来年の目標設定を効果的におこなうためのコツ
1年の最後にやることと言えば多くの人が、
来年何をするか目標をたてるでしょう。
今より高いところへ飛躍するための目標かもしれませんし、
まったく新しいことへの挑戦かもしれませんが、
何かしらやろうと決意を新たにする人は多いと思います。
ですが、目標設定ってけっこうな高等技術であって、
何も考えず漠然とたててもあまり意味がない。
効果的な目標をきちんとたてるにはコツを掴んでおくことが必要で、
そのカギはマージナルゲインという考え方にあります。
マージナルゲインとは元々はスポーツの世界で広まったもので、
現在ではビジネスや投資などの分野でも聞かれるようになった言葉。
ざっくり概要だけ解説すると大きな目標をたててそれを細かく分解し、
乗り越えるべき小さな目標を設定していくというものです。
これの何が効果的なのかというとまず大きな目標をたてることで、
時間に対する行動の質を最大限に高めることができる。
というのも、人には時間が許す限り物事を先延ばしにする傾向があり、
これをパーキンソンの法則と呼びます。
簡単に思えるようなことでもそれを1年かけてやると目標設定すると、
1年かけてやるようその目標を達成するための行動が先延ばしされていく、
つまりは時間あたりの行動の質がどんどん薄くなっていくのです。
ですから、1年かけてやる大きな目標をまずたてることで、
時間あたりの行動の質が自然と高まるのですね。
ただ、とにかく高い目標をたてればいいというわけでもなく、
現実感ある高い目標であることが大事。
現実感とは例え現時点での自分では無理だったとしても、
適切な行動をとれば必ずできると確信を持てるということです。
確信はないし達成のための具体的な指針もなにもないけど、
そうなればいいなというのはただの妄想でしかない。
きちんと現状の自分と目標の高さをある程度でも理解したうえで、
それでもできると確信を持てる大きな目標をたてること。
これができれば後は達成するために必要なことを明確にするために、
目標を細かく分解し現実的な小さな目標をたてていく。
実践して自分の想定と現実とのズレを把握していきながら、
必要であれば小さな目標を修正してまた実践する。
これを繰り返すことで最終的に大きな目標にたどり着けるわけですね。
いろいろお話してきましたがとりあえず目標設定のコツとして、
現実感ある大きな目標から現実的な小さな目標をたてるという、
一連の流れはぜひ覚えておいてください。
これを意識するだけでも目標設定が効果的になる、
より達成可能性の高い目標をたてることができるようになるので、
ぜひ実践してみてほしいと思います。
では、今回はここまでです。
ありがとうございました。