毎日ブログ 83日目(2020/5/21)
(※この記事は自社ホームページからの転載記事です)
高校野球・夏の大会が中止が決まりました。
私は野球はやっていなかったので
球児たちの悔しい気持ちは
完全にはわかりません。
しかし感染防止、場合によっては「命に繋がる大問題」と
分かっているからこそ、
球児たちは声を荒げることすらできず、
闘う事すらできずに流す涙は
本当に観ていて遣り切れません。
特に今年の夏が最後の年だった3年生。
新学年になっても休校が続く中で
新チームとしてのまともな練習もできず、
内心不安だったでしょう。
世界的なオリンピックは
早々に延期が決まりました。
そこでもアスリートたちの悔しい顔が
数多く紹介されていましたが、
今回の中止決定は心を突きました。
全国大会は中止が決定になりましたが、
救護措置として、
各都道府県での試合は
検討が始まっているようです。
彼らの心に区切りがつくように。
彼らの心に悔いが残らないように。
彼らが次のステップに進めるために。
高校野球で培った経験は
各個人個人が胸に持ち
将来に進んで行きます。
それはスキルよりも
内面にあるものです。
チームメイトとのグルーヴ感。
練習試合も含めた試合での数々の想い、
勝った喜びからくる「成功体験」「自己肯定感」。
負けた悔しさからの「脱却」もまた成功体験に繋がります。
これから社会に出た時に
心に拠り所となる自信ができるのです。
もちろんこれは野球の話だけではありません。
アスリートに限った話でもありません。
全ての「何かに真剣に取り組む人」が同じことです。
何かに真剣に取り組んだとき、
それが成功しても失敗しても、
良くも悪くも心には何かが残ります。
それは一人一人が心に刻む
アイデンティティにも通じるものがあるのでしょう。
自分がこれから大切にしていく
価値観の構築にもつながります。
そして何より、一緒に汗水を流した
仲間がいます。
この先どんなに道が分かれても
瞬間に高校時代に戻れる仲間。
この時代に得ることができるのは
試合の結果だけではありません。
だからと言って
あの涙に対する慰めになどなるとは
思っていませんが、
忘れないでいただきたいのです。
同時に周りにいる大人が
選手たちの信頼厚い大人が
しっかりと心に寄り添ってください。
今の私には
ここにひそやかに書く事しかできません。
野球経験はありませんが、
芝居に対して真摯に取り組んだことはあります。
アスリートではありませんが
通じるものはあると信じています。
薄っぺらい言葉でしかありませんが、
でも誰か一人にでも届いて欲しい。