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キャリア的視点384 -守るべきものを護る為に-

今日は「コンプライアンス」のお話です。
これまでにも何度も書いてきていますが、先日そのテーマで登壇させていただいた、その時の話から始めます^^
読了時間は3~5分です。


コンプライアンス

それは監督者向け研修での一幕です。
その日のテーマは「コンプライアンス」です。朝から夕方まで7時間みっちりコンプライアンス漬けの1日です。

コンプライアンスとは…
日本語で表記する場合には「法令遵守」をいいます。

では法令等遵守とは何を指すのでしょうか。
法令とは、みなさんご存知の法律を指します。日本国憲法を始め、約2,000種類ほどある法律の数々です。ここまではわかる話です。
実は肝心なのが、「等」の方です。

「等」に含まれるもの、それは何でしょうか。

「倫理」「道徳」「規律」「ルール」
これらのものが「等」に含まれるのです。しかも、地域別、文化ごとに微妙に異なるのです。

法律の専門家である弁護士や検事、裁判官ですらこれらの全てを網羅する事は実質不可能でしょう。彼らは自分の得意分野に特化し、お互いに補い合ってカバーしているのです。プロですね(^^)
では、法律の専門家ではない私達はどうしたら良いのでしょうか。


違反の結果

詳細を知りたい方は研修に申し込んでいただくとして、冒頭の監督者研修における一幕から話を進めましょう。
ちょうと15:00の休憩を過ぎたあたりで、受講生の一人から質問があがりました。受講生といっても某企業の課長さんです。

「企業の発展のためには、多少のグレーも仕方がないと思いますが、どう思われますか?」

私の立場的には「OKでーす!」とは言えませんよ、とした上で、私の返答はこうです。

「グレー」の程度にもよるのかもしれませんが、やはり基本的にはNGだとして考えてください。

法人の言うのは、法の名の下に事業を認可されている存在のため、法を犯す、ブラックな事は最終的にその認可を取り消され廃業にもなりかねません。
そうなった時、みなさんは「指示をした者」として刑事罰を加えられる可能性があります。その覚悟はありますか?

またそこまで行かなくても業務停止処分などになれば、得た利益よりも大きなペナルティを支払うことになりますよ。

そして更に問題になるのが、「信頼」です。これまで培ってきた、顧客や地域住民の方々からの信頼を失う事になります。0ではありません。マイナスです。
その信頼回復のために、更なる時間と費用をかけることになります。

企業は事業を始めた段階で、存続し成長を続けることが求められます。それはそこで働く皆さんと、みなさんの家族を守る為でもあるのですが、たとえグレーとは言え、「コンプライアンスを甘くみる」と言うことがどんな結末に繋がるのかを、想像して認識して欲しいと思います。

人それぞれ考え方が違っていて良いのですが、やはり他人に迷惑をかけるのであれば、それはNGですよね。


信頼を取り戻す

企業は生まれた瞬間に、存続を続け、成長を続ける義務が発生します。
その為に必要なものとは、何より「信用」ではないでしょうか。

商品やサービスに対する信用。
窓口担当者に対する信用。
そして取引相手として足るかを企業は求められています。
どんなに表向きには綺麗なことを言っていても、裏でコンプライアンス違反をしていたのでは、その落差は致命的です。

タレントの渡部氏(アンジャッシュ)などは正にそれです。彼の姿を見てみなさんはどう思い、彼は今どうなっているのでしょうか。

あなたがコンプライアンス違反を犯せば、あなたの会社がこの様な事になるのです。
一度失った信頼を取り戻す事は、本当に難しいのです。

であれば、最初からしなければ良いだけのことです。「生き馬の目を抜く」この世の中なのは知っています。「正直者が馬鹿を見る」事が往々にあることも知っています。

しかしだからこそ、私達一人一人には「自制心=心のブレーキ」が求められるのです。みなさんの心のブレーキはちゃんと機能していますか?



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個人の活性化を組織の活性化に繋げます。


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