破壊、再生、そしてまた

(10月末)
しばらく片付けられていなくて、荒れていた部屋をやっと掃除した。
一週間くらい前、ゴキブリが出た。
私との出会い頭あっちも驚いていて、ギターの下に隠れて固まってて、ちょこまか動きまわる感じじゃなかったから、ほうきで掃いて窓から逃がしてあげた。
図々しくキッチンに向かってくるのもいるから、とても素行がいい。
素行が悪かったらハイターかけてころしちゃってたよ。

段ボールも餌になるっていうよね。いっぱいあるから捨てた。
リクルートのバッグも捨てた。仮にもう一回就活するとしても、使わない。あんな堅さが求められる環境に私は金輪際行かない。

よくなっているように見えて、またすぐおっこちる
「なおってきてるんだ!」と思うときが次のうつのフラグで、
誇大な自信こそが躁
わたしはだいじょうぶ、わたしは元気
そう言い聞かせてるときはまだよくて、
言霊ってあるよね~言わなきゃ叶わないよね
って思ってると地獄を見る
叶ったことにしようとするのはとても簡単
でもそれがどういうことか
'わたしは自力で瞬時に治れるんだ'、という勘違いをするということ
なおったふりとか元気なふりとか、そりゃできる
わたし無駄に器用だから
心配されるのが苦手な性分だから、表に出さないようにできるようになっちゃった
心配されたらされたでありがたいし嬉しいんだけど、心配されるために病んでるわけじゃない
本当は元気な姿をずっとみていてほしいし、みせていたい
でも本当に元気がないときにSOS出さなかったら出さないで、悲しい思いさせるんだよね
わたし人は大好きだから、人と生きていくためにちゃんと人間らしく振る舞えるよ

わたし神経質な割にはちゃんと正常なんじゃないかなあ
作家の村田沙耶香さん(『コンビニ人間』の作者)は、’正常ほど不気味な発狂はない’と言っていたけどね、ふふ
わたしには、ちゃんと客観性があるらしい
近頃、おかしいと思ったことはすぐ反論してしまう気がして、自分って今躁状態なんだろうなって思って、
お医者さんに、「わたしって今、躁うつなんですか?」って聞いたら、「そんなに明瞭に自分の状況をぺらぺら喋れたらうつじゃない」と言われた
おかしいと思うことが次から次に起こっているだけでした
狂っていたのはわたしではなく、世の中だった、って思うことにしよう
わたしとても能天気だから、頭がおかしいのはわたしだって世の中だってどっちでもいいじゃんって思っちゃう
’お前がおかしい’って顔されたら、私がおかしいんだなって思う
だって根本はなんでもいいし、すべてがどうでもいいという性分だから
こだわりなんて全部もってるふりでいいんだから、こだわりらしきものがないと、わたしは優柔不断すぎて何も決められない
目の前の人間の肩書とかほんとにどうでもよくて、性別とかもまじでどうでもよくて
だからわたしは狂いやすいかもね、正常を演じやすいのかも

Perfumeの曲に救われる日々だよ
『再生』の歌詞に抱きしめられてる
’いつか一人の国から便りが届いて だから行かなきゃ行かなきゃ 結局ぜんまいは巻かれた’って、すごすぎるよ
中田ヤスタカさんはわたしの最初の神様
中田ヤスタカさん、前にインタビューで’海外進出は?海外行きたい気持ちないの?’って聞かれて、’ない。地名がジャンル名になることもあるし、センスが変わってしまうかもしれないのは怖いから’と言っていたのを、最近急に思い出した
私は海外に行ったことがない
港区男子的な、ちょっとお金持ってる男性って、なんであんな海外海外言ってるのかな、「経験のためにとか、海外行きたいと思わないの?」って割と馬鹿にした感じで言われるんだけど、別に直感で全然行きたいと思わないからさ
行きたくないわけではないけど、そのお金あったら全然日本で美味しいもの食べに行く 四季の移り変わりに合わせて、美しい景色を求めて弾丸で旅に出る
このグローバル化した社会で、どこにいたって正味変わらない
ワーキングホリデーに行ったって、普通に日本で会社員やってたって、世界は世界だよ 気の赴くままにただそこに居ればいい
海外行く人のことは全く笑わないから、日本に留まる人間のことも馬鹿にすんのやめな?わたしは好きでここにいる
特別なことを求めてる、慣れたベッドでよく寝て、祖母が送ってくれる美味しい米を食べて、自分でめんどうみてる花を眺めて、同じ場所で毎日違う空気の匂いを感じるの

わたしはいつも何かに遅れている
でも、走れば追いつく
一定の時間間隔が皆無で、時計を何度も見るという多動のおかげで時間を把握してるだけ
時間を忘れて過ごす時間の美しさを知っているし、これはこれでいい

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