベルは差し切っている。現状の最大限のパフォーマンスを出しても、勝ち切ることは難しいと感じる。近走はスタートでミスをしていないが、東スポ杯2歳Sはスタートで後手を踏んでいる。今回は前走と同じくスタンド前発走になるが、前走と比べ物にならないくらいの観客が入る。精神的に子供な面があるので、スタート前からエキサイトして出遅れてしまう可能性が高い。結局は後方待機なので、出遅れの可能性を大きなマイナス材料にするのは良くないと思うが、展開に左右されてしまう。自分から動いて競馬をするタイプでもないので、どれだけ展開が向いてくれるかになってしまう。その展開だがメイショウタバルがいるので流れると思う。ただ流れても先行力のある強い馬が何頭かいる。そして更に切れる後方勢もいる。展開がガッツリ向くということはあまり考えづらい。最後まで色気を持たず我慢して、直線に賭けるなら3着はあると考える。過去10年で青葉賞2着組は昨年のハーツコンチェルト3着のみ。シュガークンの時にも書いたが、このローテは3歳馬にとってかなり過酷。基本的に連対は厳しいと判断するのが妥当。青葉賞組からダービー好走する馬は基本的に切れる脚を使える馬。この馬も末脚は使えると思うが、先ほども書いたが、このメンバーの青葉賞を差し切れていないのは微妙。過去10年520㎏以上で好走しているのはサリオスのみ。マイルで切れる脚が使えるくらいの大型馬でないとこの体格の馬は厳しい。血統は父キズナ母父ゼンセイショナル。母系を活かす傾向があるキズナ産駒。この馬の母系はアンブライドルズソングやストームキャットで、米国のスピード型タイプ。父サンデー系に母系米国型なので、ダービーの傾向と合っている印象。近年だとアンブライドルズソング持ちなので、コントレイルと似ている印象がある。ストームキャットの3×4で、かなりのスピードを持っている。ストームキャットのクロスはあまり日本競馬だとマイナーな方だが、大体の馬がマイルから短い距離を走っている。本質的には意外に中距離から短い距離向きかもしれない。血統的には悪くない印象。ダービーを勝ち切れるほどの完成度には達してしないと思うが、切れる脚は持っているので3着までなら可能性はある。一応抑えておきたいかも。



【シックスペンス】

B評価

皐月賞をスキップしてダービー一直線。国枝厩舎悲願のダービー制覇はこの馬か。3走前の新馬戦は、スタートから先行集団についていく形に。スローペースで道中は進んで、3~4角で少し手は動き始めていた。手応えは怪しい感じだったが、直線に入ると一気にエンジンがかかる。最内の進路が狭いところを縫うように伸びてきて、最後はわずかに頭差差し切った。最後2Fの究極の瞬発力勝負になった感じ。切れ味はかなりのもので、中山は少し窮屈な感じがしたので、東京などの広いコースの方がもっと良いパフォーマンスを出せそう。2走前のひいらぎ賞は、+12キロで馬体も成長しての一戦。好スタートから楽に2番手をつける。折り合いに不安もなく良い手応えで直線に向く。そのままの手応えで後続を0.2秒突き放して快勝。レース間隔が空いていたが、もっさりするところもなくしっかりとレース勘もあった。前走のスプリングSは、速いスタートから他に行かせて3番手を確保。初の距離延長でも問題なく完璧に折り合うことができる。最後はもの凄い瞬発力を見せて後続を0.6秒ぶっちぎる。スローペースのヨーイドンになったが、ここでの強さは相当なもの。ラスト2Fで10秒台の加速ラップを使っているのも優秀。先行力もあるし、瞬発力は一級品。ここまでキャリア3戦して無敗。まだまだ底を見せていない。この馬の強みは操縦性の良さだと考える。3戦とも中山でタイトなコースにも関わらず、ロスなく立ち回ることができる。先行力も持ち合わせているので、自分の取りたいポジションを取りに行くことができる。今回少し怖いところは、頭数がかなり増えるところ。ここまで小頭数の競馬しか経験していないので、前半でごちゃつくことがなかった。今回はフルゲートで1コーナーの入りまでにかなり密集してごちゃつく。操縦性の高さはあるものの、まだ揉まれる競馬は経験していないので、そういうレースになると案外脆いという可能性もある。折り合いに関しては、ここまで全くかかるという面を見せていないので、更なる距離延長でも問題ないと見る。ペースもメイショウタバルがいるので、ペースは流れるだろうし折り合い面は気にする必要がない。鞍上もテン乗りだがそれは分かっていると思うので、前のポジションを取りに行くと考える。ジャスティンミラノの後ろにいると、更に突き放されて全く届かないという可能性もある。勝ちに行くなら絶対にジャスティンミラノの前を取るべき。それで押し切れるかはこの馬の力量次第。そして折り合い面に不安はないと書いたが、今回初めて流れるペースを経験することになる。道中追走面で意外に脚を使うと、脚が溜まり切らず直線に向いてしまう可能性はある。結局ここまで好スタートを決めてから先行してそのまま押し切るという競馬しか経験していない。同じような競馬ばかりで、自分自身が後手に回った時の競馬は経験していない。そういう部分でも脆さが出てしまう可能性はある。正直なところ今まで戦ってきた相手のレベルは微妙。新馬戦の2着以下は5月中旬現在、芝で勝ち上がった馬は0頭。ダートでも勝ち上がった馬は1頭のみ。ひいらぎ賞の2着以下も重賞で好走した馬は0頭。スプリングSも皐月賞に行った馬は全頭着外。チャンネルトンネルが唯一マイル重賞で好走している。この馬たちとは大きな実力差があるので、一気の相手強化も簡単に対応してしまうかもしれない。ただ前走の着差を鵜呑みにするのは良くない。実際相手が情けないから、4角は楽に進出することができる。今回は先行勢がかなり強いので、簡単に交わしにいくこともできない。今までと違って直線だけ脚を使う競馬とは変わってくる。勝ちに行くためには道中で動いていく必要があるかもしれない。そうなると前走のような末脚は使えない可能性が高い。今回は初めての左回りで初めての東京にもなる。関東馬なのに3戦全て中山を使っている点は少し引っかかる。本当にダービーを目標にしているのなら、どこかで東京を使っていても良いのではと考える。世代の一線級相手に初めての東京というのは、少し割引要素かも。操縦性が高いので、初めての左回りという点はそこまで気にしなくて良いと思う。この馬は皐月賞をスキップして、レース間隔を空けてダービーを目標にしてきた。ここまでも中間は10週以上間隔を空けて使っている。現状体質はそこまで良くないのだろう。馬としても本格化前だと考えられる。現状の完成度だと順調に使えている皐月賞組の方が上だと見れる部分はある。過去10年関東馬で馬券内に入っている馬は全頭東京を経験している。やはり関東馬なのに、3戦走って東京を経験していないのは少し不思議。過去10年スプリングS組はエメラルファイトの1頭のみ。基本的には皐月賞組の方が有利で、スプリングSはダービーと求められる適性は変わってくる。繋がっているレースとは思えない。ダービートライアルではない別路線組だと、近年印象的なのは毎日杯組のシャフルヤール。ただこの毎日杯はコースレコードで2着のグレートマジシャンもダービー4着。非常にハイレベルなレースであったことが分かる。今年のスプリングSは時計的にも平凡なので、特別評価できるローテとはいえない。ここでテン乗りというのもあまり良いとは感じない。川田騎手はダービーを勝っているので、技術的な不安はない。ただルメール騎手はこの馬とレガレイラを選べる状態でレガレイラを選んだ。レガレイラでGIを勝っているのもあると思うが、無敗馬であるこの馬を選ばなかったのは少し気になるところ。血統は父キズナ母父トワーリングキャンディ。何度も書いているがキズナは母系を活かす傾向にある。母はアメリカのダート1400mのGIを勝っている。母系はファピアノ×ファピアノ
でかなり軽い米国型という印象。サンデー系との掛け合わせはスピード力が更に増すので、高速決着に向いていると思う。ダービーとの傾向とも合っている。少し気になるのは日本で主流のアンブライドルド系ではないところ。日本の芝GIに対応できる底力を持っているか微妙なところ。一瞬の切れと持続力を持ち合わせている血統ではあるので、可もなく不可もなくという感じ。まだ無敗で全く底は見せていない。データクラッシャーは基本的に無敗馬で底を見せていない馬がなる。この馬がデータクラッシャーになる可能性も十分秘めているが、正直なところ厚く買うほどの信頼感はない。何回も書くが底は見せていない魅力はあるし、皐月賞組と未対戦という未知数の魅力もあるので、4番人気以下になるなら買っても良い。



