携帯電話紛失記
2024年10月28日、ここ数年でも最大級の後悔をした。東京出張の初日だが、会食の後、電車に乗り、予定の駅を乗り過ごして終点で目覚める。
あわてて電車を降り、タクシーで帰るしかないかと改札に歩き、後ろのポケットのスマホを探ると、無い!
あわてて戻り、座っていた場所を見るが無い。(後で考えたら1両間違えていたかもしれない)車庫に入るため、長くは探せなかった。
夜、iPhoneを探すで、見ると駅にあるように見える。
翌朝、駅(北千住)に向かう。すでにスマホがない弊害が発生。電車には切符を買わないと乗れない(当たり前だが)。およそ20年ぶりに切符を買った。(東京での話、宮崎では買うことはある)
千代田線、日比谷線は東京メトロ、JR東日本、つくばエクスプレス、東武線が乗り入れていて、忘れ物も4か所を巡った。忘れ物の中には無かった。
駅前の交番に届け出る。ここであることに気づいた。自宅の電話番号を覚えていない。東京に居る長男や次男の携帯電話の番号もわからない。
交番では警官が遺失物のシステムに情報を入力してくれた。後から、電話で、そこに連絡先の電話番号追加できるとのこと。
この交番への届けは、あとで大事とわかった。遺失届受理番号というのをもらうのだが、これが安心補償の手続きで必要になる。
切符を買って電車に乗るのは、時間もかかるが、キャッシュレスに慣れている身としては、ポケットに小銭が入っていくのがちょっといやだった。
コンビニで消費税8%の物を買うと、1円玉や5円玉も出てくる。
この日は東京ビッグサイトに行ったが、乗り換えのたびに切符を買うのはけっこうストレス。改札機も切符対応のものは少なめ。
携帯がないと、電話による通話ができない。LINEなどのメッセージアプリも使えない。このタイミングで10月30日(明日)までに処理する連絡事項ができずあせった。関係者はLINEでしか連絡できない。携帯番号等も知らないというか携帯の中にあるので、覚えてもいない。
長男に頼んで時折、電鉄会社の忘れ物センターに問い合わせをしてもらったが、そのやりとりも他人の携帯を借りて行うしかない。
そして、ふと気づいたのが、時間がわからないことだ。スマホを時計代わりにしてきた自分は腕時計をもう何年もしていない。
昔、営業マンで、公園のベンチで休んでいたら、遊んでいる小学生に、「おじさん、今何時」と聞かれたことを思い出した。
しかたなく、電車の中で隣の人に時間を聞いた。前に言る人に不審な感じで見られた。
夜、パソコンからメールで連絡できる人に連絡して、関係者に状況を伝えてもらうなどして、なんとか連絡はできた。
やはり、一部、連絡取れず心配をされていた。
翌日になると、携帯がないのにも少し慣れてきた。ちょっとしたデジタルデトックス。第一、ポケットが軽い。電話もメールもLINEもないので、追っかけられない感が強い。
夕方、宮崎に戻るが、前日PCでチェックインし、全日空の会員番号を控えておいた。空港ではスムーズに手続きでき、紙の搭乗券をもらう。
必要な連絡先の電話番号などは控えて財布等にいれておくべきと痛感。
宮崎に戻った翌日は終日、宮崎県内での出張で、ドコモショップには行けなかった。結局は11月1日にドコモショップに行く。以前使っていたPixel7aを持参し、そこに新しいSIMを入れてもらう。15,000円ほどかかる。これで通話はできるようになり、メールも見れるようになった。
ただ、東京のドコモショップでも同じことはできたらしい。もちろん、Pixel7a自体は東京にもっていっていないが、今後は予備としてバッグに入れておくべきかもしれない。(もう落とさないつもりだが)
安心補償の手続きについて教わるが、基本的にはショップではなく、ドコモの担当センターに連絡をすることになった。一定のヒヤリングのあと、書類を送るのでそれを記入して返送せよということだった。このヒヤリングでは、いつ落としたのか、いつまで持っていると認識していたか、交番に届けたか、届けた場合は受理番号を。
ということで、本日、書類が届いたので返送した。1週間ほどで来るようだ。
携帯電話は日常生活に密接なツールとなっている。ツールというよりも生活の一部かもしれない。無くすと公私にわたり支障が多い。
今後の対策として、首からぶら下げることも考えたい。最も重要なのは飲酒の量に気を付けることだろう。乗り過ごしは禁物。
追記
2024年11月6日
ドコモより連絡あり、携帯が警視庁遺失物センターに届いたとのこと。
必要情報をもらい、警視庁遺失物センターに電話するもFAX 着信らしき音でつながらず、WEBを見ていたら、着払いで送付してもらうメニューがあり、早速入れてみた。
受理番号と製造番号をドコモからもらっていたので、その情報を入れていく。受理番号が地鉄-66xxとあったので、おそらく地下鉄にあったのだろう。
とりあえず一安心。いくつかローカルの情報があったので、さらにうれしい。
動作するかがわからないので、安心補償の依頼はそのままにしておき、完全に動作するとわかれば、代替機をキャンセルするつもり。
しかし、日本は素晴らしい国だ。紛失しても戻ってくる。警察からキャリアに連絡が行き、そこから連絡があるという連携もすごい。
追記2
警視庁遺失物センターより着払いで携帯が届いた。
着払いで1370円。戻ってきたということから考えれば、安い出費だ。あらためて日本はいい国と感じた。
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