キャリア的視点380 -会話泥棒。-
今日のテーマは昨日に続き「会話」です。
皆さんも普段いろいろな方とお話をされますね。その中で実は恐ろしい事が起きているんです…!
読了時間は3分ほどですよ^^
会話泥棒
会話泥棒とは、なんでしょうか。ご存知ですか?
昨日「会話」をテーマに書いたのですが、さらにもう少し違う視点で書いてみようと思います。それが会話泥棒です。
ちょうど先日行った指導者向け研修の中でその話題にもなりましたので、少し書いてみますね(^^)
これは比較的に「頭の良い人」がやりがちです。相手の話の内容、結論が『わかった気になってしまう』のです。
「あぁ、それなら○○だよ」
って、話の最後まで聴ききることなく相手の話を遮り、かつ、話の主導権を持っていってしまうことを『会話泥棒』と呼びます。
以前、何年も前の話ですが、アメトーーク!を観ていた時の話です。お笑いコンビ「品川庄司」の品川さんが、後輩芸人から訴えられていました。
この時はトーク泥棒という表現でした。
キャリアコンサルタントとして傾聴を学ぶ中で、会話泥棒という単語自体は出てきませんが、同じことです。
「相手の話は最後まで聴きましょう。その上で一拍待ってから、話し出しましょう」
一拍待つのは、相手の話が終わったことを確認するためです。一拍待って話し始めるのです。それが傾聴の数あるコツのひとつです。
では、どうする?
なぜそんな面倒くさい様なことをしないと行けないのでしょう。
答えはものすごく単純です。
相手に気持ち良く話してもらうためです。
傾聴というものは、相手の話を聴く技術ですので、相手が気持ちよく話してもらえなければ成立しません。
その意味では「会話」とは厳密には異なります。
では逆に、会話泥棒になってしまった場合は、相手はどう思うのでしょうか。想像できますね?
そうです。不快になるんです。
それはそうです。自分が話している最中にいきなり入ってきて、話の主導権を持っていかれたら、立場が無くなってしまうのですから。
もう一つ言えば、第三者がいた場合には、その人の印象も良くはないでしょう。
先のアメトーーク!の品川さんの件では、あれはお笑い番組ですから、基本的にはお笑いにされていますけどね…^^; 実際に目の前で展開されたり、自分がそれをされたら…
「この人、失礼じゃない? Aさん、平気かな?」
って思って泥棒さんよりもAさんの顔色を気にする事がしばしばあります^^;
さあ、だとしたら皆さんはどうしたら良いのでしょうか。
これも簡単な話ですよね。
「相手の話は最後まで聴きましょう。その上で一拍待ってから、話し出しましょう」
これです。最後まで話を聴くようにするだけのことです。
冒頭に書いた様に、会話泥棒をしてしまう人は、基本的に頭が良い人がしがちです。会話の先が解ってしまうから、すぐにでも答えを言いたくなってしまうのです。会話はテンポも大事ですからね。
しかし友人との会話というものは、早押しクイズではありませんよ^^; 急いで答えを出す必要なんかどこにもないのです。
どうですか、みなさん。ご自身に心当たりはありませんか?
ぜひ明日からは、話の最後まで聞くようにしてみましょうね^^
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