名選手名監督にあらず

スポーツ界には
『名選手名監督にあらず』
こんな言葉があります。

現に、
大阪桐蔭西谷監督は大学時代はブルペン捕手。
元東海大相模門馬監督は大学時代マネージャー。
仙台育英須江監督は高校時代学生コーチ。
日大三高小倉監督は大学では野球部に所属していません。

決して、
4番やエースでなくとも監督として成功している方は、
一定数いるのです。

ではなぜ、
『名選手名監督にあらず』
こういった格言が生まれたのでしょうか。

自分の見解としては、
名選手とは、いわゆるスター選手。
野球を初めて以来、ずっとエリート街道を進んできたと思います。

つまり、

補欠になった経験がないと思うのです。

補欠になった経験がない。
つまり補欠の選手の気持ちが十分に理解できないのではないかと思います。

こういった書き方が正しいかわかりませんが、
補欠の選手の気持ちは、
補欠だった人にしかわからないと思います。


高校野球の強豪校では、
部員数が80人程の高校が平均かと思います。
夏のベンチ入りメンバーは18~20人。
60人近くがベンチに入れません。

そのベンチに入れない選手に対して、
どういった接し方をしてあげるか、


自身が学生時代、
学生コーチやマネージャー、ブルペン捕手、
バッティングピッチャー、メンバー外。


こういったことを経験していれば、
ベンチに入れない選手との正しい向き合い方が
なんとなくわかると思います。


高校野球の指導者として1番大切なことは、
誰一人腐らせずに、
高校野球をやってよかった。
この思いで引退させてあげることだと思っています。

ベンチに入れない選手を腐らせてしまったら、
そのチームは甲子園に行けないと思います。
仮に行けたとしても、レギュラーだけが頑張って勝ち取った甲子園など価値はありません。


少々話が脱線してしまいましたが、
何が言いたいかというと、

『名選手名監督にあらず』

野球人生でエリート街道を進んできたスター選手より、
学生時代、裏方やメンバー外だった人の方が、
補欠の選手の気持ちがわかり、
補欠の選手、
全員から信頼される監督になる。

つまり良いチームが形成され、
結果に繋がると思うのです。



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