高校野球の監督を志した理由②
いち早くアピールしてレギュラーを勝ち取る。
絶対に甲子園で活躍してやるんだ。
そう志して迎えた高校野球生活1日目。
1年生はまずは見学。グランドではBチームの選手たちがシートバッティングを行っていました。
ケースは1アウト1.3塁。
まず驚いたのが1~9番打者全員が軽々深い犠牲フライを打ったのです。空振りする打者、ゴロを打つ打者は1人もいませんでした。
守備もエラーは無く、厳しい声が飛び交う。
「これでBチームなのか。とんでもないところに来てしまったな。」
憧れの高校野球。意気揚々とした気持ちで迎えた初日、
すっかり自信を無くしてしまった自分がいました。
ただ、
『俺も高校生になったら甲子園で活躍するんだ』
小学生のときからもった目標を達成するために、
へこたれてる暇はありませんでした。約100名の大所帯の中で1番下手だったと思いますが、我武者羅にボールに喰らいつきます。
迎えた1年生大会ではスタメン出場は0。
一塁ランコーから声を張り上げて、代走で数試合出場した程度でした。チームは準優勝。1年生大会を終えると
多くの1年生の仲間がAチームに合流していきました。
自分はBチーム。むしろBチームだがB戦にもあまり出場できない。そんな立ち位置でした。
それでも、夜遅くまで腐らずノックを受け、バットを振り続けた姿勢を評価していただき、
1年生の冬、初めてAチームに昇格させていただきます。
チームは来春甲子園出場を確実にしていたこともあり、
自分にとって物凄く大きなチャンスでした、
しかし、Aチーム合流後わずか30分でBチームへの降格が言い渡されました。
たかが30分、Aチームの練習についていけなかったのです。やっと掴んだチャンス。結果を出すことは出来ませんでした。
その後も、腐らず練習を重ねましたが、
春、夏と一度もAチームへ昇格することはできませんでした。先輩方がプレーする姿をただスタンドで眺めることしかできませんでした。
月日は流れ、
先輩方が引退し自分達の代になりました。
新チーム発足。大きな転機が訪れました。
続く。
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