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キャリア的視点354 -空想上の生き物たちにキャリアはあるのか?-

毎日ブログ 354日目(2021/2/16)


空想上の生き物たち

皆さんは「ケンタウロス」という空想上の生き物はご存知でしょうか?
愚問! と言われてもおかしくないレベルでメジャーな存在だと思います。

半身半馬とも言われるケンタウロスは人間の上半身と馬の首から下が合体した姿で描かれている、ギリシャ神話に登場する空想上の生き物です。

現在の八十八星座にも入っていて、加えて射手座の弓を射るのもケンタウロスが描かれることが多いことでも有名です。2/88でケンタウロスなんですから、なかなか凄い存在ですよね(^^)

余談ですが、馬の首の部分が人間の上半身なのですから、実はなかなか不思議な身体構造ですよね。心臓をはじめとする各種の臓器が人間のものと馬のものとふたつづつある訳です。ご飯を食べてお腹いっぱいになったとしても、馬部分は空腹のまま、とかなんですかね?

これはギリシャ神話に出てくる変幻自在の神「プロテウス」です。ケンタウロスとはまた異なっていて、馬の下半身が更に魚になっていますね^^;

さて、空想上の生き物はもちろんケンタウルスだけではありません。
ドラゴン、グリフィン、ミノタウロス、マーメイド、ゴーゴン、ケルベロス、ガーゴイル、ニンフ、ペガサス、ユニコーンなどなど、まだまだあります。ヨーロッパ系だけでも数多くあります。
これに加えて日本を加えると龍、鵺、八岐大蛇夜叉烏などを筆頭にしてあらゆる妖怪たちが空想上の生き物ということになりますね。

一旦木綿、ぬりかべ、かまいたち、子泣き爺、砂かけ婆、座敷童子などなど日本は八百万(やおろず)の神として、あらゆる物に命が宿るという信仰のもと、実に沢山の妖怪たちが存在しています。


生まれた背景

ではなぜこの様に多種多様な空想上の生き物たちが生まれてきたのでしょうか?

太古の昔、人間は自然の一部でした。朝日とともに起き、夜は家の中で過ごしていました。
火を手にしたことで夜の闇の中でも行動ができる様になったとはいえ、やはり闇は恐ろしい物です。そこには何か、得体の知れないものが潜んでいてもおかしくはありません。

自然は偉大な存在です。台風も、地震も、火災も、飢饉も、あらゆるものが人智を離れたのも出会って、それは恐ろしい生き物が引き起こした物だと言われる様になったのです。
つまり空想上の生き物は、自然の一面を切り取った姿なんです。

しかし彼らの命は儚い物です。語り手がいなくなってしまえば、忘れられてしまい、いずれはその存在すら、なくなってしまうのです。
先に私があげたケンタウルス以下様々な生き物たちは、近年のメディアミックスにより、新たな命を得ることになりました。特に日本の妖怪などは、水木しげる氏の「墓場の鬼太郎(ゲゲゲの鬼太郎)」によって生まれ変わったと言っても良いでしょう。
太古の昔の恐れられた存在とは異なる、今や新しいキャラクターとして定着していますね。

それでも共通して言えるのは、彼らはどんなに人に恐れられ、人語を解しても、空想上の存在であることに変わりはなく、それが故にキャリアを持たない、という事です。
今回のタイトル「空想上の生き物たちにキャリアはあるのか?」の答えとしては、「ない」と言うのが結論です。…わかってましたよね^^;

キャリアとは生きる上での経験を言います。その経験に基づいた感情も含めたものがキャリアです。

キャリア≒人生

キャリアを実感することは「活きている」と実感することに繋がります。「生きる」ではなく「活きる」です。

これが空想上の生き物にはありえない事なのです。というより人間以外には存在しないのです。
犬や猫にも感情はありますが、過去の経験を活かす、未来のキャリアを創造するということは考えられません。私たちは人間だからキャリアを考えることができるのです。

海外ではもう数十年前から、日本でも数年前からキャリアは自分のもの、自分で管理するものという認識に変わってきています。先にも出したギリシャ神話の変幻自在の神「プロテウス」から名前を取ったニューキャリア理論の「プロティアンキャリア」が現代の我々にはぴったりとくるものです。一度ご覧くださいね^^

キャリアなんて関係ないよ。
そんな事を言っている時代は終わりました。

皆さんも早速、今から自分の将来を、キャリアを真剣に考えていきましょう(^^)



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