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アセクシャルをパートナーにカミングアウトした。

彼に言った。アセクシャルであること。

言わなきゃ言わなきゃって思ってて、なんか言えそうな雰囲気になったから。けど、なかなか勇気が出なくてあーとか、うーとかずっと言ってたら、「なんか言いたげだね」って言われて。あーこれはもう言わなきゃって思ったんだけど。かなり時間かけて、勇気出して、話そうと決意することができた。

まず、セクシュアリティが身体的な性、こころの性、恋愛志向、性的指向といろいろな要素からできてるってことを丁寧に伝えた。そのうえで、恋愛指向や性的指向が必ずしも誰かしらに向くわけじゃなくて、全く向かないひともいるってことを伝えた。

そのあとは、私自身も昔から性的指向が誰にも向かないということを伝えた。

彼の反応を聞くのが怖くて、永遠に彼の会話のターンがこなければいいのにと思いながら。もう話せることもないのに永遠に説明を続けた。けどさすがに30分くらい1人で喋ってたしさすがに黙ろうと思って話すのをやめたけど、彼の反応とか声とかも聞きたくなくてずっと耳ふさいで、ギリギリ声が聞こえるくらいまで耳を押さえてた。

「なんとなく感じてたよ、言いたいことはわかった」って彼が言って。とりあえず真っ向から否定されなくてよかったって安心した。

そして「言ってくれてありがとう」って言ってくれた。セクシュアリティのことなんて、私と付き合うまで一切知らなかったのに。頑張って理解しようとしてくれて。とことん優しいなあと思って、私も「聞いてくれてありがとう」って言った。

とりあえずは、私がアセクシャルであることを認めてくれて。そのうえで今後私たちの関係をどうしていくか聞きながら考えてくれてたみたいだったけど。正直私も彼の反応をふまえてもう一度自分のセクシュアリティと彼との付き合い方をじっくり考えたいと思った。

彼は、私に行為を無理強いするのはいやだから求めることはしないって言ってくれた。けど、それは私が私のセクシュアリティを彼に無理強いすることになるから。今結論づけるのは良くないと思うって伝えた。


これから、私だけが我慢する関係も、彼だけが我慢する関係も、多分どっちもうまくいかない。どれだけお互い寄り添えるかを何度もじっくり考えて話し合う必要があると思った。

とりあえずは、聞いてくれて認めてくれてありがとうと伝えて、今日はおしまいにした。


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