キャリア的視点395 -副業の役割-
最近もてはやされている「副業」をテーマにした話です。
パラレルキャリアを意味する「複業」とは異なる「副業」って、どんなものなのでしょうか。今日はそんな考察です。
読了時間は3~5分です。
副業解禁の本音
最近、「副業」と言う言葉が飛び交っていますね。Twitterでもfacebookでも、このnoteでも1日に何回も見かけます。まさに副業フィーバーです。
まるで副業という新しい業界に、一気に波が押し寄せるようで、その勢いが半端ないのを感じます。
2017年に働き方改革実行計画が閣議決定されたのを皮切りに、テレワークや副業・兼業などの柔軟な働き方の実現を目標としたものです。
翌2018年1月にはモデル就業規則が改定されたことにより、一気に労働現場へと広まりました。
「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと」という規定が、「勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる」に変更されましたのです。が、現状はまだ「許可制」を取っている企業も多いのが現状でしょう。
私の前職では、役員が言っていました。
「本当は副業を許可したくない。政府の指針(ガイドライン)が変わったから仕方なく解禁にするだけ」
これが本音なのでしょうね。
ただし、これらを言われた時の私の心境は、
副業を禁止にしたいのなら、せめて他で働かなくても良い程度に満足できる給与を出してください。
でした。はっきり言って人に自慢できる額ではありませんでしたから、副業に飛びつきたくなる皆さんの気持ちは良く分かるつもりです^^;
真の本音
企業が副業を解禁したくない、その本音に含まれる理由は3つ。
ひとつはセキュリティーの問題。
特に同業他社に副業などで入ってしまった場合に自社独自のシステムの話などが漏れないようにするため。
ふたつめは副業で時間を取られることで、自社の仕事がおろそかになるのではないか、という心配。
副業を始めることで残業を行わなくなり、自社の仕事が回らなくなるのではないかという心配を始めたのです。
それまでは「みなし残業代」を給与に含ませていた為、多少の残業は人件費的には意に介さなかった企業ですが、場合によっては人を一人雇わないといけなくなってしまうかも知れないのです。
そして最後に、自社より他社の方が良い(福利厚生を始め)と思われたら、人材が流出してしまうことを心配。
何ともネガティブな話なのですが、それまで社員ファーストでやってこなかった企業の現状で在り、本音なのでしょう。だから許可制を取って、せめて「同業他社」にはいかない様に抑え込むのですね。
ただし、社会の変化の波は、一度起こると簡単には収まりません。独りが副業を始めると、場合によってはチームの中に派生してみんなが副業をやるようになるのかも知れません。
副業の真の姿
しかし実際に新たな収入を得るために、退勤後の時間を利用して様々なアルバイトに身を投じる人が現れたのでしょうか?
コンビニやスーパーで数時間働く、というのが副業のイメージではあるのですが、あまり見かけない気がします。終業後の時間だから私の目に付かないだけなのでしょうか。
私の周りには「副業始めました」という方がほとんどいないので、正直わかりません。わざわざ公言することでもないですからね^^;
副業という以上は、本業としての会社での仕事の空き時間に、という時間の取り方になると思われます。その中でできることと言えば、正直限られてくるのが現実です。
では何をするのでしょう。
ここで考えたいのですが、正直限られた時間では、得られる収入も限られてしまいます。
であれば、こんな考え方はいかがでしょうか?
新たなスキルの開発
本業に活かせるスキルの強化、及び新しいスキルの習得に結び付く仕事を選択するのです。
例えばブロガー・コラムニストなどであれば、文章を書く仕事です。いかに読者を引きつける文章を書くかを考えることは、本業にも寄与します。その結果、業務効率が上がる可能性が高まります。
スマホアプリ開発なども面白そうです。(簡単にできるものではないでしょうけど^^;)アプリの開発ができるようになった際には、新しい部署への異動なんて話も起こり得るかもしれません。
いずれにしても、キャリアは自分で求めて開発するものですから、副業をそれに関連付けて考えてみたら、数年後には自分が想像もしなかった世界が開けているかも知れません。ただ少ない収入を追加するだけではなく、スキルなどの未来に繋がる「+α」を追加するようにしましょう^^ それこそが副業としての真の姿なのだと思うのです。
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個人の活性化を組織の活性化に繋げます。
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