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キャリア的視点386 -マイノリティ -

世の中のほとんどの事象は2つ以上に分けられますよね。朝食は「和食派」「洋食派」とか。そしてそれは50:50にはまずならない。
そんなわけで今日のテーマは「マイノリティ」です
読了時間は3~5分です。
今日もキャリア的視点で身の回りを見てみましょう^^


ダイバーシティ

マイノリティという言葉を聞いた事はありますか? そしてその意味はご存知でしょうか?

マイノリティとは「少数派」のことをいいます。反対語になる多数派は「マジョリティ」ですね。政治でいえば野党あたりになるのでしょうか。

そしてもう一つマイノリティを語る為には欠かせない概念があります。
それがダイバーシティです。

現在、世の中は多様性(ダイバーシティ)を重んじる様になってきました。
「人にはそれぞれユニークな個性があって、誰一人全く同じ人間はいないよ、人と違うのが当たり前だよ」と子ども達に宛てたメッセージを送ったりもします。

しかし、やはり人間は群れで生活する生き物なのか、人と違うことをすることに不安を感じる、そんな心理が間違いなくある様です。

個性は多様性に分かれても、ある分野においては誰かと一緒にいたい、仲間外れにはなりたくない、できれば大きなグループが良い。
そして人は多数派に入り、自分の優位性を保つ為に少数派を迫害していく。
自分とちょっとちがう事で相手を否定する。いじめの元凶ですね。

だからこそ必要な概念として「多様性」が言われるのですね。他人は自分と違っていて当たり前なんだよ、って。


マイノリティ

しかしあらゆる分野において人が複数集まれば、まさに多様な意見が生まれます。そしてその意見を集約していけば必ず均衡は取れないのです。結果として、多数派と少数派に分かれます。

私は多数決のことを「数の暴力」なんて言ったりもしますが、民主主義は多数決が基本です。より多くの人の賛成意見を取り入れる為、51:49であっても多数決では多数派の意見を採用します。

しかしこの時、忘れてはいけないのが少数派意見、マイノリティです。彼らも立派な仲間の一人ひとりです。毎回多数決で少数派意見を無視していては、彼らは面白くありません。これではモチベーションだって上がりませんよ。マイノリティの意見もしっかりと精査し検討する。そんな文化が出来たら彼らも自分の意見を堂々と発信していけるんですけどね^^

もう一つ。いつも同じメンバーで話をしていると、マンネリが始まります。マンネリから悪循環は始まります。
その救世主となるのがマイノリティである事は非常に多いのです。マイノリティの意見はイノベーションの源泉であることが、実は多いのです。それまで同じメンバーでマンネリ化している会議などでは波紋を起こす一滴となり得ます。

人はあらゆる分野でマイノリティに成り得ます。例えA分野ではマジョリティに属していても、B分野ではマイノリティに属することに成り得るのです。
だからこそマイノリティであることを恥じる必要もないですし、マイノリティを軽視する社会であってはいけないとすら思うのです。

例えば現在、性的マイノリティと言われる
身体的性(身体構造上の性)」
性自認(自身の性をどのように認識しているか)」
性的指向(どんな性を好きになるか→LGBT(LGBTQIA+))」
性表現(どんな性として振る舞うか)」
に関しては、ゆっくりですが社会的認知と共に社会が変わってきています。

逆に母子家庭への支援が充実していく(まだ足りませんが)のに反して、父子家庭への支援は何も変わっていません。

マイノリティを大切にする社会的文化がこれからの日本の課題になるのだろうと思います。特にいじめやパワハラは個人の狂った愉悦の為に意図的にマイノリティを押し付け、迫害します。
多様性(ダイバーシティ)を謳うのであればこそ、少数派(マイノリティ)を大切にする必要があると思いませんか?


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個人の活性化を組織の活性化に繋げます。


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