【シンエンペラー】

B評価

前走初めての着外でGI制覇ならず。秋のフランスに向けてここは絶対に負けられない。3走前のホープフルSは、頭は常に高い状態だが好スタートを決めて先行集団に。ペースは流れていたが、追走を苦労するところはなかった。4角で少し外に膨れるロスがあった。直線は早め先頭で押し切ろうとするも、早めに抜け出したせいで少し遊ぶ場面があった。外から一気にレガレイラが追い込んできて、馬体を寄せるように外へ行くも最後は交わされて2着。少し抜け出すタイミングが早くて、まだ幼いので最後まで集中して走ることができなかった。レガレイラも展開がハマったという感じなので、力負けではない。2走前の弥生賞は、休み明けでもスタートは決める。ホームストレートでトロヴァトーレとかなり接触する場面があり、かなりエキサイトしてしまった。それでも好位にポジションは確保する。ペースはホープフルSとほぼ変わらず追走も苦にしなかった。4角手前で少しばたつくところがあった。休み明けの分、反応が少し遅かったのかも。直線は早めに抜け出したコスモキュランダを捉えることはできなかったが、休み明けでも2着はしっかりと確保した。いかにも前哨戦という乗り方で無理はしなかった印象。やはり力はある。前走の皐月賞は、外からスムーズにいってジャスティンミラノの後ろを確保する。速いペースになっても追走は問題なかった。4角まで馬なりで行くくらいの手応えで直線に入る。直線はジャスティンミラノに並びかけるが、何回かヨレるところもあってジャスティンミラノに劣ってしまう。最後はアーバンシックにも交わされて5着まで順位を落とす。結果的にレコードタイムの高速決着になってしまったのが厳しかった。直線であんなにあっさり止まる馬ではないので、完全な状態ではなかったのかもしれない。キャリア5戦走ってきて、力はあるが2歳時からの成長力は少し疑問的なところがある。皐月賞でキャリアの浅いジャスティンミラノとアーバンシックに負けてしまったので底割れ感は否めない。たとえ状態が悪かったとしても、もう少し食い下がってほしかったのが本音。馬体重も2歳時から増えていないのも微妙。もう少し馬体を増やしていても良いかなと思う。この馬が一番得意なごちゃついて馬群の間を割っていく競馬にならなかったので、完全に底割れしたわけということはない。あとでもっと詳しく書くが、この馬は完全に欧州血統の馬で、兄は凱旋門賞馬。欧州の競馬は基本的にスローペースで馬群が密集した形でレースが進んでいく。馬群で揉まれて馬群を捌いていくのが欧州の競馬である。京都2歳Sのような競馬はこの馬が一番得意とする形。周りに馬がいないと力を出せないので、内枠で道中は脚を溜めたい。他に気になるところと言えば、弥生賞と皐月賞で思っていた以上に人気していない点。ホープフルS2着で弥生賞は普通なら1番人気になって良いはず。それでも競馬ファンは3番人気までとした。皐月賞も実績は上位なのでもっと人気して良いはずだが、5番人気で上位人気でもなかった。それでいて勝ち切れているわけでもないので、競馬ファンの評価は合っていたということ。よく言えば相手なりに走れるということ。悪く言うと意外性がなくてGIで必要な決め手に欠けるということ。今回も4着までの可能性は高いと思う。距離が延びることは好材料。スタミナは申し分ないので、タフなレースになれば。レース間隔は詰めた方が良いタイプ。ホープフルSや京都2歳Sはレース間隔を詰めてパフォーマンスを上げている。欧州生産馬でもっさりしているところがあるので、使っていくことでパフォーマンスを上げているのだと考える。中5週で叩き3戦目と考えればここが一番状態を上げてくるところと考えられる。過去10年皐月賞5着からのローテは1-0-1-6。ここから好走している馬は重賞で勝ち鞍がある馬。この馬はGIでも実績があるので、世代上位の実力がある。皐月賞5着から挽回しても不思議ではない。血統は父シユーニ母父ガリレオ。完全な欧州血統。全兄に凱旋門賞馬ソットサスを持つ。この血統は正直、ダービーの傾向には全く合わない。ダービーを好走している馬は基本的にサンデー系の血を持っている。近年で完全な非サンデー系がダービーを好走したのはレイデオロのみ。レイデオロはウインドインハーヘアの血を母系に持っているし、父ミスプロ系なので何とかなった。完全な欧州血統がサンデー系のスピード勝負に勝つのは難しいだろう。馬場が悪くなって、求められる適性が変わってくれば血統的にも面白くなる。矢作先生がこの馬を日本に輸入したのは恐らく凱旋門賞を勝つため。日本のクラシックは二の次という感じがする。鞍上の坂井騎手は現在進行形で進化している。現役の中なら間違いなくトップクラスの技術を持っている。しかしダービーは実際の経験が重要。ダービーで一度上位人気を経験しているのが理想。海外の経験値などを多いが、この舞台での経験値は乏しいので、信頼しすぎるのはどうか。血統的にも、クラシックが本来の目標ではないのは確か。ただ現状の日本競馬は種牡馬戦線が混沌としているので、完全な欧州血統の馬が好走してもおかしくない。皐月賞は切れ負けで少し底が見えた感じがした。それでも能力は間違いなく上位にいるので、侮れないのは事実。思い切って先行させるなら、上位に進出しても不思議ではない。馬券に入れておくのはありかも。



