ワーマスに行ってみよう!①
”ラスベガスで世界大会に出てAOJで出稽古しましょう!”
白帯時代の代表がおっしゃていた言葉を思い出す。
このノートではワーマス優勝して”もう柔術やめてやるー”と思った瞬間までの2年半を振り返る超大作をしたためていこうと思う。
結論
ワーマス行った方が良いよ
その理由をお伝えする必要があるのだが、なぜかと言われると言葉では伝えにくい。
思いつく言葉は、会場がでかすぎるしその辺いる人みんな柔術関係者だし、盛り上がるし、雰囲気が超楽しいからという稚拙な言葉しか出ない。
まとめるとアメリカという大きな国と、柔術競技に盛り上がる参加者の多さにぽかーんとした感じ。
思ったより高くないから行こ!そんな感じ。
結果
2024年マスター5青帯フェザー級優勝
いやー優勝しちゃいました!やっちゃったってなぁっていう
おどけた気持ちと、みんなに顔向けできるという安ど感っす
M5青フェザーは10名のトーナメント、これはワーマスにしては非常に少ない。ジムでもマジでワンチャンありますねーなんて先生にも冗談で言ってもらっていたレベル、ちなみにライトもミドルも20人はいた、50人トーナメントなんてのもザラ
試合前
アップはしない
これ言うとほんと怒られるんですけど、試合前にアップしないんです。
2年半で一度もアップしなかったからいつも通りにギチェックから計量に進み、選手控え場所で待機ペプシは持って行ってちびちびと飲んでます
計量
ギチェックはすんなり通りました。今回ワーマス用に作ったギ、友人にデザインを依頼してヒートプレスでビシッと!アカウント名のきみ@を前面に押し出し、JPNと日本の国旗もプレスしていっちゃいました。IBJJFのチェックはアジアで経験済みなのであまり細かく見ないこと知ってるのでドキドキもしない。IBJJFのIDだけは毎回マット脇のスタッフに提示するからカードホルダーにぶら下げておくのが注意かな。減量は結局1kgはアンダーしてる、試合前はいつもそんなもん。
選手控え
今回は権M5青帯フェザーで優勝している私とライト、ミドルで優勝している三人が参加している。その三人が同時進行だったので控えでちらほらお会いしてた。特にミドルの方は練習も一緒にやったりしてたのでリラックスした感じでずっとしゃべりっぱなし、会社休んでる手前手ぶらじゃ帰れないっすよねーなんて緊張しながら笑ってた。
彼は順調に表彰台決めてる中、時間になっても私の名前が呼ばれないんで進行ボード見に行ってスタッフに聞いたらDQという言葉だけが聞き取れた。進行表からも試合が消えたので不戦勝なのね、ラッキーって感じ、もはやここまで来たら結果が欲しいんで4回戦うところが3回になったんで1回勝てば表彰台と超喜んじゃった。
試合
1回戦:不戦勝
進行表の自分の相手が赤印で何だろう?と思っていたらいきなり進行表から消えた、さすがに焦ってスタッフに聞いたらDQ先の方に名前が出てきたんでとにかく不戦勝は理解できて小躍り。
2回戦:バックから襟締め1本勝ち
日本の試合との違いは次の試合の人だけがマットの前に立って待つ仕組み、待っていると5分以内に自分の番が来るんだと思いながら初戦なんで早めに集中モードに入って周囲の音を遮る
とりあえず簡単に引き込めていつものZガードに入れたから安心。組んだ感じフィジカル負けもないだろうからタイミング探しながらスイープしようと思ったらフットロック取って倒れこむといういきなりの必殺技なのか!って面食らった。こんなのやられるのフットロッカーのあの方達しかいないんですが、それほど極まってないからひょいと立つ。えっ2点もらってラッキーという気持ちで落ち着くのもつかの間、ガードなんて入ってられないのでそそくさとパス。そっからサクッとマウント取ったら相手がシェットみたいなオーマイガー的な心の折れた感じになってくれたんで勝ちを確信。
何でか忘れたけどバック取って締めれた。
ムービー見返すとフットロックから立つのにそれなりに苦労しているやん、ひょいというよりは極められないように頑張って立ったね。よくやったとほめたい。
