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失敗に寛容になろう

こんにちは,HARuです。今日は「失敗を責めると最終的に大ブーメランで返ってくるよ」というお話。

みなさんはミスをした相手に
「なんでそんな簡単なミスをするんだ!」
「どうして遅刻した?!気持ちがダラけている証拠だ!」
「締め切りを守れないなんてあり得ない!」
なんて怒っていませんか?
しかし,それで相手の行動が改善したことはないのではないでしょうか?

今回は,多くの子どもたちと接した中で学ばせてもらったテクニックをご紹介します。
ちなみに,この方法を活用する前の提出物の提出率は70%くらいでしたが,活用後には回収率はほぼ100%になりました。(どうしても期日内に提出できない子もいますが,最終的な回収率は100%です。)
さらに言えば,遅刻常習犯的な子も徐々に改善が見られるようになります。

相手に失敗を直してほしい。
どうしたら分かってくれるのだろう…
と悩み抜いた結果辿り着いた方法です。
同じようなお悩みを持った方はぜひご一読ください。

では,いってみましょう。

失敗した時の対応

みなさんは,相手が失敗した時,どのように対応しますか?もし以下のような対応をしている方がいる場合は考え直すことをオススメします。

・怒る
・怒鳴る
・責める

このような手段をとっても相手はその失敗を改善することは出来ません。
もちろん,一時的な改善は見られることもあるでしょうし,人によっては有効な場合もあります。
しかし,多くの人にとっては有効な手段とはいえません。
では,失敗を犯した相手に対する対応として適切な言葉掛けはどんなものだと思いますか?
それは

「どうしたの?」

です。
なぜ,この言葉掛けなのか詳しく説明していきますね。

怒る無意味さ

まずは,「怒ることは意味がない」というところから話をしていきます。
失敗した相手に対して怒りを感じる方は,おそらく,何事にも常に真面目で一生懸命取り組む方なのだと思います。だからこそ,相手のミスが許せない。
しかし,ここで重要なのは,相手のミスを許さないことではなく,
「どうしたら相手がミスをしないようになるか」
ではないでしょうか?
果たして,失敗をした相手を怒鳴りつけたり責めたりしたことで,相手の行動改善が見られるでしょうか?
逆の立場で考えてみてください。
今まで常に自分なりに一生懸命取り組んできたことに対し,一度だけ,たった一度だけミスをしてしまった。
しかし,それで上司は大激怒。あなたは,ミスをしてしまったが故に反論や自己弁護する余地も与えられず,ただ叱責されるだけ。
さて,この状況であなたは次回の仕事に対してやる気が起きるでしょうか?
起きませんよね。
つまり,ミスをした相手を責めても満足するのは,責めた人だけで,相手はむしろやる気が削がれたり。挽回する気力が無くなるだけなのです。
そこで登場するのが
「どうしたの?」
です。

どうしたの?と聞く意味

ミスをした時点で,ミスをした本人は反省していることがほとんどです。(ごく稀に反省しない方もいるかもしれませんが,それは自分のミスに気づいていない場合が多いのです)
ですから,ミスをした瞬間に相手を責めてもいまさらなのです。
そこで,私は,相手を責める代わりに
「どうしたの?」
と聞きます。
なぜなら,相手はミスをしたことですでに十分反省しているからです。
であるならば,まずは相手の言い分や理由を聞いてから今後の対応を考えればいいだけなのです。

例えば,相手が遅刻してきたとしましょう。
その際「どうしたの?」と聞いてあげると,「電車が事故で遅れてしまって…」や「寝坊しました。すみません。」などとキチンと自分のしたことを振り返り,反省することができます。
電車が遅れたというのであれば,突発的な事故があっても間に合うように少し早めに出発するようにとアドバイスが出来ますし,寝坊してしまったということも,誰にでもあることだからねと受け止め,次回の改善策を一緒に考えることで次のミスを減らすことができます。
大切なのは,相手を責めることではなく,相手に寄り添い,改善策を一緒に考えることなのです。

責めると大ブーメランで返ってくる

人の失敗を責めるということは,自分も失敗した時に責められるということです。
自分にはその覚悟がある!絶対にミスをしない!
という方でも,ミスはします。どんなに優れた方であっても失敗をしない人間はいないのです。
相手を責めて追い詰めても何もいいことはありません。むしろ,自分が失敗した時に相手から責められるか,部下であれば見放されるかどちらかでしょう。
果たしてその状態で良い仕事など出来るのでしょうか?
最近の研究で,良いチームは心理的安全性が担保されているということが証明されています。簡単に言えば,失敗しても寛大に受け止めてくれる雰囲気や自由に意見が言える雰囲気があるかどうかということです。
新しく何か始める時などは,失敗のリスクも伴うものです。それを受け入れ,先に進むことができるチームこそ最強のチームになり得ると私は思います。

自分に甘く人にはもっと甘く

日本人はもっと自分も人も甘やかしていいと思っています。失敗するリスクと成功するリターンを天秤にかけ,リターンの方が大きいのであれば挑戦するべきです。だからこそ,お互いに失敗に対して寛容であるべきだと思っています。

ただし,失敗に寛容なことと,失敗を繰り返すことは全く違う問題です。
失敗を繰り返すことは避けなければいけません。

相手が失敗をしてしまった際に,どうしたの?と聞きながら,一緒に改善策や次回,同じことが起こらないための対応策を考えなくてはいけません。
ただし,その際,気持ちの持ちようでなんとかしようとするのはやめてください。
気持ちではなく,仕組みを変えるのです。

例えば,学級で忘れ物をした子に,
「どうして忘れたの?頭に入れて帰ろうとしたけど,忘れちゃったんだね。じゃあ,次はそれ以外の手段を考えて実行してみようか」

という話をします。つまり,同じ過ちを繰り返さないような仕組みを作ろうということです。
手にペンで忘れ物を書くことが有効な子どももいれば,連絡帳のようなノートに書くことが有効な子もいます。それぞれが,自分の特性を把握し,どうすれば同じミスを繰り返さないかを共に考えることも私たち教師の役割だと思っています。

というわけで,今回は失敗に寛容になろうというお話でした。

・失敗した相手には「どうしたの?」と聞く

・一緒に次にミスを起こさないための仕組みを考え,作る

この2点を大切にすれば,必ず失敗は減らせます。

ぜひ,みなさんも試してみてくださいね😊


ここまでお読みいただきありがとうございました。

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いつもお読みいただいている皆様,ほんっとうにありがとうございます。

それではまた😊

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