【ジャスティンミラノ】

S評価

無敗で皐月賞を制して一気に世代の頂点へ。無敗での二冠を達成して三冠へ挑戦したい。3走前の新馬戦は、好スタートから一気に先団に加わる。前半はスローペースで流れていたが、ガッチリと折り合うことができる。直線は仕掛けるとしっかりと反応して後続を寄せ付けなかった。上がり3Fの瞬発力勝負になっても、先行して切れる脚を使うことができた。まだ直線で遊ぶところもあったので、レースを使っていけば慣れていくところもある。2着のヘデントールはその後、青葉賞で1番人気に支持されるくらいの素質を持っていた。その相手をちゃんと突き放して勝っているので非常にレベルの高い走りだった。2走前の共同通信杯は、休み明けで少し間隔を空けての一戦。出負け若干前に遅れを取ったが、すぐに行き脚ついて一気に2番手までポジションを上げる。距離短縮でポジションを取るために出していったのにも関わらず、折り合いを欠く場面はなかった。非常に操縦性の高い馬であることが分かる。直線はあっさり先頭をパスすると、鞍上のゴーサインに反応して後続を寄せ付けなかった。ラスト2Fが10秒台の加速ラップで脅威の末脚を発揮した。後半4F45.3秒なのも非常に優秀。スローペースとはいえ、先行してこれだけの切れ味を使えるのは非凡な才能を持っているということ。4番人気だったとはいえ、キャリア1戦の馬が真っ向勝負で、ジャンタルマンタルやエコロヴァルツなどのGI実績のある馬に勝ってしまうのは驚き。この時点でも計り知れない能力を感じる。前走の皐月賞は、外枠から好スタートを決めて内を見ながら先行。2番手以下は離されていたが、ペースはしっかりと流れていた。その中で4~5番手追走で初めてのハイペースも完璧に対応した。4角で少し手応えが怪しくなり、ムチも入っていたがあまり反応していなかった。しかし直線に入るとエンジンがかかって一気に伸びてくる。最後の最後で先頭のジャンタルマンタルを捉えて勝利。堂々のコースレコードで素晴らしいパフォーマンスを見せた。4角で少し手応えが怪しかったのは、初めて右回りを走った影響だと考える。馬体も+10キロで究極仕上げという感じはしない。ダービーに向けて上積みを大きく残した状態で勝ち切れた。ジャンタルマンタルに二度先着して、この世代トップクラスの実力であることを証明した。ここまで3戦無敗で、一気の相手強化も一発で対応してきた。非常に能力も高く、ハイペースや初の右回りにも一発で対応して、レースセンスも抜群という印象。キャリア3戦で皐月賞を勝ってしまったので、皐月賞組の逆転は厳しいと感じる。近年は無敗の皐月賞馬は結構出ているが、エフフォーリアやソールオリエンスはダービーで2着に負けている。ただどちらとも若手の横山武史騎手が鞍上だった。ダービーは鞍上が重要なので、正直そこの差はあったと思う。ジャスティンミラノがこの馬たちと被るところは、皐月賞を2番人気で勝っているというところ。ダービーで完全にマークされるようになって、後手に回ってしまった傾向がある。ジャスティンミラノも今回は恐らく抜けた1番人気になる。デビューから一度も1番人気を経験していない点は微妙。しかし前走の1番人気はレガレイラで追い込みの馬なので、後ろからプレッシャーを掛ける馬は少ない。2番人気で先行力のあるこの馬が実質の目標にされるところはある。実際2着のコスモキュランダは終始ジャスティンミラノの後ろにつけてマークした形で運んでいた。それでも捉えることができなかった。現状で皐月賞組がジャスティンミラノに逆転するためには、先行して押し切るしか手がないと思う。そしてエフフォーリアやソールオリエンスと違う点は皐月賞のレースレベル。芝の中距離の時計はあまり参考にできないが、速すぎる時計なら話は別。従来のレコードを0.7秒更新するタイムで、並の3歳馬が出せる時計ではなかった。そしてこの時計を先行して出しているのも異常。決して展開が向いたわけではなかった。ジャンタルマンタル以外は基本的に8番手以下から追い込んできた馬が上位を占めている。この馬とジャンタルマンタルがこの世代で抜けた実力を持っていることが分かる。実際ジャンタルマンタルはNHKマイルCを快勝して、マイルならトップの実力を持っていることを証明した。間違いなく能力はトップ。ここでいちゃもんをつけるとしたら、皐月賞の反動しかないと思うが、ジャンタルマンタルはもっと厳しいローテでNHKマイルCを勝っている。馬は生き物なので個体差がある。ジャスティンミラノは反動が残っているという人もいるかもしれない。しかしジャスティンミラノは+10キロで余裕残しの仕上げだった。絶対に上積みは残っていると断言できる。皐月賞の反動を心配する必要はないと考える。陣営的に本来の最大目標はダービー。これは明確だったと思う。関西馬なのに、デビューから2戦続けて東京を使っている。最初から東京への輸送を経験させている。いかにもダービーを目標にしてここまでの過程を歩んでいる。東京2戦2勝で本来の適性舞台は間違いなく東京。陣営も東京向きの馬であるといっていた。皐月賞を勝ち切ってしまったのが計算外だったかもしれない。折り合いに不安もないので、2400mへの距離延長も全く気にしない。この舞台は今のベストパフォーマンスを出せると思う。過去10年東京1800m重賞連対実績ありで皐月賞馬は2-2-1-1。唯一着外になっているのはジオグリフのみ。ジオグリフはダービーまでに着外もあったし、当日は1番人気に支持されていないので、本体の適性が東京ではないことをみんなが分かっていた。凡走したのは必然的と言える。このデータで当日1番人気を加えると着外は0頭。サートゥルナーリアは無敗で皐月賞を制して当日も1番人気だったが東京は初コースだった。過去20年に広げても皐月賞を勝ってダービーを着外になっている馬は、東京初コースか当日2番人気以下になっている馬である。馬券外に飛ぶ要素は全くない。エフフォーリアとソールオリエンスのことを書いている時に少し書いたが、過去10年で皐月賞を2番人気で勝ってダービー1番人気になった馬は3頭とも2着に負けている。結局はマークされる競馬になってどうか。距離不安もないし先行力があるので、マークされても力は出し切れると今回は見る。あと不安なデータとしたら、過去10年で皐月賞を上がり3F3位以下で勝った馬は0-1-0-2。ただこの馬たちは中山向きの馬で、東京1800mのラスト2Fを10秒台の加速ラップで勝ち切れるかというと無理だろう。しかもこの馬たちは当日4番人気で東京だとパフォーマンスを下げると元々思われている。一応こういうデータがあるとだけ頭に入れておくべき。連続での輸送にもなるが、関西の名伯楽友道厩舎所属。皐月賞からダービーのローテは知り尽くしていている。東京への輸送は何回も経験しているし、不安要素にはならないと思う。血統は父キズナ母父エクシードアンドエクセル。何回も書いているがキズナは母系の良さを引き出す傾向にある。母系は欧州型で一見ダービーだと重いように思える。しかし母父エクシードアンドエクセルは欧州の短距離で結果を残している馬で、母マーゴットディドも芝短距離で結果を残している馬。スピード力を持っている欧州型なので、ダービーでもスピード勝負に負けないと考えられる。キズナにストームバードのスピードも入っている。ノーザンダンサーのクロスもあって、底力とスピードの底上げもできている。距離は母系に愛ダービー馬シャリーフダンサーも入っているし、キズナ産駒なので血統的にも問題ないと考える。鞍上の戸崎騎手はダービーで2着2回と惜しい経験をしている。技術的な不足もないし、この馬の力を全て引き出してくれるだろう。ここまで初めてのことを一発で対応してきたし、3歳馬とは思えないほど精神的にもどっしりとしている。1番人気でも完璧に対応してくれると見る。ここは自信の本命。