準決勝:ポイント7-0勝利
2試合目も特に緊張はしてないかな、1回戦勝って控えで勝ち進んでるミドルの方とやったね!ってしゃべってたのかな、ローマ字読みで呼ばれてはいはいって感じで次の試合。この相手の方がフィジカル強そうだなーとか思うも簡単に引き込める。スパイダーまで入ったのでサクッとスパイダーシザースで2点、そこから抑え込みにいってからがピンチっすよ!今大会最大のピンチかもってくらい下からキムラ取られて、こりゃあかんって回転してエスケープした。当然びっくり返って下になったんで、やべ2点献上したなと思ったからすぐハーフに入って脇さして起きて2点ゲットのはず、2点差だからパスして逆転しなきゃと速攻ハーフ抜きいこうとしたら、応援の方から落ち着けーとの甲高い声。
何度も言うからなんでだろうと得点ボード見たら4-0、なるほど4点差なら焦らない。でもこの方フィジカル強くてブリッジ強いから力使っちゃいますよ、これ疲れると思いつつ、相手にさっきの2点が追加されたりするかもしれんからボード見ながらキープ。時間あるし相手の足も緩んでるんでパスして7-0で勝ち確定フラグ、相手に合わせてバックをキープしながら締めのプレッシャーで時間稼いでタイムアウト。銀以上確定、イエーイ。
決勝:バックからの襟締め1本勝ち
さて決勝戦、控え場所で応援の皆さんと喋っていたら、スタッフからローマ字呼びで私を探しにきて試合だぞーと見つけてくれた。決勝まで行くと顔覚えてくれてるんかな。相手の方と並んでマット脇まで行くと結構話しかけてくるんでなんとなくずっとお話ししてた。当然英語で私はしゃべれないけど単語を捕まえては生まれはルーマニア?今日はカナダから来た事や、極真空手やってるなんて話し教えてくれて、日本も大阪、京都観光したぞいいところだななんて言ってた雰囲気。観客先にいた応援の皆さんも英語もしゃべれんし試合前なのに相手と長々しゃべってんなーって感じだったらしい。
試合は2分くらいで決まった。
引き込みできてガードに入るのにグリップ取るのミスったと思ったら、駒みたいにくるっと回されてニアパスされた。おーこんなの試合で始めてだなー、まあやられはしないけどアドバン取られるナーとか思ってたら、逆サイドの腕取りに飛んできてキムラ!
またキムラ?、今日はキムラばっかだななんて思いながらこれは痛くない方にうまく逃れて起きていった。足引っ掛けたからスイープとれたはずと思ってるけどその流れでパス逃げられての亀に対してバックテイク行こうとしたら襟がっちりとれたんで、ポイントより締めに固執。
足を肩に乗せれば絶対締めれると思って必死に足入れてタップ取った。
おーこれで優勝、やったーって感じ。
試合後
表彰式
試合後は中々のハチャメチャ気分、いえーい!やっちまったぜーなんて応援チームの皆さんの輪で盛り上がっちゃう。応援は娘と娘が留学していた時のホストファザー、今回私をワーマスに誘ってくれたジムメイト、その友人、さらに先生つながりでクレイジードラゴンさん。表彰台ではM5ミドル優勝のSさん、女子M4青優勝のSAVOさんも一緒に出会って大喜び。
表彰台の一番上から見たラスベガスコンベンションセンターは広いけど、自分だけが見える景色と目に焼き付けてきました。
とにかく、表彰台のみんなとわちゃわちゃやってる時間も最高だし、おりてから日本の皆さんと写真撮ってるのも最高。
祝勝会
そんな応援チームの皆さん、実はジムメイト以外は今日会うのが初めてレベル、ボッチ参加の方もう一人を誘ってフードコートで乾杯!
ラスベガスで初めて食べるアメリカの食事はタコス、まあおいしいかな。その後も1杯1000円近くするビールを5本は飲んだかなぁ。
優勝は私だけだったけど、それぞれこの大会の思い出を話しながら柔術への今後の取り組みや、皆さんの練習、強くなるにはどうすればいいかな、みたいな話で大盛り上がり。
こんな新しいつながりもできる柔術最高やん、”やめるのやーめた”てのがオチ。
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