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下北沢で、関取花さんのライブを聴いて、出版社さんから直接本を買った

下北沢の再開発がすごいらしいということは、よく聞いていた。
といっても、埼玉の田舎育ちの私は、元々の下北沢のことをほとんど知らないから、単に、なんだか素敵な場所ができているんだなーと知り、行ってみたいなと常々思っていました。

そんな下北沢で、なんと関取花さんがライブをやると。
いうことで、関取花さんのライブにも、下北沢という土地にも、ドキドキワクワクしながら、行ってみました。

秋空の下でのライブ

初めて聞いた関取花さんの歌声は、伸びやかで力強かった。
私が大好きな「もしも僕に」から始まったその空間がとても心地よくて、日が落ち始めた秋空に合う、素敵な時間でした。
そして、ご自身の悔しかった頃の気持ちを歌った「明大前」。ギターの音が、まるで太鼓のように、体を響かせた。
当時の鬱屈とした気持ちや、焦りや、歯痒さが、あの低音で表されていたのかもしれないなと。
とても温かく、ゆったりとした、素敵なライブでした。



そして、ライブ後に向かったのは、BONUS TRACK。
ここがねー、ずっと気になってたんですよ。
飲食店やコワーキングスペースなど、個性のあるお店が集まっている、ちいさな街のような場所。

定期的にイベントを開催していて、この日は、毎月開催されているというブックマーケット。
出版社さんや書店さんが出店していて、直接、お話を聞きながら、本を手に取れる。

そんな素敵なイベントで、私が気になったのは、神奈川の真鶴という港町で、本をつくりながら、宿泊施設の運営もされているという真鶴出版社さん。
その宿泊施設の名前が「泊まれる出版社」。
なんて素敵なの。

初めて、出版社の人とお話しながら、その方が手掛けた本を手に取りました。
お姉さんの素敵な笑顔と優しい雰囲気で、真鶴出版のことや、取材したお店のことを伺って、思わず、泊まれる出版社ができるまでを描いた本を購入しました。
すぐにでも真鶴に行ってみたいんだけれど、なかなか予定が合わなくて悔しい・・・12月には行けるかな。

そして、これまた素敵な本屋B&Bさん。
いわゆる独立系本屋といわれるお店だと思うんだけれど、おそらく大型書店では見逃してしまうだろう本が並んでいた。
話題の本や人気のタレント本とかではない、かといってコア層にだけ理解されるような本というわけでもなく。
「どんなことが書かれているんだろう」と、本を買うことを目的としていなくても好奇心をくすぐられて、思わず長居してしまう、そんな場所。
そして、「今日買わなければ、次に来た時には、おそらく見つけられないだろう」と思った本。

この日に買った3冊


結果、下北沢が大好きになりました。
昔からの古着屋文化を残しつつ、若者が集う賑やかな場所でもあり、新しさを感じつつも、どこか落ち着く。

関取花さんがライブの中で、下北沢のことを「いろんな正解を許容する街」と言っていましたが、画一的ではない、流行とも違う、ひとりでいても安心できる、大丈夫と思える、そんな街でした。

BONUS TRACK 本屋B&Bからの風景

そして、夜がちゃんと暗いのも好きだったな。
新宿とか渋谷とかは、夜中でも多くの光が煌煌と点り、眠らない町だけれど、下北沢は違った。
夜を照らすのは、温かな光を放つ街灯や豆電球。
いつまでもいたい空間なんだけれど、ちゃんと家に帰ることを促すような街でした。

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