【ジューンテイク】

C評価

惜しいレースが続いていたが前走は見事に重賞を勝ち切る。関西王道ローテで頂点へ。3走前のすみれSは、休み明けでマイルからの距離延長。前半からゆっくり出していくことを意識しているが、ホームストレートで少しかかっていた。道中は集団から離れてたところを追走。向こう正面はかなり折り合い重視で、サンライズアースが動いた時も折り合いを重視して動かなかった。結果的に最後は上がり3F最速を使っているが、前に動いたサンライズアースの方が一枚上手だった。久々で競馬を教えるために道中動かなかったが、それが結果的に最後の差に繋がってしまった。距離延長でもこなせたのは収穫。2走前の若葉Sは、まずまずのスタートを決めたが、前の進路をカットされて少し後ろに下がる。道中はペースは流れず、中団で脚を溜める形に。4角まで動かず直線に向かうが、最後は切れ負けしか感じで5着まで。ロスなく回ることを意識しすぎて他の馬に比べて立ち遅れてしまった。スローペースの瞬発力勝負で劣ってしまった。もう少し仕掛けを速くすることができていれば上位まであったと思う。前走の京都新聞杯は、いつもと違いを出すために先行させていく。それでも鞍上がしっかり手綱を取って折り合わせることができた。コーナーでも上手く我慢させて直線まで向かう。直線は一度進路を外に選択しようとするも、進路がなくなりもう一度最内を選択する。そこから見事な末脚を発揮して後続を振り切る。新たな一面が見れたという収穫があった。ただラスト4Fの勝負で、長く良い脚が使えるので展開的に向いた。道中そこまで流れることもなかったので、先行させたのが結果的に良かった。近走は人気の競馬が続いていたので、前走で一気に人気が落ちたのも良かった。ここまで9戦走ってきて、前走でようやく初重賞制覇。ここまでのレースを見ても分かるが、本当の切れ味勝負になると本領発揮できない。持続型のタフさが問われるレースになった時、本当の力を発揮することができる。そしてまだレースによって、ムラがあるタイプの馬。2戦連続で高いパフォーマンスを出すことができない。現状は○✕タイプになっていて、今回は✕のターンになる。今年に入って4戦目で中2週のローテ。上積みは正直感じられない。左回り2-0-0-1だが東京は今回が初コースになる。これだけキャリアを積んでいるが、関東への輸送は初めてになる。少し気性が前向きすぎる面もあるので、初の関東輸送でイレ込む可能性は高い。基本的にキャリア6戦以内の馬が好走していて、キャリア7戦以上積んでいるのは割引が必要かも。過去10年京都新聞杯組は1-1-0-18。しかしここで好走している2頭はどちらもディープインパクト産駒。少し前だとキズナも京都新聞杯からのローテで勝っているが、キズナもディープインパクト産駒である。今はもうディープインパクト産駒はいないので、難しいところだが基本的に皐月賞組の方が完成度は上と見て良いだろう。過去10年京都新聞杯で6~9番人気以下も0-0-0-6。元々評価されていない馬はGIだと厳しい戦いになる。血統は父キズナ母父シンボリクリスエス。母系の良さを活かすキズナ産駒。母父シンボリクリスエスはレイデオロやアドミラブルなど意外に好走している。サンデーサイレンスの3×3、リファールの5×4、ノーザンダンサーの5×5、ヘイルトゥリーズンの5×5×5などがあってかなりインブリードが濃い血統。ロベルトも入っているし、スピード力や底力の底上げはかなりのものがある。母系の実績がもう少し欲しい。血統的にダービーとは合いそうである。鞍上は岩田望騎手になるが、正直GIだとまだ物足りない騎手だと思う。ダービーにもなると、思い切った騎乗はできなさそう。前走は内枠で展開的にも向いたし、鞍上の好騎乗もあったと思う。ここまで手を広げる必要はないと思う。ここは見で。



