平等と公平
<2024年4月3日に発生した台湾の地震、たいへんな被害も発生し、お見舞い申し上げます。>
台湾の大地震、報道を見ていて、驚いたのが、2時間後に体育館に開設された避難所。整然とテントが並び、私は、最初、能登の避難所のニュースかと思った。
さらに驚いたのが、5日後には避難所は撤去され、個室でバストイレがある二次避難所に全員移動したとのこと。
能登地方は地震発生後すでに3か月以上になる。3000人ほどの一次避難所生活者がいるのだそうだ。
この違いはなんだろうか。メディアでもその違いについてメンションされるようになった。
情報番組のあるコメンテータが、日本では物資の配布や避難所、仮設住宅の提供について、公平あるいは平等ということで物資が人数分揃うまで配布されないとか、住宅もすべて完成してからの抽選とか、となるが、本当にそれでいいのだろうかと提起があった。
確かに東日本震災の時も、やたら公平とが平等という言葉が出てきていた。
今、所属するロータリークラブの中でDEIの推進がテーマとなっている。
DEIはDivercity Equity Inclusionの略。
ネットで見ると企業経営の際の方針や規範として採用されている。企業経営だけでなく人々の行動すべてにおいて行動規範として、物差しとして採用されるべきと思う。
Divercity
年齢・性別・民族・人種・性格・価値観などについて多様性を認めるということだと思う。差別をしないということで、とくに身近な差別は男女差別だ。
Equity
多様な人々が暮らすうえで、不公平なことは多い。
平等と公平は似ているが実は違う。
アイキャッチにも使っている画像がそれを上手に表現している。
Inclusion
受け入れるということだが、多様性のある人々を受け入れるということだろう。女性だからその仕事をさせない、その女性が十分に能力があるのに。これはInclusionではない。
外見や出身地などを理由に除外することはexclusionでありinclusionではない。
どう対処する
それではこのEDI、どう対処すればよいだろうか?私はこのEDIは行動規範であり、何をするでもEDIを考えながら行動するということだと思う。
けっしてEDIを目的にしてはいけない。難しい場面も多いかもしれないが少しずつやっていこうと思う。