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キャリア的視点295 -コンプライアンスをもう一度考える 1/2-

毎日ブログ 295日目(2020/12/19)

多目的トイレの使用目的

ここのところ某事件で世間を騒がせている多目的トイレに関して、私も思うところがありまして、一筆。

多目的トイレの使用目的って何なんでしょう? 多目的という以上様々な目的がある訳です。少なくとも売春の為の物ではない事は分かっていますね。
今回の事件(売春やっていた訳ですから、あれは事件でしょう)の場合、売春という犯罪行為そのものより、不倫という背信行為の為に多目的トイレを使っていたことで非難を集めているように感じます。

全部ダメでしょ、もちろん。

でもまあ売春も不倫もこれはイケナイコトというのは原則として、みんな理解しているはずなので、多目的トイレの利用に関してが取り正されているのでしょう。

改めて、多目的トイレの使用目的は何なのでしょうか。
〇身体が不自由な方の為(特に車いす使用など)
〇性的マイノリティの方の為
〇男性トイレにおむつ交換台がない場合の、お父さんの育児の為。
〇緊急事態(個室が満室だった、等)
ざっと挙げてみましたが、他にも色々とあると思います。いくら「多目的」という名前が付いていても、やってはいけない事も多いのですよ。

実際私も数年前の話ですが、息子のおむつ替えの為に利用しようとして、随分と待った事もあります。その時に中から普通に歩いて出てくる男性を見たことがあります。そしてその後少ししてから女性が… 今思えば、まさか、ですよねぇ…

コンプライアンスの意味

本来コンプライアンスを日本語に訳すと「法令等遵守」になります。

「法令遵守」だけだったら法律を守る事がコンプライアンスな訳ですが、「等」が入る事で、法令以外のモノも遵守することになるのです。
ではその法令以外のモノとは何を指すのでしょうか?

答えは簡単です。法令以外のモノとは、倫理・ルール・約束・道徳などを言うのです。その相対関係は下の図の様な感じですね。

人の生活の中で自然発生的に生まれた規律の様な物を体系化したのが法令です。法令には罰則がありますが、他にはありません。強いて言うなら、民法で「約束」は「書類が無くても契約と見做す」的な事が書かれていますので、約束には罰則が伴う可能性はあります。
つまり、「コンプライアンス」=「法令等遵守」とは、結構大変な事なんです。

日本の法律の数知っていますか? 2020年12月現在、約2,000個です。弁護士でも覚えられませんよ。この全てを暗記するのは人間業ではありません。
弁護士でも無理な事を、我々一般人が覚えられるわけがありません。でもこれらの法を犯してしまえば、罰則は受けてしまうのです。知らないからって許してはもらえません。何か理不尽にも感じますが^^; 法律だけでもあれだけの種類があるのに、倫理やルール、道徳などなどとなると、いやぁ大変ですよね。
自分の知らない法律を守る為に、なんとなくでも知っている倫理を守っていくのです。だからこそ、多目的トイレの使用方法でもあれだけ問題視されているのです。法令を含めた倫理を守っていないのですから。

私たちの生活の周りには至るところに倫理は転がっています。実はその倫理も、各国・地域の文化から発生するため、日本のコンプライアンスは、世界のコンプライアンスと同じとは言えません。
そんな中でコンプライアンスを守っていくという事で私たちの生活は保たれているのです。
いつどこで法律を犯してしまう可能性を秘めているからこそ、倫理観に照らし合わせて判断していく事が大切なのだと思うのです。

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