【ダノンエアズロック】

A評価

ダービートライアルを勝っていよいよGI挑戦。得意の府中で悲願のGI制覇を果たす。3走前のアイビーSは、+20キロでも太め感はなかった。6月以来の実戦で馬体もかなり成長していた。好スタートからスローペースの2番手を追走。究極のラスト3F勝負で、11.2-10.9-11.0というラップをしっかりと差し切って見せた。3着馬のレガレイラはのちのホープフルS馬で、ポジションの差はあったが、単純な脚力は上だったと思う。同じポジションからの末脚勝負でも負けないと感じる。スローペースでも折り合いに不安はなかったし、精神的にも非常に大人だった。2走前の弥生賞は、+18キロでそこまで太め感はないが、少しイレ込んでいる印象。好スタートから楽に追走を開始して、終始3番手を確保。少し行きたがる面を見せそうだったが、何とか我慢することはできた。直線に向いて手応えがあると思いきや反応せず。最後は流れ込むように7着。馬場が荒れていたのと初めての右回りが良くなかった可能性が高い。その後手前を替えなかったことを気にして検査した結果、骨折していたことが分かった。骨折でまともな状態ではなかったので、このレースは度外視で良いと考える。前走のプリンシパルSは、-12キロでしっかり絞って挑めた。大外枠から好スタートを決めて4番手を確保。道中は常に外を回されていたが、折り合っていたのもあって全く問題にしなかった。直線は追い出すのを少し待ってからエンジン全開。最後は流すくらい余裕だった。このメンツだと余裕で勝てるレベルだった。弥生賞の不安を全く感じさせない走りで、鞍上のモレイラ騎手も精神的な面での成長を感じていた。ここまで4戦走っているが、東京なら全く底を見せていない。スタートが非常に上手で楽に先行することができる。弥生賞は万全の状態ではなかったのに、楽に先行することができてミドルぺースにも対応できた。速いペースでも問題なく追走することができる。身体が柔らかい印象で走る時の可動域が広い。スライドがのびのびとした走りをしているので、東京が一番高いパフォーマンスを発揮することができる。実際東京は3戦3勝で間違いなく一番のパフォーマンスを出せる舞台。逆に中山のようなタイトなコースになると、全力を出し切ることができない。超ドスローで展開的な利があったとはいえ、のちのGI馬レガレイラに完勝しているのは能力の高さを証明している。折り合いに不安がないので、距離延長も苦にしないと考える。今回初めてになるのはフルゲートの競馬。ダービーは最初の1コーナーの入りまで過酷なポジション争いがある。これまでは少頭数でスタートを決めれば簡単に前のポジションを取ることができた。ダービーはスタートを決めた後が大事なので、初めてのフルゲートだと後手に回る可能性はある。距離に不安はないので、できれば外枠から内を見て先行していきたい。少し不安なのは4つコーナーを回る競馬になること。弥生賞は怪我があったとはいえ、周回コースで少し不安定だった。結果を残している舞台はワンターン。広い東京なのでそこまで不安視する必要はないと思うが、周回コースで少し気にしてしまうかもしれないことは頭に入れておくべき。レース間隔は初めての中2週。一気にレース間隔が詰めることが少し気になるが、前走は最後流しているくらいだし反動は少ない。割り引く必要はないと思う。過去10年でプリンシパルSから好走しているのは16番人気だったコズミックフォースのみ。歴代で見てもプリンシパルSからのローテで勝った馬はいない。正直中2週のローテは厳しく、基本的にはレースレベル自体低いというイメージ。ただ過去10年だとプリンシパルSからのローテで、最高人気はベルキャニオンの6番人気。近年はまず有力馬がここからのローテで挑戦していないという現状がある。この馬は東京無敗だし、底も見せていないのでこのローテの馬でもイレギュラーの存在と見て良い。血統は父モーリス母父ファストネットロック。半姉にヴィクトリアマイル2着馬プリモシーンがいる。母モシーンはオーストラリアの16~2000mのGIで結果を残している馬。母系の実績は申し分なし。完全な非サンデー系で、モーリス産駒ということもあるので、本来の完成は古馬になってからかも。サンデー系に比べると現状の完成度で一枚劣るかも。ダンチヒの5×4とノーザンダンサーの5×5×5がある配合。ダンチヒのクロスがある馬で成功している馬は、高確率でヒズマジェスティの血を持っている。モズカッチャンやクリンチャーなどが該当している。それ加えてノーザンダンサーのクロスも入っているので、底力勝負になったら真価を発揮する。スピードは足りると思うが、正直現状の完成度がどこまでかいうところ。ダービーの傾向的には微妙なところ。今後大成する可能性は高いと思う。鞍上のモレイラ騎手は日本で好成績を残していて実績は十分。ただダービーの騎乗経験はない。レーン騎手はダービーで1番人気や2着など多くの経験をしてから勝つことができた。ルメール騎手も同様。唯一の例外はM.デムーロ騎手。ただデムーロ騎手はネオユニヴァースが強かったのもある。いきなりのダービー挑戦でモレイラ騎手が勝ち切るのはどうかなと感じる。単純な素質は世代でも上位。皐月賞組が強いのは確かだが、別路線組から勝ち負けできるとしたらこの馬しかいないと思う。ここは狙っても良い。



【ダノンデサイル】

C評価

皐月賞は無念の出走取消。仕切り直してベテランに3度目のダービー制覇を誓う。3走前の未勝利戦は、スタートから出していって2番手追走。ペースが流れたのでしっかり折り合うことができた。直線は少し内にモタれるところが見えたが、ラストは伸び切って見事に勝利。まだ粗削りなところはあるが、ここで勝ち切れたのは今後の成長につながる。2走前の京都2歳Sは、少しゲートで遅れて無理をせず後方から。少し行きたがるところはあったが、落ち着かせて終始後方待機。コスモキュランダの内を突いて直線に入る。直線は狙っていたところの進路がなくなってしまう。最後は外に出した分のロスがあった。それでも良く伸びて4着まで入る。最後もう少しスムーズなら馬券内もあったと思う。ゲートなどのもう少し精神的な面が成長してくれば。前走の京成杯は、まずまずのスタートからすぐに行き脚がついて好位を確保。道中は全く折り合いに不安がなく、スムーズに運ぶことができた。4角で物見をしたのか少し外に膨れたが、すぐに立て直して伸び始める。エンジンのかかりが遅く坂を上がってから全開に。最後はアーバンシックの猛追を凌いで勝利。ここまで基本的にリズム重視でのレース運び。いつも人気にならないので、自分の競馬に集中しながら走ることができる。これはGIになっても同じであると考える。ここまで包まれるなどの揉まれた競馬を経験したことがない。まだ精神的に幼いところもあるので、フルゲートで道中馬群に入れると、自分のペースで走れず力を出し切れない可能性はある。エンジンのかかりは遅いが一瞬の切れは使える。しかし切れる脚はあまり長く使うことができない。どちらかというとコーナーでの立ち回りで勢いをつけてから末脚を使うタイプ。東京になると純粋な切れ味の勝負になる。今の状態で東京は一番のパフォーマンスは出せない。京成杯で皐月賞4着のアーバンシックに先着しているので、ある程度の能力は持っている。ただ1月で中山でのレース。そこから4か月以上空いて更に東京2400mのレースになる。京成杯もポジションの差が大きかったので、このレースの実力を信頼しすぎるのは微妙かも。皐月賞はレースが始まる直前に跛行で競走除外。好走しているのは右回りの18~2000mのレース。恐らく春の最大目標は皐月賞だった。かなり仕上げていたと思うが、レースに参加することができなかった。仕上げた状態でレースに使うことができないと、ガス抜きができていない状況になっている。今回はいつもより折り合いで苦労する可能性が高い。他の馬に比べて順調さを欠いているのは事実。鞍上も横山典弘騎手なのでポツンをするかもしれない。過去10年でレース間隔が10週以上空いた馬は馬券内なし。記憶に新しいのは18年で1番人気だったダノンプレミアム。ダノンプレミアムは本来皐月賞に出走予定だったがザ石で回避。元々皐月賞に向かう予定だったので、状態を仕上げていた。結果ダービーは少しエキサイトしてしまって、最後は伸び切れなかった。この馬も同じような状況で、力も抜けた上位ではないので厳しいローテであると考える。血統は父エピファネイア母父コングラツ。エピファネイア産駒はエフフォーリアの2着のみ。エピファネイアに米国型の母系でスピードもありそう。ノーザンダンサー、シアトルスルー、ロベルトのクロスも持っていて、底力はかなり良いものを持っている。母トップデサイルは米国のGIで2着が最高成績。少し母系の実績は物足りない印象。ダービーにおいては可もなく不可もなくという感じ。まだ完全に底は見せていないし、穴で狙う人がいてもおかしくない馬だと思う。ただ前走の出走取消が致命的。順調さを欠いている馬はあまり買いたくない。鞍上的にも90%くらいの確率でポツンすると思う。
ここは手も広げたくないので見で。



