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micromを始めたきっかけとコンセプト

自分の仕事として、microm(ミクロム)という屋号でやっている植物の仕事があります。

このmicromという事業(というほど大袈裟なものではないけど、雇われてやっている以外の仕事のひとつ)について、考えていることなどを書いてみるノートです。


micromのスタート

micromの最初のテーマは

「植物をアクセサリーとして身につける=プランツジュエリー」

でした。


最初に主宰した会のチラシがこれ。


2012年。なつかしいですね。

このときはまだ無邪気に、生の植物をアクセサリーにしたら楽しいんじゃない?くらいのノリでした。

いまやすっかりメジャーになったレジンで花を固めたアクセサリーも、出始めの頃だったでしょうか。

あえて生の植物で、としたのは「レジンで固める・ドライにする・着色する=永遠に残る価値」への反発があったと思います。


生きているからキレイなのに。永遠じゃないからこそいいのに。

そんな想いがムクムクと育っていき、それがmicormのコンセプトのひとつになりました。

数日で枯れてしまうものもあるし、劣化もする。植物とはそういうもの。

いつかは消えてしまうものだからこそ、いまを大切にする、ということ。


近づいて見る視点

もうひとつのmicromのコンセプトは「近づいて、クローズアップして見ること」。(「ミクロの視点」のミクロがmicromの名前の由来です)

たくさんの花を豪華に活けるのもいいけど、ひとつの花びら、一枚の葉っぱにクローズアップして見ることで、その植物の美しさに気づく。

プランツジュエリーはまさに、たくさんある素材のなかから「一枚を切り取ってクローズアップする行為」です。

同じ鉢植えから採る葉っぱでも、先端と根元では質感が違う。季節によっても色が違う。クローズアップする視点をもつと、そんな小さな変化を感じられるようになります。

それに慣れると、いつも同じに見える風景や、気にも留めなかった季節の移り変わりにも気づく。

都会に住んでいても、そんな視点をもつ人がふえるといいな、というのがmicromの願いです。


プランツジュエリー以外の活動

最近は、リースレッスンやコサージュレッスンなど、プランツジュエリー以外の制作や活動もしています。

ですが、考え方の基本は同じ。


・加工しない、そのままの植物を楽しむこと。

・その季節にしかないものを大事にすること。

・近づいて見たり、細かく切って見たりすることで、その植物の美しさに気づく手伝いをすること。


この視点は、プランツジュエリーを始めたからこそ気づけたことでもあります。

商売としては、いろんな可能性に手を出した方がいいのかなと思うこともありますが(プリザとかレジンとかハーバリウムとか)、micromはmicromらしく、このポリシーに沿った商品やレッスンの企画をしていこうと思っています。



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