キャリア的視点111 -聞く 聴く 訊く-
毎日ブログ 111日目(2020/6/18)
(※この記事は自社ホームページからの転載記事です)
皆さんは家庭の中で
ちゃんと家族とお話を
したりしていますか?
私もできるだけ
妻や子供と話をしようと
心がけているつもりですが、
なかなか上手くいかない事を
自覚しています。
特に息子には
どうしても怒ってしまうのです。
「宿題は終わったのか?」
「野菜もちゃんと食べなさい」
「まだ起きてるの?」
まさに詰問口調です。
キャリアコンサルタントとしては
自信を無くしてしまいます。
前回、
「見る 観る 変わる」
という記事を書かせていただきました。
「 みる 」 という観点から
観察力に焦点をあてて
観たのですが、
続けて 「 きく 」 を
考えてみたいと思います。
とは言えこれ、
我々キャリアコンサルタントにとっては
常識も常識。
何と言っても、キャリアコンサルタントとは
「 聴く 」 のプロフェッショナルなんですから。
大きく出てみました。
でも異を唱えるキャリコンもいないはず^^;
まずは 「 聞く 」 から
順にみていきましょう。
聞く … 音・声を耳で感じとる。耳に感じて、知る。
周囲の音が、
耳に聞こえてくる状態。
本を読んでいると
虫の音が聞こえてくる。
の様な使い方をします。
音楽鑑賞もBGMとしてなら
この「聞く」に入ります。
聴く … 心を落ち着け注意して耳に入れる。
相手の話を意識して
理解しようとしながら聴く。
患者さんの話を聴く。
訊く … 訪ねて、答えを求める。問う。
相手に対して
返答を求めて訊く。
駅への道順を訊く
「 きく 」 の場合、
他にも「効く」「利く」などもありますが、
これは「話をきく」系ではないので、
別にしておきますね^^;
いずれの場合も
「聞く」が常用漢字として
代表格になっており、
「聞く」と書いても
間違いにはなりません。
私たちキャリアコンサルタントは
人の話を聴きます。
話の奥の心の声を
聴くようにしています。
決してお悩みを 「 聴く 」 場で
晩御飯のおかずを
考えながら聞いていたり、
好きな漫画の真犯人を
訊き出したりはしないのです。
お悩みの前に
信頼関係を築く時には
漫画の真犯人は訊くかもしれませんが^^;
ここ数年、
企業の評価の中にも
「 傾聴 」 と言う言葉を
聞くようになってきました。
皆さんは傾聴って
何のことかご存じですか?
企業の評価にも出てくるのに
評価する側も、される側も
その実、意味や内容を
把握していない事が
多いのです。
それでお互いに納得のいく
評価が成立するのでしょうか?
傾聴とは
「コミュニケーションを円滑にする」
とも言われます。
人はアウトプットをしたがります。
もちろん全員ではありませんが、
比較的多くの人は
自分の話をしたがります。
だからこそ人は
自分の話を聴いてくれる人を
無意識レベルで欲するのです。
傾聴 … 耳を傾けて、熱心にきくこと。
聴くことに耳を傾ける
のです。
「 聴く 」 で既に相手の話に
注意しているのに、
更に耳を傾ける。
どれだけでも
聴こう、という意思が
感じられる言葉です。
最近、人事評価として
1on1 を取り入れている企業が
増えています。
正にここで求められるのが、傾聴ですね。
傾聴は、
その意味を知ったからと言って
一朝一夕にできる人は
そんなに多くはありません。
特に企業での1on1-MTGは
主導を取るのが上司になります。
この上司の方は、
これまでに傾聴を
学んできてますでしょうか?
1on1-MTGを
有益なものにするためにも
傾聴を学ぶ機会を
作って欲しいと思います。
何より、聴くことは
皆さんのビジネススキルとしても
活用できますし、
人間関係の構築にも
一役買います。
たかが聴く、されど聴く。
この機に 「 聴く 」 を
学び直しましょう。