【ビザンチンドリーム】

C評価

皐月賞はなかなか噛み合わず13着。今週も13着からの巻き返しがハマるのか。3走前の新馬戦は、スタートでかなり出遅れる。行き脚もつかず促しながらの追走。道中は逆に折り合いを欠いてしまうところがあった。後半は徐々にエンジンがかかり始めて、直線は内にささるところもあったが、関係なく一気の切れ味で勝利。まだまだ粗削りで幼すぎる印象。決め手は強烈で展開がハマればかなりのパフォーマンスを出せる。一つずつ課題をクリアしていくところから。2走前のきさらぎ賞は、いつも通り出遅れる。道中も新馬戦と変わらず折り合いを欠く形に。後半になると徐々に集団についていけるようになるが、直線は大外に出す。直線はギリギリ最後の最後で差し切る。本当に粗削りだが素質だけで重賞を勝ち切ってしまった。相手はそこまで強くなかったので過大評価は禁物。重賞は勝てたから良いが、まだ様々な課題があると思う。前走の皐月賞は、スタートでゲートが開いた時に驚く感じで出遅れる。いつも通り前半は少し行きたがるが、ペースも速かったのですぐに落ち着くことができた。3角から仕掛けていくが、あまり反応できず上がっていけなかった。直線がサンライズアースが外に逃避したことによって、首を上げるような形になってしまった。最後はなだれ込むように13着まで。全てちぐはぐな競馬で、やはり現状の完成度でGIは厳しかった。ここまでのレースを見ても、まだまだ子供で競馬に参加できていない印象。3戦全てで出遅れている。ゲート内の駐立が悪いわけではなく、単純にスタートを切るのが苦手。ただこれまでのレースは短期免許の外国人騎手が鞍上だった。今回はスタート意識が強い若手の西村騎手が手綱を握る。少しスタートは改善されるかもしれないが、基本的には出遅れる想定で良いと思う。折り合いも不安定なので、出遅れても挽回することができない。ポジションは確実に後ろから。エンジンのかかりも遅いので、GIだと勝負所で置いて行かれる。切れ味は使えるが、同じかそれ以上の末脚を使える馬たちがいるので、ポジションが後ろすぎるのは厳しい。今までは右回りしか経験していなくて、左回りは初めてになる。初めての競馬場で前走に引き続き輸送もある。レース前にエキサイトしてしまう可能性はある。左回りに戸惑ってコーナーで後手に回る可能性もある。現状だと2400mも少し長い印象がある。ベストは2000mくらいだと思う。過去10年で皐月賞10着以下は0-0-0-24。皐月賞上位組との逆転は厳しい。流石に負けすぎている。直線で不利があったとはいえ、脚があったらもう少し順位を上げている。前走は人気もなくて好走できていないので、現状の完成度で完全に劣っている。血統は父エピファネイア母父ジャングルポケット。エピファネイア産駒でサンデーサイレンスのクロスがある。エフフォーリアやデアリングタクトと同じような感じでクラシックに合っているエピファネイア産駒。そこにノーザンダンサーのクロスも入るので、底力アップが期待できる。母系はフサイチエアデールが3代母にいる。母系の実績は申し分なし。母父ジャングルポケットでトニービンが入っているので、血統的に舞台が東京になるのは好材料。左回りでパフォーマンスを上げてくる血統。血統的にはかなり良い。西村騎手はまだGIを勝てていないので、正直なところダービーを勝ち切るには物足りない。まだまだ子供な面があって、ここで急激に変わってくるとも思えない。血統的に穴になってもおかくしないが、流石にここまで手は広げたくない。ここは見で。



【ミスタージーティー】

C評価

皐月賞は上位に入ることはできなかった。有り余るパワーを使いこなす事ができるのか。3走前の共同通信杯は、五分のスタートを切ったが外からエコロヴァルツに進路をカットされる。道中はスローペースだったのもあって、首を上げてかなり折り合いを欠く。4角までには落ち着いていたが、直線はもう脚が残っていなかった。スタート前から精神的にも不安定で、スタート直後に不利もあった。力を出し切れていないのは事実だが、精神的にもう少し成長して欲しいところ。2走前の若葉Sは、好スタートからすぐに内へ進路を取る。スローペースでも好位でしっかりと折り合うことができた。4角まで馬なりでいって、直線は外に出してホウオウプロサンゲとの叩き合いを制す。輸送がなかったのも精神的に良かったのか、共同通信杯とは違って折り合うことができた。展開や馬場的に前有利だった影響もある。少しずつ精神面も成長していると感じる。前走の皐月賞は、まずまずのスタートから少し外に張る。道中はジャスティンミラノの内側を追走。ペースは流れたので折り合いは安定していた。4角でジャスティンミラノが仕掛けた時、少し遅れて後手に回る。直線はジリジリとしか伸びていなくて、坂を上がってからは止まってしまった。終始好位につけてやりたい競馬はできていた。前走の内容は力を出し切れている。力を出し切った状態でジャスティンミラノに2度目の敗北。現状の力だと上位との逆転は厳しいと感じる。ホープフルSで進路がなくなったように、後方から行くとあまり馬群を捌くことはできなかった。器用さは感じられず、気性面も難しい馬なので、最大限のパフォーマンスを出し切るのも大変。勝ちに行くなら好位につけたいが、他に先行勢で強い馬がいるので、勝負所で置いていかれてしまう。ジリジリとずっと同じ脚を使うタイプで、一瞬でビュンと切れる脚はあまり使えない。好位につけてコーナーワークの立ち回りを活かして押し切りたいタイプ。東京だと後方待機もありだと思うが、他にもっと切れる馬はいるので、それに比べると劣るところがある。正直手詰まり感は否めない。今回は2回目の東京で前回よりも環境には慣れていると思うが、一番レース前にエキサイトしていたのは東京なのでこの課題をクリアできるかどうか。過去10年で皐月賞10着以下は0-0-0-24。不利もなくほぼ完璧に乗っての10着。データ的にも完成度に差があるといって良い。血統は父ドゥラメンテ母父サドラーズウェルズ。シュガークンの時にも書いたが、父ミスプロ系はサンデー系に比べて苦戦気味。ただディープインパクトもハーツクライも今はいないので、付け入る隙はあると考えられる。トニービン持ちなので、血統的に東京になるのは好材料。ヘイルトゥリーズンやレイズアネイティヴのクロスを持っていて、スピード力の底上げを重視している。母父サドラーズウェルズで距離延長も苦にしない。半兄のサトノルークスは春のクラシック惨敗から秋に覚醒して菊花賞2着。半姉のタッチングスピーチも3歳秋に覚醒。非常に成長力のある血統で、馬が変わり始めるのは3歳秋以降というイメージ。現状底割れ感はあるが、血統的に秋以降逆転する可能性は秘めている。皐月賞は全力を出し切れて、しっかりと上位に負けている。現状の力が足りないことは明確。ポジション的にも、力のある先行馬にすぐ交わされやすい。ここは見で良い。



