マイナ保険証について思うこと
マイナ保険証、政府は予定通り推し進める方針のようだけど、これ本当にまともに機能すると思ってるのだろうか?
これまで保険証は毎年自動的に送られてきたけれど、マイナ保険証に切り替わったら、自主的に更新にいかなくてはならないよね。
元気な人ならそれもちょっと面倒で済むけれど、保険証が必要な人ほど自由に動けるとは限らないわけで。
例えば痴呆などの症状が出始めたら、自力で管理するのは難しい。
頼れる家族がいればまだいいけれど、昔ならともかく近年は生涯独身も増えてきて、年齢が上がるほどに親族がいない人は増えてくるはず。
若い世代であっても、事故や病気は年齢を問わず不意に訪れることがあり、無関係とはいえない。
普段健康に自信がある人ほど、ちょっとくらい大丈夫とタカをくくってギリギリまで放置しがちだから、更新直前に交通事故にでもあったら健康保険代は問答無用で引き落とされているのに、いざ必要な時には無保険で手術費用全額負担とかも大いにありうるよね。
1~2週間の入院で1割負担でも手術が入れば10万とか簡単に飛ぶわけで(医療費の他に部屋代などもかかるため)、3割負担ならレントゲン検査くらいでも4~5千円になる。
これがもし全額負担で検査代・手術代などが入り、一か月の入院となったら百万オーバー確定だろう。
年配の方や身体の不自由な方など、保険証が必要な人ほど、市役所・役場まで行くのは大変だし、健康で体力のある人は日ごろ使わないからうっかり(または適当に)しがちなので、この手のトラブルは確実に起きると思うのよね。
それに老人ホームや養護施設など、本人管理が難しい施設の場合、管理・責任はどうするのか。
従来の給与でこんなところまで責任負えるはずがないと思うんだけど。
これでトラブルなくやっていけると思える政治家ってどういう思考回路をしているのか謎すぎる……。
それとも政治家連中は健康保険料は確実に巻き上げ、実際に医療が必要な人はなるべく自費負担させる・実質的に医療を受けさせずとっととご臨終を狙ってのこの仕様なのだろうか?(←あまりのずさんさ・性急さに半ば本気で疑ってる)
デジタル化するにしても、一つ一つ問題点に対する具体的な対応策を示してからではないの?
仮に一般の会社がこんなやり方したらあっというまに悪評広がって倒産するレベルなんだけど?
使用率が5%前後の現時点ですら色々トラブル起こってるのに、このまま推し進めたら一番割を食うのは、最も八つ当たりされやすい医療現場の人たちと、役場の人たちじゃないのかな。
これ下手したら日本の医療関係者が激減するきっかけになるのでは……?