物語の語り手を自分から他人に変えてみることで今とは違った世界が見える
人は基本的に物事を物語に仕立てる傾向にあります。
例えば仕事でミスをして何らかの損失が出たっていうのは、
1つの事実であり大抵は特に意味がないです。
様々な物事が積み重なってそれがある時に、
ミスという形で出てきただけ。
同じようなことがおこるのを防ぎたければ、
原因を特定して対処すればそれでいい。
だけど、人はそこに何らかの意味をつけて物語にするのが好きで、
想像力が豊かな人だと何らかの意図があったんじゃとか考えたりします。
これはどんな人でも少なからず持っている傾向で、
意識的にしなくても無意識的にはしてることもあって、
まったくそうしないようにすることはできません。
ただ、物語の語り手を誰にするかを決めることはできます。
大抵の物語の語り手は自分。
自分の価値観や立場、思考傾向などから物事を見て、
そこから物語を作ります。
だけど、当然ですが物語には他にも登場人物がいて、
その人から見ればまた別の物語が作られる。
例えばビジネスだと自分では人や社会の役に立てる、
価値ある商品やサービスを作ってるんだと、
そういう物語を作っている人がいます。
だけど、別の人から見れば特に価値を感じない無駄なものを、
あの人は作ってるんだという物語が生まれてるかもしれない。
で、ビジネスで成果が出る時は自分ではなく、
他人の物語で受け入れられた時なので、
自分の物語でいくら価値を感じても意味はない。
少なからず他人の物語を見れるようにならないと、
結果が出ずに終わってしまうのですね。
どんなことであれそこに複数の登場人物がいるのなら、
それぞれがそれぞれの視点から物語を作ります。
大事なのは自分が得たい結果を引き寄せるためには、
誰の視点で物語を語る必要があるのかを、
きちんと考えてみることです。
これができるようになれば自分視点の物語から抜け出して、
より広い世界の物語を見て語ることができるようになる。
それだけできることや考えられることが増えてていくので、
ぜひやってみてもらえたらと思います。
では、今回はここまでです。