【メイショウタバル】

C評価

皐月賞は超ハイペースで逃げるも最下位。次こそ最初から最後まで先頭でいられるか。3走前のつばき賞は、好スタートから他に行く馬がいなくて押し出される形でハナを切る。道中で外からインファイター来たのでハナを譲る。少し油断するとすぐかかりそうな感じ。それでも自分のリズムを重視して我慢する。4角で再び先頭に立って、直線は右に左にフラフラと走っているが、しっかりと伸びてキープカルムの追撃を凌ぐ。鞍上がレースを教えている段階。少しずつレースを覚えて成長している印象。2走前の毎日杯は、スタートから行き脚がついてハナを切る。自分のリズムを重視して淡々としたペースで進んでいく。直線は一頭最内に進路を取って、後続を一気に突き放す。ラスト3F11.6-10.9-11.9のラップで快勝。全体時計も優秀で非常に強い勝ち方だった。道悪がこの馬の適性とドンピシャだった。前走の皐月賞は、最内枠で好スタートからいつも通りハナを主張していく。最初のコーナーですでに後続を突き離していた。1000m通過57.5で流石にペースが速すぎた。3~4角ですでに手応えは怪しく、直線に入る前にジャンタルマンタルに交わされていた。最後は完全にバテてしまった。つばき賞はキャリアで初めて逃げる選択肢に出たが、折り合いは重視して気性面のことを気にしていた。しかし毎日杯はあまり折り合いを意識せず逃げてしまった感じ。結果的に皐月賞で気性面が爆発してしまい、道中は抑えることができなかった。今回は初めての東京で初めての左回りになる。長距離輸送も初経験になるので、更にエキサイトしてしまう可能性が高い。まだ幼さがある馬なので、初めての左回りで戸惑う可能性も捨て切れない。結果を残しているのはワンターンの1800mなので、周回コースもそこまで得意ではないかも。今回も折り合うことができず、逃げてしまうと考える。今回は他に逃げたい馬がいなくて、恐らく大逃げのような形になる。距離延長で前走よりも確実にラップが緩むところがあるので、息を入れられる可能性は高い。息を入れられることさえできれば、自身の力を発揮することができる。気性が悪いので、まずスローペースで逃げることはもうできない。ある程度流れたペースで逃げた時、持続的な脚を使えるかは未知数。スローペースなら切れる脚は使えているが、毎日杯は道悪で参考外な感じでもある。良馬場だと一番のパフォーマンスは出せない。昨年10月からずっと使い続けているが、前走で一気にパフォーマンスを落としている。正直使い詰め感はあって、今回の上積みはあまり感じられない。過去10年で皐月賞10着以下は0-0-0-24。前走は確実にオーバーペースで度外視という見方もできるが、流石に負けすぎている。今回もオーバーペースになる確率は高い。過去10年で前走逃げている馬は穴を開けている。ダービー週がCコース替わりで内の馬場が良い状況であることが多い。ただダービー自体を逃げて結果を残しているのは、過去10年で皐月賞馬のエポカドーロのみ。エポカドーロはスローペースで展開も向いた。基本的には逃げれても、折り合いをつけれる馬が理想。アスクビクターモアやロジャーバローズは大逃げの離れた2番手で、終始折り合って脚を溜めることができた。この馬はどちらかというと、先頭で飛ばして逃げてしまうタイプの逃げ馬。ダービーに向いている逃げ馬ではない。血統は父ゴールドシップ母父フレンチデピュティ。サンデーサイレンスの3×4はサンデーサイレンスらしい瞬発力を更に強調している。少し気性面の悪さをついてきているので、将来的にはマイラーのような切れ味も出せるかも。父ゴールドシップで母父フレンチデピュティはデピュティミニスター産駒。母メイショウツバクロの全2勝は道悪。いかにも道悪でパフォーマンスを上げる血統。毎日杯のパフォーマンスは血統的に考えれば納得できる。ゴールドシップはステイゴールドなので、コーナーで加速して直線で差をつけるタイプ。舞台が東京になることはあまり歓迎できないかも。父サンデー系で母系は米国型なので、ダービーの傾向的にはあり。鞍上の浜中騎手はロジャーバローズで一度ダービーで大穴を開けた経験あり。イメージ的にはロジャーバローズのように乗りたいはずだが、ロジャーバローズとは全く個性の違う逃げ馬なので、再現は難しいと考える。今回も単騎で逃げれるのは魅力的でポテンシャルも非常に高い。しかし折り合いはつかないし、今回は先行馬に強い馬はかなりいる。直線であっさり交わされてしまうのがオチかなと思う。雨が降るなら話は変わってくる。良馬場の時は最内か外目の偶数番を引いたら抑えるか考えても良い。基本的には見で。



