
私とフレスコボール[2] 変わらずそこにあったもの。
暑い。休憩しよ。からの4年間。
前回の記事で、フレスコボールを体験した初日に難しさと暑さで30分で脱落してしまったことを書きました。
そこから2019年までの約4年間は、プレーする、というよりは前の記事にも書いた風味選手(以下、チカコ)を応援しに行くような位置付けで、年に1〜2回顔を出す程度の参加頻度でした。
その間の私は、仕事も、プライベートも本当に色々なことがありました。この間に転職を3回、県をまたいでの引越しを3回しています。もちろんそれぞれの仕事や出来事を切り取ると、数え切れないくらい多くの学びがありました。ただ俯瞰して見ると、この時期は「人生に迷っていた」と言ってもいいのかもしれません。
福岡最後の日。
2019年7月、私は福岡県に住んでいました。
縁もゆかりもない土地での生活に馴染めず、悩みに悩み、仕事もプライベートも1から考え直したとき、やっぱり「人が集まる場所でのマネジメントがやりたい」という結論に至り、運良く現職の大阪のテーマパークへの転職が決まっていました。
いよいよ福岡を出る最後の日、チカコから「福岡のももち浜ってとこにフレスコボールをしに来てるよ!」と連絡が。奇しくも、ももち浜は、福岡のアパートから車で約5分。私は久しぶりに海に行きました。
変わらずそこにあったもの。
そこにあったのは、チカコはもちろん、東京でお会いしたことがある懐かしい方々や、初めてお会いする方々、たくさんのフレスコボーラー達が気持ち良さそうにラリーを続けている光景でした。
こうして今まで出会った人と、同じスポーツを通して全く違う土地で再会してる。自分は勝手に悩んだりもがいたりしていた4年間だったけど、フレスコボールはずっと同じ空の下にあったんだ。そんな気持ちになりました。
その日、かつての「30分で脱落した女」は1時間ほどプレーをして、福岡最後のすてきな思い出を作って大阪に旅立ったのでした。