ボランティアという名のキャリア -目的意識が世界を変える-
毎日ブログ 140日目(2020/7/17)
こんな記事を読みました。
群馬県みどり市にある、わたらせ渓谷鉄道大間々駅に隣接する公衆トイレで、以前講演に来た経営コンサルタントの一言。
「良い街なのにトイレが汚い」
この一言がきっかけで、市民ボランティア団体「郷土を美しくする会」が発足し、1997に始まった週1回の清掃ボランティアが先日1200回目を迎えたという話です。
よく23年も続いたものだと、他人事ながらに思います。
最初はよほど例の経営コンサルタントの話がショックだったのでしょう。市民の心を一気に変えて本気度MAXですね。
しかしその後の、週一の清掃作業とは言え、23年も続くというだけで、私的には十分に驚嘆です。
お恥ずかしい話しながら、私は23年も続けてきた何か、というのは全く思いつきません。
……生きてた、くらいですかね^^;
継続は力なり
古くからの日本のことわざですが、正にこの一言に尽きます。
ひとりではなくみんなで始めたから、お互いの力があったから続けられたのかはわかりません。
始めた当初の原動力(モチベーション)は、経営コンサルタントの言葉の衝撃だったのでしょうが、今はどうなんでしょうか。
どんなモチベーションがあるとしても、実績としては23年、1200回突破。
はてしなく立派な記録です。
これだけの期間を休まずに続けてこれたのは、本当に貴重なパワーを費やしている訳で、参加者もそれぞれに何かを感じているのだと思います。
ボランティアも立派なキャリアです!
今日、皆さんにお伝えしたいのは、この章のタイトルの通り。
ボランティアもキャリアなんです。
という事。
例えば皆さんが転職を考えたとして、履歴書や職務経歴書を書くとしましょう。履歴書の学歴・職歴欄にボランティアって書きますか?
職務経歴書にボランティア経験って書き込みますか?
残念ながら私はボランティアを職歴や経歴書に書くという方はまだ見たことはありません。なぜならそのフォーマットにはボランティアを書く欄が用意されていないからです。
では書いてはダメなのでしょうか?
答えは書いても問題ありません。私個人としては、ぜひ書くべきだと思っています。
こちらでも書いていますが、履歴書に正式なフォーマットはありません。
ですので自分が伝えたい事を中心に、新しく自分で作られても本来は問題はありません。
ただ企業の人事担当者には「市販の履歴書でないと…」という思い込みの強い方もいらっしゃるようですので、注意は必要かも知れませんね^^;
ましてや職務経歴書は自分でパソコンを使用して制作します。こちらこそまさに定型フォーマットなんてありませんので、履歴書で書きにくい時は職務経歴書を工夫しましょう。
この章のタイトルにもあるようにボランティアも立派なキャリアです!
胸を張ってそのボランティアで学んだこと、自分が変わった事、実績の数々を書いて、自分が企業のどんなジャンルで役に立てるかを謳っていきましょう。
人生100年時代のキャリア形成
日本の労働市場の問題にもなるのでしょうが、これまでの日本では『キャリア=職歴』でした。これはこれで、約100年に及ぶ日本の社会では通じてきました。
終身雇用制度のもと、定年まで一つの会社で働き続けることが可能で、なおかつそれが尊ばれ、当たり前とされてきたため、「自らのキャリアを開発する」という考えと無縁でいられたのです。
しかしこれからは変わります。既に変わり始めています。
これからは自分で自分の人生を考え、キャリアを積み重ねていく必要が出てきました。
そんな時、ボランティアの経歴は非常に役に立ちます。
企業という組織以外の場所で、社会福祉という「仕事」を主体的に従事し、さまざまな経験と知見を増やしてきたのです。企業内ではまず経験できない事をやってきているのです。
これらの経験がこれからの、企業内での仕事にどれだけ役に立てれるか、をしっかり謳っていきましょう。
そしてそれはボランティアに限りません。
専業主婦、子育て経験の中で何を習得したか、それが企業にどの様に役立てられるか、を考えてみましょう。
全てはあなた方のキャリアです。
皆さんが普段からされている事は、それだけの価値があるんです。気付いていないだけなんですよ。
今何をしているのか。
どんな目的で行なっているのか。
それによって何を習得できるのか。
このように目的意識を持つ事で、全ての経験は経歴にできるようになります。
自分で自分をプロデュースする様に、表現していきましょう(^^)
全ては自分次第。
でも一人じゃ大変ですよね。真似したくなる誰か(ロールモデル)を、相談できる誰かを見つけられるとすこし楽になりますよ(^^)
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