【レガレイラ】

B評価

皐月賞は偉業達成ならず。仕切り直してウオッカ以来となる牝馬のダービー制覇を目指す。3走前のアイビーSは、少しゲートで後手になってダノンエアズロックをマークする形で道中は進む。道中は問題なく折り合っていて直線までスムーズに運ぶことができた。直線はダノンエアズロックのうしろを追走して、伸びていこうとするが手応え以上に切れ味を発揮することができず、ダノンエアズロックに突き放される。最後は逃げたホウオウプロサンゲも捉えることができなかった。道中かなりのスローペースで展開的に前有利だっとはいえ、ホウオウプロサンゲを差し切れなかったのは正直微妙。上がり3Fはダノンエアズロックと同じだが、最後は元々の差より少し離されていた。牡馬との真っ向勝負だとまだ厳しかった感じ。2走前のホープフルSは、いつも通り出遅れてポジションは後方からになる。道中はペースも流れたので、折り合いは問題なかった。4角で少しごちゃつく場面があり、大外に回すしかなかった。それでも最後は見事な切れ味を発揮してシンエンペラーを差し切る。牝馬で牡馬GIを勝ち切ったのは評価すべきこと。展開がハマった感じもするので、過信は禁物。前走の皐月賞は、スタートで少し寄られるところがあった。ポジションはいつも通り後方からで折り合いに専念する。ペースが比較的後ろも流れていたが、追走で苦労するところはなかった。3角から進出を開始するが、少し内にモタれる面もあり上手く上がっていくことができなかった。直線は思っていた以上の切れを見せることができず。上がり最速の脚は使っているが、アーバンシックには切れ負けしていた感じもする。これまでのレースを見ても、切れる脚は確かに使っている。全4戦で上がり最速を使っているので、時計にもそれは表れている。ただ一番の切れ味を見せたのは、展開的にもハマったホープフルS。新馬戦もコーナーで加速して、直線はその勢いのまま伸びてくる。逆に瞬発力勝負になったアイビーSは3着で連対を外している。意外に東京よりもコーナーで加速して、そのままの勢いで押し切れる中山みたいなコース向きの馬かもしれない。イメージ的にはオルフェーヴルやゴールドシップのようなステイゴールド系の切れ味を使うタイプ。2歳時で牡馬との差があまりない時期でも、東京ではダノンエアズロックに完敗だった。舞台は東京になることは、好材料ではないと見て良い。前走はゲートが決まったが、基本的にスタートは苦手でポジションは後方からになる。牝馬で馬格も大きくないので、後方から馬群を捌いて伸びてくるのは難しいと考える。実際にこれまでのレースは最後に、必ず馬群の外に出している。包まれると上手く加速することもできないので、後手に回ってしまうと思う。後方で大外に出して届くほどの末脚は現状持っていないので、今回も最後は詰めてきて届かずというイメージになってしまう。ホープフルSで確かに牡馬相手にGIを勝つことができた。しかし今考えるとホープフルSのメンバーはあまり強くない可能性が高い。シンエンペラーも皐月賞では5着で、上位に入ることができなかった。3着以下も重賞で通用している馬がいる。しかしGIで馬券になっている馬はいない。そしてメンバーが強化された皐月賞は自慢の末脚も通用せず6着。皐月賞組の上位には現状の完成度で劣っているとみて良い。そして今回初めてレース間隔を詰めての一戦。牝馬でまだ馬体も完全体になっていない馬。皐月賞からこの間隔で東京の2400mを完璧に走り切るのは難しいかもしれない。今回の好材料は恐らく人気を落とすこと。これまでのレースは全て1番人気で、常にプレッシャーを掛けられながらレースに参加していた。今回は他の騎手の目線がジャスティンミラノに集まる。プレッシャーも軽減されて自分の競馬に徹することができるのは好材料。そして鞍上がルメール騎手に戻る。前走手綱を取った北村宏騎手はできる限りの騎乗をしていた。皐月賞にルメール騎手が乗っていても、このような結果になっていたと思う。ルメール騎手で変わるところは多少あるかもしれないが、絶対的な能力差も変えられるとは思えない。牝馬でダービーを勝ったのは07年のウオッカが一番最近。ウオッカも64年ぶりの牝馬ダービー制覇だった。近年はサトノレイナスやレッドリヴェールがダービーに挑戦している。サトノレイナスは当時かなり評価されていて、大外枠ながら当日は2番人気に支持された。結果的には5着で牡馬相手に健闘したといえる。サトノレイナスとウオッカの共通点は馬体重。馬体重が470~480㎏くらいで、牡馬相手にも馬格で負けていなかった。結果的に揉まれてもへこたれることなく、対抗することができるのだ。しかし大敗しているビワハイジやレッドリヴェールは馬格が小さく、牡馬との体格差に屈してしまう。レガレイラは450㎏台で少し牡馬に比べて見劣りする。2歳時は牡馬と牝馬で大きな馬格の差はないので、何とかすることができた。3歳春になると明確に差が出てきて、馬格のない牝馬は2400m揉まれるのに耐えきれないと考えるのが妥当。しかしここで少し気になるのはこの馬は常に牡馬の一線級を相手にして走っているということ。牡馬に揉まれていることは慣れているので、体格差にも対応してくる可能性は秘めている。過去10年皐月賞6~9着からダービーを好走している馬は、東京1800m重賞で勝ち鞍があるのが基本は必須。唯一東京1800m重賞で勝ち鞍がなかったヴェルトライゼンデは、ホープフルSで2着の実績があった。この馬もホープフルS1着の実績があるので、世代である程度上位に力を持っていることは確実。ここからの逆転があっても不思議ではない。過去10年で皐月賞上がり3F最速の馬は5-1-0-5。切れる脚が使えるのはダービーにおいて最も重要な要素と言っても良い。ただ上がり3F最速を使って着外になっている馬は、東京未経験だったサートゥルナーリア以外皐月賞で着外だった馬。ワンアンドオンリーは皐月賞4着からダービーを勝ったが、ダービーは先行して勝ち切っている。後方一辺倒の馬は上がり3F最速を使っていても、馬券内に入れるくらいの切れ味がないと厳しいとみるのが妥当。この馬がいきなりここで先行できるとも思えないので、データ的には届かず4着くらいまでというイメージ。血統は父スワーヴリチャード母父ハービンジャー。スワーヴリチャード産駒なので、一見左回りになることが良いと考えられる。しかし実際には右回りでパフォーマンスを上げて、左回りでパフォーマンスを落としている。この馬は鹿毛で母系の影響が強いから、父系の影響はあまり受けていない可能性が高い。トニービンの影響もあまり受けていないかも。サンデーサイレンスの3×4とリファールの5×5を持っている。サンデーサイレンスとリファールのスピード力をしっかりと受け継いでいる印象。アーバンシックの時にも書いたが、父ハーツクライ系統で母系にダンチヒが入ってのリファールクロスは、ダノンザキッドやアドマイヤミヤビがいる。配合もかなり意識された血統であることが分かる。母系は3代母にディープインパクトの母ウインドインハーヘアがいる超良血。母系の実績は申し分なし。ハービンジャーが入っているので、ムラがあるタイプかもしれない。成績も○✕タイプになっている。今回は○のターン。母系が欧州型なのは少し気になるが、父はサンデー系だし悪くない血統だと思う。前走は力を出し切っていると思うが、ルメール騎手でもう少し力を引き出せるかもしれない。ただ最大限に力を出し切っても、皐月賞の上位組に逆転は厳しいと考える。常に末脚堅実で追い込んでくるタイプなので、3着はあってもおかしくない。馬券には入れても良いが、軸に入れる必要はないと見る。



東京優駿 第91回日本ダービー評価一覧

S評価 ジャスティンミラノ

A評価 アーバンシック ダノンエアズロック

B評価 コスモキュランダ シュガークン ショウナンラプンタ シックスペンス シンエンペラー レガレイラ

C評価 エコロヴァルツ ゴンバデカーブース サトノエピック サンライズアース サンライズジパング ジューンテイク ダノンデサイル ビザンチンドリーム ミスタージーティー メイショウタバル



今回の評価はこのようになりました!!

S評価は皐月賞でもS評価に指名したジャスティンミラノです!
皐月賞は未知の可能性に賭けたS評価でしたが、見事期待に応えてくれました。
今回も期待に応えてくれる走りをしてくれるでしょう!
戸崎騎手の初ダービー制覇も叶うことでしょう!

A評価は絞りに絞ってアーバンシックとダノンエアズロックの2頭だけにしました。アーバンシックは間違いなく東京向きの馬なのにも関わらず、皐月賞で4着に来たのは能力の高さ。今回は更に上の着順を狙える!

ダノンエアズロックはプリンシパルSを調教みたいな余裕の走りで快勝。ダンスインザダーク以来の大物がプリンシパルSを使ってきたイメージ。プリンシパルSのローテで人気を落とすならラッキー。能力の高さは世代でもトップクラスだと思います。ジャスティンミラノと未対戦なのも未知の魅力で面白い。ここは厚く買いたい。

ダービー制覇は全てのホースマンの夢です。
ダービーを当てることは全ての競馬ファンの夢です。

現地にも行くからダービーは絶対に獲りたい!!

最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございます。
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それでは答え合わせは日曜日に🖐️

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